ランボー/最後の戦場
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ランボー/最後の戦場
Rambo
監督
シルヴェスター・スタローン
脚本シルヴェスター・スタローン
アート・モンテラステリ
原作キャラクター創造
ディヴィッド・マレル
製作アヴィ・ラーナー
ケヴィン・キング・テンプルトン
ジョン・トンプソン
製作総指揮ランドール・エメット
ジョージ・ファーラ
アンドレアス・ティースマイヤー
フロリアン・レクナー
ダニー・ディムボート
ボアズ・デヴィッドソン
トレヴァー・ショート
出演者シルヴェスター・スタローン
ジュリー・ベンツ
音楽ブライアン・タイラー
撮影グレン・マクファーソン
編集シーン・アルバートソン
製作会社ミレニアム・フィルムズ
配給 ライオンズゲート
ギャガ
公開 2008年1月25日
2008年2月14日
2008年5月24日
上映時間91分(劇場公開版)
99分(エクステンデッド・カット版)
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
ビルマ語
タイ語
製作費$50,000,000[1]
興行収入

$113,244,290[1] 日本10億円[2]
前作ランボー3/怒りのアフガン
次作ランボー ラスト・ブラッド
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『ランボー/最後の戦場』(原題: Rambo)は、2008年5月24日に公開されたアメリカ映画。主演、監督、脚本はシルヴェスター・スタローン

ベトナム帰還兵ジョン・ランボーを描いた『ランボー』シリーズの第4作目。前作の『ランボー3/怒りのアフガン』から、実に20年ぶりの続編である[3]
あらすじ

ジョン・ランボーはタイ北部のジャングルで、ボートによる運搬やヘビ狩りを生業としながら、ひっそりと暮らしていた。人権弾圧が続く隣国のミャンマーでは、軍事政権が少数民族カレン族を凌虐し、土地や天然資源を略奪していた。

ある日、ランボーの前にキリスト教系NGOの一団がやって来て、ミャンマーへの案内を依頼する。最初は断ったランボーだったが、NGOの1人サラ・ミラーの熱心な頼みに心動かされ、彼らをミャンマーに送ることを決意する。なんとか彼らをミャンマーまで送り届けたランボーだったが、数日後、あのNGO一行が極悪非道な指揮官ティント率いるミャンマー軍に捕らえられたことを聞く。

救出を請け負った傭兵団を送るため、ランボーは再びミャンマーへ向かう。到着後、同行を希望するランボーだったが、リーダー格のルイスに船の見張りを命じられる。傭兵団はカレン族のビエンにNGO一行がいた村へ案内され、そこで惨殺されたカレン族を目の当りにし、継続か中止かで言い争いになる。そこにミャンマー兵が再び現れ、傭兵団は彼らの新たな残虐行為を目撃するものの、何もせず隠れてやり過ごそうとする。すると突然ランボーが現れミャンマー兵を全滅させる。それを見ていた傭兵団らは敵に気づかれる前に脱出しようするが、ランボーの言葉に動かされ、NGO一行救出の継続を決意する。

ランボーと傭兵団は、敵の根拠地に潜入し、夜の闇に紛れての救出が始まる。ルイスたちがサラ以外の生存者を救助。別の場所に居たサラもランボーに救助されるが、二人は集合時間に間に合わず、ルイスらは先に撤収する。脱出しようとするランボーとサラは敵に見つかるものの、彼を待っていた傭兵団の一人の狙撃兵スクールボーイに救われ、彼を加えた三人で逃走する。しかし、夜が明けるとミャンマー軍が救出に気づき、山狩りを始める。その頃、先行していたルイスが地雷に触れて足に重傷を負い、彼のグループの逃走が困難になっていた。遅れて別ルートで逃走していたランボーたち三人でも、サラが足を負傷。さらに軍犬を伴った追跡部隊の移動速度が高いことをランボーは悟る。彼はサラをスクールボーイに託し、自らが囮となることを決意。ランボーは軍犬を惹きつけ、第2次大戦時に落とされた不発弾を使って追跡部隊を罠にかけ、その部隊を壊滅させる。

その頃、サラとスクールボーイはボートを係留した付近の森に到着。だが、そこからボートの様子を伺うと、ティントを含むミャンマー軍の一団がおり、先行していたルイスたちは捕まっていた。ティントが彼らを処刑しようとし、二人は何もできず諦めかけていた時、追いついたランボーが現れて重機関銃を奪取し、ミャンマー軍に向けて猛撃を加える。傭兵たちも敵の銃を奪うなどして一斉に反撃。一時は多勢に無勢で不利になるものの、ビエンが連れてきたカレン族(カレン反乱軍)の登場により、ミャンマー軍は潰走。ティントは戦場から逃走を図るが、ランボーによって腹を掻き切られ倒される。

生き残った婚約者マイケルのもとに走るサラを見つめるランボー。そして彼は帰国し、アリゾナの自宅に帰るのだった。
登場人物
ジョン・ランボー
グリーンベレーベトナム帰還兵。ベトナム、アフガニスタンと様々な戦場で戦ってきた戦士。現在は戦いから退き、タイ北部のジャングルで毒ヘビを捕まえて売り、サルウィン川でボートを使って人や荷物を運搬するなどして生計を立てている。アメリカ人であるが、現地語には堪能である。商売柄、ボートのスクリューを金属素材から鍛錬して自作するなど工作技術に長け、サラ達を救うと決意した際にはこれを応用してマチェットを自ら作成している。初期装備:コンパウンド・ボウ・自作マチェットM1911A1
傭兵
ルイス・オールセン
傭兵のリーダー的存在。スキンヘッド。
SAS出身の一流の兵士だが、口が悪く荒々しい気性でランボーとも折り合いが悪く、何かと挑発している。金のためだけに戦う現実主義者で、NGOの面々の行動についても批判していた。離婚歴があるらしく、慰謝料と養育費のために戦っていると語っている。非常にタフで、いかなる状況下でも屈しない闘志の持ち主。必要とあらば味方や救出対象者を見捨てる非情な選択を下せる面を持つ。終盤に地雷を踏んで足に重傷を負い、敵の捕虜となって拷問を受けたが、それに屈せず銃を執って戦った。初期装備:モスバーグM590カスタム
スクールボーイ
若き狙撃兵。本名シド・フォーク。スクールボーイは愛称で、狙撃兵養成学校でついた名前らしい。傭兵のメンバー中唯一、人命のために戦うという理想を追い求め続けている人物で、NGOの面々の行動を称賛していた。当初からランボーに友好的であり、彼の同行に賛成したり、敵基地からの脱出の際、二人を見捨てずその場に残った結果、彼の危機を救っている。最終決戦では、多数の敵兵を前に静観を余儀なくされるが、ランボーの反撃開始を機に多数のミャンマー兵や哨戒艇の機銃手を狙撃して皆をサポートした。装備:バレットM82A1CQ(スコープ・AN/PVS22サプレッサー 装着/迷彩塗装)・M18A1クレイモア
ディアス・バラデルマ
バンダナを着用した髭面の男。支援火器担当。元・コロンビア陸軍の兵士。設定によると、国を守るという理想から湾岸戦争に参加したが失望し、それでも家族を養うためには唯一の特技である戦闘を続けているとのこと。最終決戦では銃を奪い塹壕でミャンマー兵を迎え撃つも、その直後に応援で駆けつけて来た哨戒艇から火炎放射を浴びせられてしまう。しかし、辛うじて一命は取り留めた[4]。初期装備:DSA SA-58 OSW
リース・レストン
ボート上では楽しげに歌を口ずさむどこか変わった人物。オールバックで、腕に入れ墨をしている。設定では、数多くの戦場を体験し、今では何も感じない戦闘マシーンであるとのこと。最終決戦では足元に隠していたナイフで近寄ってきたミャンマー兵を刺殺し、その兵士が持っていた銃を奪って戦った。初期装備:M4A1M203付き)
エン・ジョー
ブーニーハットを着用した髭面の男。元・韓国陸軍の兵士。本名パク・ナムジュン。冷静沈着で無表情。最終決戦では傭兵の中で最も機敏に動くが、ミャンマー兵が投げ込んできた手榴弾の直撃を受け戦死[5]。初期装備:SIG SG551C4爆薬
NGOメンバー
サラ・ミラー
コロラド州キリスト教支援団「汎アジア牧師会」の一員の女性。人を救おうとすることは決して無駄にはならないという信念を持っている純粋な人物。NGOメンバーの中で唯一ランボーに理解を示していて、ランボーにクロスのペンダントを渡す。強い信念の持ち主だが、劇中では戦闘に際し悲鳴を上げてうずくまるという弱さも見せた。
マイケル・バーネット
「汎アジア牧師会」の医師で、リーダー。サラと婚約している。武器は争いしか生まないと考えており、相手が誰であろうと人の命を奪うことは絶対に許されないと語る。ランボーには当初から嫌悪感を抱き、疫病神のように思っていた。終盤の激戦の混乱の最中に、目の前で仲間がティントに撃ち殺されるのを目撃。その直後にルイスを撃ったミャンマー軍兵士を咄嗟に襲った末、手にした石で頭を何度も殴打して殺害してしまう。


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