ラリー
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この項目では、自動車競技について説明しています。その他の用法については「ラリー (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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世界ラリー選手権 (WRC) のラリー・スウェーデン(2015年)

ラリー(: Rally)とは、法規上公道走行が可能な車両でタイムアタックをする自動車競技

運転をするドライバーと、道順を指示をするナビゲーターコ・ドライバー)の2名1組が競技車に同乗し、指定された区間を走行して、総合タイムの速さや指定タイムに対する正確性を競う。

後述の原義での集会や「集合する」という意味でラリーという言葉が使われる場合もある(この場合、競争や複数箇所を巡るなどの意味はない)。

なお二輪の世界で「ラリー」というと、通常ラリーレイドのことを指す。
概要ジャンプするラリーカーリエゾンでは一般車両に混じって法規に従って走行する必要がある

ラリー(rally)という言葉の由来は古フランス語の「ralier(re:再び+alier:参加する)[1]」であり、各地を出発してから一箇所に集うのがイベントの原型である[2]。その起源は、中世の騎士が各地から戦争を始める城へ集結した行動とされる[3]。平時においても訓練を兼ね、馬に騎乗して領主の元へ誰が一番早く到着できるか競い合う競技があり、その言葉が20世紀の自動車競技に継承された[4]

19世紀末に始まった自動車競技は都市間の公道を走行していたが、安全面などの理由から閉鎖周回路(サーキット)で行なうレースと、公道で行なうラリーに分化していった。自動車競技としてのラリーは、1911年に始まったラリー・モンテカルロが起源とされる[2]。当時は参加者がヨーロッパの各都市を出発し、指定地点を通過しながら、険しい峰々を越えて地中海岸のリゾート地モナコへ集合するというイベントだった[注 1]。ラリー界ではラリー・モンテカルロと1932年創設のRACラリー(現ウェールズ・ラリーGB)、1953年創設のサファリラリーのことを「三大ラリー」と呼ぶ[5]。かつては長距離・長時間走行の耐久性を競う傾向が強かったが、現代ではコースや日程をコンパクトにまとめ、短距離のタイムアタックを繰り返すスプリント形式が主流となっている。

ラリーの最高峰は1973年に創設された世界ラリー選手権 (World Rally Championship, WRC) 。その下にFIA認可の各地域の選手権、そして各国のASN(日本でいうJAF)やメーカー・ディーラーなどが開催しているシリーズがある。サーキットレースに比べると、比較的手の届きやすい価格帯の市販車がベースに用いられやすいラリーは、市販車の販売促進効果があるとされるため、上位シリーズや伝統イベントでは自動車メーカーが一流プロ選手と契約し、ワークス・チームを編成して参戦する。
競技の基本ラリーのロードブック(コマ図)。総距離と1コマごとの区間距離、分岐点の目標物や進行方向が図示されている。

基本的に一般公道で競技を行なうことが特徴である。競技者は運転免許証を保有し、競技車両は車検登録済みのナンバープレート付き乗用車をベースにする。

コースは一般交通への影響に配慮して、交通量の少ない郊外の峠道林道・農道、私有地内の連絡道などを使用する。

一般道を通過する通常区間では車線信号制限速度などの交通法規を守り、一般車両に混じって走行する。公道によって繋がれるスペシャルステージ (Special Stage, SS) と呼ばれる区間では道路を一時占有し、競技車輌のみでタイムトライアルを行なう。

主催者側から走行ルートや走行速度を指示した冊子(ロードブック、日本では「コマ図」とも言う)が配布される。競技者側では、SSの予習走行(レッキ)で詳細なコース情報を調べ、ペースノートを作成することができる。

ドライバーとナビゲーター(コ・ドライバー)の2人1組(クルー)で車両に乗車し、1台ずつ間隔を置いてスタートする。助手席のナビゲーターがロードブックやペースノートを読み上げ、操縦席のドライバーがその情報に従って運転する。

競技中は指定のサービス地点を除いてクルー以外の人員の手を借りることはできないため、ドライバーとナビゲーターだけで修理を行わなければならない。ただし、コースを塞ぐ形でストップした場合は、観客の手を借りて脱出することが非公式ながら認められている(本来は違反だが、黙認されている)。

途中に何箇所か設けられた通過確認地点(チェックポイント (CP) もしくはタイムコントロール (TC) )で競技員のチェックを受ける。各地点ごとに目標到着タイムが設定されており、早すぎても遅すぎても減点される。

ラリーの種類

ラリーは順位決定の主要素によって競技方法が異なり、大別して速さを重視するラリーと、走行の正確さを重視するラリーに分けられる。日本自動車連盟 (JAF) の国内ラリー競技開催規定では前者をスペシャルステージラリー、後者をアベレージラリー(第1種・第2種)と定義している[6]
スペシャルステージラリースペシャルステージ (SS) の行程図。

最高峰の世界ラリー選手権 (WRC) を始めとする現代の主なラリーは、SSにおけるタイムトライアルを主体としている。数日間の合計タイムによって純粋な速さを競う。「スプリントラリー」とも呼ばれる。

通過確認地点はチェックポイントではなくタイムコントロール (TC)と呼ばれ、サービス地点の出入り口や、各SSスタート地点の手前に設けられる。シークレット方式のアベレージラリーと異なり、走行ルートやTCの位置は事前に公開されており、SSを制限速度内で予習走行(レッキ)することも認められている。

競技者はSSスタート前に次のTCまでの目標到着時間(ターゲットタイム)を知らされ、オフィシャルのカウントダウンでタイムトライアルを開始。レッキ時に作成したペースノートを頼りにSSを全力走行する。フィニッシュ地点を全開で駆け抜けた後停車し、TCカードにタイムを記入される(区間タイムはスタート/フィニッシュ地点の光電管で計測される)。その後、ロードブックに従い移動区間(ロードセクションまたはリエゾン)を走行して次のTCに到着し、またSSタイムトライアルを行うという流れを繰り返す。全ルート終了後に、SS走行タイムの積算が少ない順に順位が決定する。

ロードセクションは次のTCに余裕を持って到着できるよう時間設定されており、TCの手前でチェックイン時刻を待つことができる[注 2]。ただし、SSでのタイムロスやロードセクションの交通渋滞などによってTCへの到着が遅れると、1分あたり10秒のペナルティを受ける(早着は1分あたり1分のペナルティ[注 3])。日本国内の競技では一般道の制限速度や通行量を考慮して、SSが極端に遅くてもロードセクションを急がないで済むようなルールが採用されている[7]
アベレージラリー

「タイムラリー」「ロードラリー」とも呼ばれる。日本では長年に渡りメインのラリー方式であり、全日本ラリー選手権も2005年まではこれを採用していた。現在も地方のラリーイベントではよく見られる。
第1種アベレージラリー


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