ランボルギーニ・ウラカン
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ランボルギーニ・ウラカン
LP610-4


概要
製造国 イタリア
販売期間2014年 -
ボディ
乗車定員2人
ボディタイプ2ドア クーペ
2ドアオープン
駆動方式4WDミッドシップ
2WD (ミッドシップ)
パワートレイン
エンジン5.2L V10 DOHC
最高出力448kW(610PS)/8,250rpm
最大トルク57.1kgm/6,500rpm
変速機7速DCT
前前後:ダブルウィッシュボーン
後前後:ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース2,620mm
全長4,459mm
全幅1,924mm
全高1,165mm
車両重量1,422kg
その他
系譜
先代ガヤルド
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ウラカン (Huracan) は、イタリア自動車メーカー、ランボルギーニで製造されているV10エンジンのスポーツカーである。アウディ・R8(2代目)はエンジン、ドライブトレーン、シャシーが共通の兄弟車である。車名はスペイン語で「ハリケーン」(台風)を意味し、直接的な由来は1879年8月スペインアリカンテで行われた闘牛の試合で活躍したから名付けられた。
概要

2013年12月、約10年間にわたり生産されたランボルギーニ最大のヒット作、V型10気筒エンジンガヤルドの後継車種として、公式サイトで発表された[1]2014年3月より開催されていたジュネーヴショー2014にて正式に発表された。デザイナーは、アヴェンタドールと同じフィリッポ・ペリーニ(Filippo Perini)。特徴的なルーフのラインは、日本の折り紙から着想を受けたものである[2]。見た目はアヴェンタドールに若干似ているが4角形のヘッドライト、サイドステップの小さめのダクトなど相違点がある。

全長4,459mm、全幅1,924mm、全高1,165mmと、全高は先代ガヤルドと変わらないものの、全長159mm、全幅24mmとわずかに拡大されている。エンジンはV10 NAエンジン、駆動方式は4WDとガヤルドより踏襲。変速機は、ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)と呼ばれるDCTをランボルギーニで初めて採用した。「ANIMA(アニマ)」(Adaptive Network Intelligent Management)と呼ばれる走行モード統合制御機構を搭載させた。日本では2014年7月17日に発表された[3]
モデルとバリエーション
LP610-4(2014年 - )ベースグレード・モデル。20インチセンターロックホイール[4]のオプション設定有り。
LP610-4 アヴィオ(2016年 - 2017年)
2016年のジュネーブ・モーターショーにおいて発表された。「LP610-4」をベースに、航空機から着想を得たという仕様が内外装に施されている。限定250台のみが生産された[5]
LP610-4 スパイダー(2016年 - )
2015年8月に発表されたオープンモデル。車重は「LP610-4」より120kg増しの1,542kgとなっている。

LP 610-4

LP610-4 アヴィオ

LP610-4 スパイダー

RWD LP580-2(2016年 - )
ウラカンRWD LP580-2名称の-2は二輪駆動を意味する2WDモデル。出力は「LP610-4」から下げられ580馬力4WDからRWDに変更されたことにより、重量配分が40:60となった。また、日本市場では「LP610-4」よりリーズナブルな2,280万円に設定されている。20インチセンターロックホイール[6]のオプション設定有り。
LP580-2 スパイダー(2016年 - )
RWDのオープンモデル。RWDクーペとの違いは、前後バンパーの意匠が多少変更されたくらいであるが、重量は120kg増加した。

ルーフを閉じた状態のフロント

ルーフを閉じた状態のリア

ルーフを開けた状態のフロント

ルーフを開けた状態のリア

ウラカンRWDの車内

LP 640-4 ペルフォルマンテ(2017年 - )
2017年3月のジュネーブショーにおいて発表された。ペルフォルマンテはイタリア語でパフォーマンスを意味する。カーボン製のリアウイングなど、カーボンを多用することによって標準車より40kgの軽量化を図った。最高出力は30馬力引き上げて640馬力とした。専用に開発されたエアロダイナミクス・システム「ALA(エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ)」を搭載。これは、内部に空気の流れを切り替えるフラップをもつ、フォージド・コンポジット製のフロントスポイラーおよびリアウイングからなるメカニズムであり、走行状況に応じてフラップを制御することにより、車両の空力特性を変化させて走行性能を高めるものである。「LP 640-4 ペルフォルマンテ」は2016年10月5日にニュルブルクリンク・サーキットの北コースにおいて 6分52秒01のラップタイムを記録した[7]
LP 640-4 ペルフォルマンテ・スパイダー(2018年 - )
2018年のジュネーブモーターショーにおいて発表された。電子作動式のアクティブ・エアロダイナミクス機能(LPI:Lamborghini Piattaforma Inerziale、ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ)を搭載している[8]

LP 640-4 ペルフォルマンテ

LP 640-4 ペルフォルマンテ

LP640-4 ペルフォルマンテ・スパイダー

EVO(2019年 - )ウラカン・EVO

空力性能が高められた大幅改良モデル。具体的にはフロントバンパーと一体となったウィングを備え、アンダーボディの空力性能の最適化などによって「ダウンフォースで7倍、空力効率も6倍に改善した」という。「LP 640-4 ペルフォルマンテ」と同じエンジンを搭載する。4輪すべてに作用するトルクベクタリングと4輪操舵も備わる[9]
EVO RWD(2020年 - )
ウラカン・EVO RWD

EVOをベースとした後輪駆動モデル。通常のEVOは4WDだが、EVO RWDではこれを省くことによって車両重量を1389kg(乾燥重量)に軽減した。エンジンは最高出力が610馬力に抑えられている。
STO (2020年 - )ウラカンSTO

2020年11月にオンラインでワールド・プレミアされたモデル。2021年の上海モーターショーに実車が展示された。STOは「Super Trofeo Omologata」の頭文字をとったもので、公道走行が可能なスーパートロフェオを意味している。
テクニカ(2022年 - )ウラカン・テクニカ


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