この項目では、2013年のアメリカ合衆国の映画作品について説明しています。アメリカ合衆国のポップ・ロックバンドについては「ランナー・ランナー」をご覧ください。
ランナーランナー
Runner Runner
監督ブラッド・ファーマン
脚本ブライアン・コッペルマン
『ランナーランナー』(Runner Runner)は、2013年のアメリカ合衆国のクライムスリラー映画。ブラッド・ファーマンが監督を、ブライアン・コッペルマン(英語版)とデヴィッド・レヴィーン(英語版)が製作・脚本を務めた。出演はジャスティン・ティンバーレイク、ベン・アフレック、ジェマ・アータートン、アンソニー・マッキー。
主人公は実在のギャンブラー、ナット・アレムをモデルにしている[2]。
タイトルの『ランナーランナー』はポーカー用語である。
ウォール街の大手投資会社で働いていたがリーマンショックで失業したリッチーは、再就職のために名門プリンストン大学で修士号を取ろうとしていた。前職が高収入だったために奨学金を受けられず、学費はオンラインカジノのアフィリエイトで稼いでいる。しかし紹介した学生の紹介した学生のトラブルから学部長にそれがばれ、紹介業をやめなければ退学だと言い渡されてしまう。リッチーは仕方なくオンラインカジノ「ミッドナイトブラック」のポーカーに全貯金1万7千ドルを賭けて6万ドルに増やそうとするが、納得のいかない負け方で全額を失ってしまう。相手の勝率からカジノサイトに不信感を抱いたリッチーは、調査の末、不正の証拠をつかむ。そのデータを手に、リッチーはサイト運営会社のある南米コスタリカへ飛び、サイトのオーナーでありカジノ王として名を馳せているブロックに直談判する。 不正を指摘されたブロックは、翌日リッチーを"ハウス"と称するクルーザーに呼び出し、不正はプログラマがシステムに仕掛けたバックドアから行われたものだったと会社の関与を否定する。リッチーの口座にはすった賭け金が返金され、世間に公表しなかった謝礼として残りの学費も振り込んであった。そしてブロックは、破格の雇用条件を提示して彼をカジノ運営に誘う。プリンストン大を出ても、一流企業に就職できる確率はランナーランナーでフラッシュの確率と同程度だろう。リッチーは、彼の誘いに乗ることにする。 持ち前の頭脳と度胸で現場を動かし、アフィリエイト仲間を自らの部下として雇い、水を得た魚のように仕事をこなすリッチー。未だ手に入らないのはブロックのビジネスパートナーであり元彼女のレベッカのみ。しかし3カ月が経った頃、白昼に街中で何者かに拉致されてしまう。 リッチーを拉致したのは、FBI捜査官シェイバース率いる捜査チームだった。ブロックがカジノ運営の裏で違法行為を働いていると睨み、リッチーに協力を強請してきたのだ。リッチーはブロックに報告するが、FBIの管轄外であり手出しは出来ないと一笑に付される。そして今度は50万人の顧客を持つ大物アフィリエイターとの契約を命ぜられた。 彼は、相手を罠に嵌めて契約を取り、手にした3万ドルのボーナスで、部下を連れてリゾートへ出かける。そこでのパーティで、ついにレベッカを落とす。しかし翌朝、FBIがリッチーの部下にも接触、逮捕をちらつかされた一人が国に逃げ帰ると言いだす。帰国して金融業をするという彼に、もう一人の部下クローニンは投資してくれと言って”タンス預金”の札束を渡す。札束は、シリアルの箱に隠してあった。 リッチーは社に残ったが、今度はコスタリカのギャンブル界を仕切るエレーラに賄賂を運べと言われる。運んだ金が要求額に満たなかったためにリッチーは暴行され、帰社してブロックに苦情を言うも、殴られるリスクも当然の仕事だと一蹴される。この件で目の覚めたリッチーは帰国すべく空港に向かうが、すでにFBIの手が回っており、現地警察を使って麻薬所持の冤罪を負わされ出国できなかった。
ストーリー