ララァ・スン
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ララァ・スン (Lalah Sune[注 1]) は、アニメ機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物。
略歴
『機動戦士ガンダム』

第34話初登場。宇宙世紀0079年の一年戦争中にシャア・アズナブルによって見出され、フラナガン機関で育てられたニュータイプの少女。ジオン軍少尉。

彼女のニュータイプ能力は非常に高く、サイコミュシステムを搭載したモビルアーマーエルメス」によるオールレンジ攻撃により、宇宙要塞ソロモン攻略戦の後に集結していた地球連邦軍の艦船やモビルスーツを次々と撃破し、ソロモンの亡霊と恐れられた。ソロモンでのテストの後、エルメスで初の実戦に臨んだララアの威力は凄まじく一日にして四隻の戦艦を撃沈するほどの空前の壮挙であった[3]

インド系で肌は浅黒い。額にヒンドゥー教の女がしているビンディが見られる。出撃時以外は裾の広がった黄色のワンピースドレスを着用。そのため、キシリアに見咎められたこともある。劇場版ではキシリア謁見時は軍服を着用している。

その後ガンダムとの戦いで、ニュータイプとして目覚めていたアムロ・レイと意識を共鳴させるも、戦闘で劣勢に追い込まれたシャアを身を挺して庇い、ガンダムのビームサーベルによりコックピットを貫かれ戦死する。その生と死の狭間のほんの一瞬、アムロとララァは意識を共振させ未来のビジョンを見る。それはアムロにとって希望でもあったと同時に悲劇でもあり、シャアはその意識の共有の外にあったまま、自分の行動が引き金になりララァを失うこととなる。こうして、ララァはアムロとシャア、2人の男の間に無二の女として存在し続け、時に彼らを苦しめる「永遠の女」となる。

シャアと出会う以前の彼女の経歴は劇中では語られていないが、台詞からは荒んだ環境に置かれていたことが窺われる。彼女はこうした境遇から自分を救い出し、自分の価値を認めてくれたシャアに対して恋愛感情を抱いており、アムロが評するように本来「戦いをする人ではない」彼女が戦場に臨んだのも、シャアの期待に応えるためであった。シャアも彼女の感情に応えていたようである。シャアは「私の母親になれたかもしれない女性」と認めながらも[4]表向きはララァに対し「その能力だけを愛している」といい、ララァもそれを承知していた。
一年戦争後から『機動戦士Ζガンダム』まで

一年戦争が終結した後も、シャアとアムロは何らかの形でララァの存在を感じながら、もしくは引きずりながら生きていく。アムロの政府監視下での軟禁生活は、一見したところ豪邸での快適な生活だが、その中でララァへの悔恨を引きずりながら生活し、カミーユカツベルトーチカといった自分に火をつける存在が現れるまで、その心身を鈍らせていったといえる。

シャアはアムロとは対照的に次なる戦いの準備を水面下で進め、クワトロ・バジーナとして地球圏に舞い戻るが、その中で、後にアーガマのクルーとなるシンタとクムを引き取ったのは「ララァが頼んだ」からである。潜入したグリーンノアでカミーユ・ビダンの存在を感じた時、その印象にアムロやララァと同じものを感じていた。

その後シャアは地球に降下した際、戦意を喪失してしまって宇宙に上がろうとしないアムロ・レイに対して、「ララァに会うのが怖いのか」と問いかけている。
『機動戦士ガンダムΖΖ』

ジュドー・アーシタとハマーン・カーンの最終決戦において、ΖΖガンダムのコア・ファイターの状態で晒され、窮地に陥ったジュドーを救うために、カミーユらと共に多くの人達の意識体が現れ、ハマーンの前に立ちはだかり、ジュドーとΖΖに力を与える場面がある。その中の1人にララァが登場する。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

彼女の死が遺恨となり、卓越した2人のニュータイプであるシャアとアムロは、同じ理想を持ちながらも、その14年後の第二次ネオ・ジオン抗争に至るまで、結局のところは相容れることができなかった。2人にとって大切な女性を殺されあるいは殺してしまったという遺恨は、それほどに深いものであった。本作品でシャアは、彼女はNTとして自分を導いてくれるはずだった「母親になってくれたかもしれない女性(ひと)」と語っている。

アムロは夢の中で彼女の意識体と思しき存在と会話している。アムロはその夢を久しく見ていなかったらしいが、シャアとの決戦が迫る中、再び夢の中にララァが現れ、今でも自分の意識はアムロとシャアの間で存在し続けていると告げる。その言葉を聞いたアムロは、自分とシャアを一緒くたに手にしようとするなとララァに反発する。アムロは「シャアは否定しろ」と嫉妬とも取れることを言い、その後にララァの言葉「シャアは純粋な人」に反論すると声を上げながら目を醒ます。
『機動戦士ガンダムUC』

ラプラスの箱を巡る最終決戦で霊体らしき姿でシャアとともに現れる。シャアの再来と言われるフル・フロンタルが搭乗しているネオ・ジオングユニコーンガンダムの「ソフトチェストタッチ」を受けて、コックピット内で「熱、暖かな光。こんなものがいくら積み重なっても、何も。


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