ラブレター_(カードゲーム)
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ラブレター、Love Letter[1]2012年5月に同人ゲームとして頒布されたカードゲーム[2]。デザイナーはカナイセイジ。各プレイヤーが協力者の助力を受けて姫にラブレターを届けることを目的とする、というストーリーが設定されている[2]。わずか16枚のカードのみを使用するという同人ゲームながらのちに商業ベースにのり[3]、日本国内ではアークライト[4]、日本国外ではエルダラック・エンターテインメント・グループ (Alderac Entertainment Group)[5]、2018年以降はZ-man Gamesから[6]製品版が発売されている。日本内外のゲーム賞を受賞している(後述『受賞歴』節参照)。

2022年には初版頒布から10周年を記念して、拡張カードが同梱された商業版第2版がアークライトより8月4日に発売[7]。また同日から18日まで、Kickstarterにて限定販売となる10周年記念版のクラウドファンディングが行われた[8]。10周年記念版は、基本ルールに後述の#ヴァリエーションルールや海外限定版ルールを含めてリメイクしたもので、カード名や世界観は基本のラブレターのものに統一されているが、ゲームカードだけで121枚(ヴァリエーション用のプレイヤーカードやイベントカードを含めると173枚)、ヴァリエーションルールは16種類に及び、10年の集大成と言える内容となっている。
プレイ方法

人数は通常は2 - 4人である。キャラクター名、数字および効果の描かれた専用のカード16枚(5人以上でプレイする場合は追加でカードを加える)を使用しゲームを行う[2]。まず各人が1枚の手札を保持し、さらに1枚をゲームから裏向きで除外し、2人プレイの場合はさらに3枚を表向きで除外して残りを山札とする。この3枚は推理の手助けとなる。[9]まず手番が来たら山札より1枚カードを引き手札を2枚にする。次に2枚の手札のうちいずれかを選び(手札によっては選べないことも)自分の捨て札とする。この捨てる行為のみを使用とし、他の捨てる行為は使用ではないものとする(オリジナルバージョンでの定義。他のバージョンでも大体同じ定義だが、バージョンによっては定義が多少異なるものもある)。使用したカードが持つ効果を処理をしたら手番終了となり、次のプレイヤーに手番が回る。これを山札が無くなるまで繰り返し、最終的に一番数字の高いカードを持っているプレイヤー、もしくは最後まで生き残ったプレイヤーがそのゲームの勝者となる。カードの効果如何で他のプレイヤーもしくは自分がゲームから脱落することがある。脱落したプレイヤーは手札を全て捨て札とする。このゲームを数回繰り返し、一定勝数(普通は3勝。但し強さ8以上のカードで勝った場合は2勝カウントとする)先取した者を最終的な勝者とするといった遊びかたも例示されている。

16枚1セットのカードを2セット揃えることで、ごいたのプレイに流用することも可能とされている[2]
カードの種類
通常カード
兵士
強さ:1 枚数:5このカードを使用した時、他プレイヤー1人とカード名1つを指定する。そのプレイヤーの手札が指定したカード名と一致していた場合、そのプレイヤーは脱落する。ただし、「兵士」をカード名として指定することはできない。バージョンによっては「兵士以外のカード名」ではなく「1以外の強さ」を指定するものや、同じ「兵士」に当たるカードを指定することもできるものもある。また、バージョンによっては当てられても脱落をなかったことにできることがあるものもあり、その場合は当てられたことだけを宣言してそのまま続行する。
道化
強さ:2 枚数:2このカードを使用した時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーの手札を見ることができる。手札を見られてしまったプレイヤーは兵士で当てられたり、(弱いカードの場合)騎士で脱落させられたりするリスクがあるので早めに捨てた方が良い。
騎士
強さ:3 枚数:2このカードを使用した時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を確認し合った後、強さの低かったプレイヤーが脱落する。強さが同じだった場合は引き分けとし、2人とも脱落しない。強いカードが脱落すると勝った方も持っているカードが限られるので兵士で当てられたり魔術師でチェンジさせられたりするリスクが高くなる。引き分けだった場合も互いに相手の手の内が分かってしまう他、他のプレイヤーからも引き分けであったことがヒントになりカードを特定されやすくなる。また、バージョンによっては勝負に負けても脱落をなかったことにできる場合があるものもあり、その場合は勝負に負けたことだけを宣言してそのまま続行する。
僧侶
強さ:4 枚数:2このカードを使用した時、次の自分の手番になるまで他プレイヤーのカードの使用による効果を受けない。但しバージョンによってはカード使用以外での効果が発動する場合もあり、そのような効果からは逃れられない場合もある。他プレイヤーは「僧侶」を出したプレイヤーを使用したカードの効果の対象とすることはできるが、効果そのものは発動しなくなる。パスしたいときあえて僧侶出しプレイヤーを指名するのも有効である。
魔術師
強さ:5 枚数:2このカードを使用した時、自分を含めたプレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーは手札を捨て、新たに山札から1枚カードを引き手札とする。この時カードを捨てる行為は使用ではないので使用によるカードの効果は発動しないが、「姫」の効果は使用かどうかに関係なく捨て札に置かれることによって発動する効果なので発動し、捨てさせられたプレイヤーは脱落する。「姫」持ちを脱落させるのに有効な他、強いカード持ちを弱くしたり、自分のカードを強くしたりすることも期待できる。なお、山札が0枚の時にこのカードが使用された場合、ゲーム開始前に裏向きで除外したカードを取り、新たな手札とする。
将軍
強さ:6 枚数:1このカードを使用した時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を交換する。互いに相手の手の内が分かってしまうリスクとメリットがあるが、相手の手番の方が先に来るのでリスクの方が大きい。
大臣
強さ:7 枚数:12枚の手札のうち片方がこのカードでかつ強さ合計が12以上になった瞬間、そのプレイヤーは脱落し、次のプレイヤーに手番が移る。このカードを使用することによる効果はない。また、バージョンによってはこのカードの効果での脱落をなかったことにできる場合があるものもあり、その場合はこのカードの効果での脱落条件を満たしたことだけを宣言してこのカードかもう1枚のカードのどちらかを使用して続行する。

強さ:8 枚数:1このカードを自分の捨て札としたプレイヤーは脱落する。使用かどうかに関係なく捨て札となることによって発動する効果なので「魔術師」の効果で捨てさせられた場合でも発動し、捨てさせられた時点で脱落となり、カードの補充はせずに使用した「魔術師」の効果は発動しきったことになる。但しバージョンによっては脱落をなかったことにできる場合があるものもあり、その場合は通常通りカードの補充をして続行する。また、バージョンによってはカードを他プレイヤーの捨て札に置く効果があるものもあり、その効果でこのカードを置くことによってそのプレイヤーを脱落させるというえげつない使い方ができるものもある


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