ラムスデン式接眼鏡
[Wikipedia|▼Menu]
構成図

ラムスデン式接眼鏡(ラムスデンしきせつがんきょう)は接眼レンズの一形式である。1783年[1]イギリス[1]のジェッセ・ラムスデン[1](Jesse Ramsden )が発明した[1]
目次

1 構成

2 特徴

3 出典

4 参考文献

構成

同型の凸レンズを向いあわせ対称に配置した2群2枚[2][1]。2枚のレンズの焦点距離とその間隔をすべて同じにすると倍率の色収差補正になるが、そうすると対物側レンズ表面のゴミが接眼側レンズで拡大されて目立つので、間隔を0.85f程度に短縮してある[1]。レンズの硝材は2枚ともBK7を使うのが普通である[1]

後に後方のレンズを色消しの合わせレンズにしたケルナー式接眼鏡に発展した[2]
特徴

糸や目盛を入れられるため測定用として非常に役立ち、現在でもファインダー、検査用拡大鏡顕微鏡などに用いられることがある[1]。接着面がないため、レンズ接着剤耐熱性が悪かった時代には、ハイゲンス式接眼鏡とともに太陽観測用接眼鏡として推奨された。しかし色収差が大きく1980年代からはほとんど使われずファインダーでもケルナー式接眼鏡を使うようになっている[2]
出典

[ヘルプ]
^ a b c d e f g h 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.201-234「接眼鏡」。
^ a b c 『天体望遠鏡のすべて'83年版』pp.122-133「観測対象からみたアクセサリーの選び方使い方」。

参考文献

天文と気象別冊『天体望遠鏡のすべて'83年版』
地人書館

吉田正太郎『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』誠文堂新光社 ISBN 4-416-28908-1


更新日時:2016年1月15日(金)13:20
取得日時:2018/08/21 19:24


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:7710 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef