ラプラスの魔_(コンピュータゲーム)
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ラプラスの魔ジャンルロールプレイングゲーム
サバイバル・ホラー
対応機種PC-8801mkIISR (PC88)対応機種一覧

PC-9801 (PC98)
MSX2/2+/R (MSX2)
X68000 (X68)
PCエンジンSUPER CD-ROM2 (PCE)
スーパーファミコン (SFC)
Windows (Win)

開発元ハミングバードソフト
発売元ハミングバードソフト
シナリオ安田均
音楽小坂明子
シリーズゴーストハンターシリーズ
人数1人
メディア5インチ2DDFD2枚組
発売日 198707041987年7月4日
発売日一覧

PC98
1987071987年7月
MSX2
198904151989年4月15日
X68
199012211990年12月21日
PCE
199303301993年3月30日
SFC
199507141995年7月14日
Win(X68版の移植)
201404082014年4月8日
Win(PC88版の移植)
201408052014年8月5日
Win(PC98版の移植)
201607262016年7月26日


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『ラプラスの魔』(ラプラスのま、DIABLE DE LAPLACE)は、1987年7月4日ハミングバードソフトより発売されたPC-8801mkIISRロールプレイングゲーム。『ゴーストハンターシリーズ』の第1弾。クトゥルフ神話のうちの一つでもある。

1920年代のアメリカ合衆国を舞台としており、奇怪な事件が続発していたニューカムの街に建つウェザートップ館の謎を解く事を目的としている。

同年にPC-9801に移植された他、1989年MSX2/2+/R1990年X680001993年PCエンジンSUPER CD-ROM21995年スーパーファミコンにそれぞれ移植された。

パソコン版は後にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて復刻されており、2014年にX68000版、PC-8801版、2016年にPC-9801版が配信されている。
概要

当時としては珍しい、ファンタジーではなくホラーをテーマとしたロールプレイングゲーム[1]。ハミングバードソフトによる「ゴーストハンターシリーズ」の第1弾作品だが、当初よりシリーズだと告知されていたにもかかわらず、続編の『パラケルススの魔剣』(1994年)の発売まではかなり間が開くことになった。

戦闘中にモンスターの写真を撮影し、それを町で売ることで金を得るというシステムを採用している[1]。レベルアップは、町で経験点を金のように消費することで行う。また、レベルアップによる基礎能力値の上昇と「スキル」の獲得は分離されており、スキルは経験点と金のどちらかで(どちらを消費するかはプレイヤーが任意に選べる)レベルとは別個に「購入」する。

戦闘には物理戦闘と精神戦闘という属性の概念があり、物理と精神のどちらかしか通用しない相手も多数存在する。物理戦闘では物理攻撃を受けるとHPが失われ、精神戦闘では精神攻撃を行うか敵から精神攻撃を受けるとMPが失われる。物理戦闘は剣や銃などの武器によって行われ、精神戦闘は霊能者の持つ超能力や、科学者の操る「機械」によって行われる[1][2]。HPがゼロになったキャラクターは死亡し、MPがゼロになったキャラクターは発狂する。発狂した際の処理は移植バージョンによって異なっており、PC-8801版では操作不能になる一方[1]、SFC版では発狂したキャラクターを逆用した特殊なゲーム攻略法も存在する。発狂したプレイヤーキャラクターは死亡している訳ではなく、教会による治療や特定のイベントで発狂状態から回復可能であるが、行動不能なためその状態から更にHPを失い命までをも失う危険性も残る。ただし敵を発狂させた場合にはそれは死亡と同義となる。

パーティー編成においては職業のバランスが攻略要素に関わり、特定の条件を持つメンバーがパーティーにいなければ打開できない謎も存在する。プレイヤーにおいては、死や発狂の他、キャラクターそのものが喪失してしまう罠も存在する。特定の場所で必ず現れるモンスターも存在し、イベント要素も多い。冒険の舞台は3Dダンジョンになっており、向き(東西南北)の要素もあるが、向きを回転させられる罠も存在する。敵が強力なだけでなく謎解きが複雑なため難易度が高く[1]、PC-8801版発売当時、『コンプティーク』では、付録などを通して半年にわたって本作に関する攻略特集が組まれた。

コンシューマー版は2機種それぞれでアレンジがされているが、スーパーファミコン版ではダンジョンが2D化したり、自作キャラクターではなく小説版のキャラクター固定になるなど、謎解き要素が若干簡易化されている。PCエンジン版には後述する小説版の導入部を再現したオープニングビジュアルが付加され、草壁の声を塩沢兼人、老人の声を天本英世が演じた。またPCエンジン版は発売に先行して、正式なものではない簡易マニュアル(製品版マニュアルをページ順に大判の紙へコピーしたもので、中綴じにするなどのブックレット体裁は採られていなかった)を付属し冒頭部のみプレイできる体験版的なバージョンも非常に少数ではあるが販売された。
ゲーム内容

192X年のアメリカ東部にある片田舎であるニューカムの街。その街では「ウェザートップ館」という名の古めかしい屋敷で起こる幽霊騒動が話題となっていた。プレイヤーは噂を聞いて集まってきた様々なキャラクターによって編成された探索者を操り、幽霊屋敷に隠された謎に迫る。

最初に館に入った直後に入り口の鍵がかけられ、鍵の解除方法を見つけ出すまでは街に戻れなくなるなど[1]、随所に謎解きが用意されており、単純に敵と戦っているだけではクリアできない作りとなっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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