ラリー・ニーヴン
Larry Niven
誕生Laurence van Cott Niven
(1938-04-30) 1938年4月30日(86歳)
アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス
職業小説家、SF作家
国籍 アメリカ合衆国
ジャンルハードSF
代表作リングワールド
主な受賞歴ヒューゴー賞
ネビュラ賞
ローカス賞
公式サイトKnown Space: The Future Worlds of Larry Niven
ラリー・ニーヴン(Larry Niven、早川書房での表記はラリイ・ニーヴン[1])ことローレンス・ヴァン・コット・ニーヴン(Laurence van Cott Niven、1938年4月30日 - )は、アメリカ合衆国の小説家、SF作家。代表作は『リングワールド』(1970) で、ヒューゴー賞、ローカス賞、ネビュラ賞を受賞した。大胆なアイデアのハードSFを得意とし、しばしば推理小説と冒険小説の要素もある。ファンタジーとしては『魔法の国が消えていく』を代表とするシリーズがある。 ニーヴンは石油王 Edward L. Doheny ニーヴンは非常に多くのSF短編・長編を著している。デビュー作は「イフ」誌に1964年に掲載された短編「いちばん寒い場所」 (The Coldest Place)。 代表作は『リングワールド』(Ringworld, 1970年)。この作品で1970年度のネビュラ賞 長編小説部門[2]、1971年のローカス賞 長篇部門とヒューゴー賞 長編小説部門[3]を受賞している。また、「中性子星」では1967年のヒューゴー賞 短編小説部門を受賞し、1972年には「無常の月」でも同賞を受賞した。1976年には「太陽系辺境空域」でヒューゴー賞 中編小説部門を受賞した。 ニーヴンは Land of the Lost
経歴
作品解説
ニーヴン作品の一部は「ノウンスペース(既知宇宙)」を舞台としている。このノウンスペースで人類は10を超える異星人種と太陽近辺の星々を共有統治している。なかでも「クジン人」や「ピアスンのパペッティア人」はよく登場する。
近年はジェリー・パーネルやスティーヴン・バーンズらと共作している。
また、グレッグ・ベアの長編『天空の劫火』(The Forge of God) のローレンス・ヴァン・コット (Lawrence Van Cott) は、ニーヴンをモデルにしている。
リングワールドリングワールド
地球の公転軌道とほぼ同じ直径の巨大な環状の構造物である。ニーヴンがダイソン球を効率化しようと考えて生み出した。回転させることで擬似重力を発生することができる。回転するダイソン球の場合、回転軸と赤道付近では擬似重力に大きな違いが生じるため大気が偏ってしまうが、リングワールドであればそのような問題はなく建設に要する資材も少ない。後にリングワールドは力学的に不安定であることが指摘された。一度リングの中心が恒星とずれてしまった場合、恒星の重力によってずれが大きくなっていく。ニーヴンはこれを続編『リングワールドふたたび』のプロットの要素とした。
イアン・M・バンクスはこれを発展させた Orbital というより小さな構造体を小説に登場させた。アレステア・レナルズも2008年の小説 House of Suns にリングワールド的構造体を登場させている。 2007年、ジェリー・パーネルを代表とするSIGMAというSF作家集団がアメリカ国土安全保障省に対して今後のテロの傾向などを予測するといった助言を行い始めた[4]。これにニーヴンも参加している。 ニーヴンはロナルド・レーガンが戦略防衛構想(スターウォーズ計画)を立案する際のアドバイザーだった。このことはBBCのドキュメンタリー Pandora's Box 「スーパーマンの子孫存続に関する考察」でニーヴンは、スーパーマンと人間の女性が子を持つことの困難さを現実世界の物理学の範囲で解説している。 オリジナルのマジック:ザ・ギャザリングには「ネビニラルの円盤」というカードがあったが、"Nevinyrral" とは "Larry Niven" を逆に綴ったものである。これは「魔法の国が消えていく」のシリーズに登場する、周囲のマナを消費し尽くして魔法を無効化する回転する円盤がアイデアになっている。 エドワード・M・ラーナーと共著
政策への関与
その他
作品一覧
ノウンスペース
プタヴの世界 (World of Ptavvs, 1966)
地球からの贈り物 (A Gift from the Earth, 1968)
中性子星 (Neutron Star, 1967) - 短編集 ? ヒューゴー賞の短編小説部門を受賞した「中性子星」を収録
The Shape of Space (1969) - 短編集 - 未訳
プロテクター (Protector, 1973)
太陽系辺境空域 (Tales of Known Space, 1975) - 短編集
不完全な死体 (The Long Arm of Gil Hamilton, 1976) - 短編集
パッチワーク・ガール (The Patchwork Girl, 1980)
リングワールド・シリーズ
リングワールド (Ringworld, 1970) ? ネビュラ賞[2]、ヒューゴー賞の長編小説部門、ローカス賞を受賞[3]
リングワールドふたたび (The Ringworld Engineers, 1980)
リングワールドの玉座 (The Ringworld Throne, 1996)
リングワールドの子供たち (Ringworld's Children, 2004)
リングワールド・コンパニオン・シリーズ
Fleet of Worlds (2007) - 未訳
Juggler of Worlds (2008) - 未訳
Destroyer of Worlds (2009) - 未訳
Betrayer of Worlds (2010) - 未訳
Fate of Worlds (2012) - 未訳
Man-Kzin War アンソロジー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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