ラブラドール・レトリバー
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「ラブラドールレトリバー」は犬種について説明しているこの項目へ転送されています。AKB48の楽曲については「ラブラドール・レトリバー (曲)」をご覧ください。

ラブラドール・レトリーバー
イエローのラブラドール・レトリーバー
愛称ラブ
原産地 カナダ

特徴
体重オス29-36 kg
メス25-32 kg
体高オス57-62 cm
メス54-59 cm
外被密生した短毛
毛色ブラック、イエロー、チョコレート
出産数5-10頭(平均: 7.6頭)[1]
寿命10年 - 13年[2][3]

主要畜犬団体による分類と標準
FCIGroup 8 Section 1 #122 ⇒標準
AKCSporting ⇒標準
ANKCGroup 3 (Gundogs)標準
CKCGroup 1 ? Sporting ⇒標準
JKC第8グループ ⇒標準
KC (UK)Gundog標準
NZKCGundogs標準
UKCGun Dog標準

イヌ (Canis lupus familiaris)

ラブラドール・レトリーバー(ラブラドール・レトリバー、あるいはラブラドール・リトリーバーとも。: Labrador Retriever)は、大型犬に分類される犬種。元来、レトリーバー(獲物を回収 (Retrieve) する犬)と呼ばれる狩猟犬の一種であるが、現在はその多くが家庭犬として、あるいは盲導犬警察犬などの使役犬として飼育されている。
概要

ラブラドール・レトリーバーの特徴として、本来の使役用途である網にかかった魚の回収に適した、水かきのついた足があげられる。カナダ[4]イギリス[5]で登録頭数第1位で、アメリカでも1991年以来、2020年現在もなお登録頭数第1位の人気犬種である[6][7]。また、洞察力、作業力に優れ、オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカなど世界各国で、身体障害者補助犬警察犬など様々な用途に最適な犬種として使役されている。ラブラドール・レトリーバーは活発で泳ぐことを好み、幼児から高齢者までよき遊び相手であるとともに保護者の役割も果たす犬種である[8]
歴史ニューファンドランド島セントジョンズ原産のセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグのネル(1856年頃)

現在のラブラドール・レトリーバーの原産地にあたるのは、カナダのニューファンドランド島(現在は半島と同じニューファンドランド・ラブラドール州に属する)である[9]。ラブラドール・レトリーバーの血統のもととなった犬種は、16世紀にニューファンドランド島に入植した人々が特別な目的のために飼育していたセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグだった[9]。ニューファンドランド島原産のニューファンドランドよりもやや小さいためレッサー・ニューファンドランドとも呼ばれていた、やや小柄で短毛のセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグが漁に用いられ、魚網の牽引や網からこぼれ落ちたニシンやタラの回収といった作業に使役された。このセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグこそがラブラドール・レトリーバーの祖先犬である。タキシード模様とも形容される、ベースが暗色で、胸、脚、あご、マズル(鼻先)がホワイトの被毛というセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグの特徴は、現在でもラブラドール・レトリーバーの血を引くミックス犬の外観に表れることがある。さらに純血種のラブラドール・レトリーバーにも、俗にメダルと呼ばれる胸部に見られるホワイトの斑点や、脚部やマズルにホワイトの差毛が表れることがある。

ニューファンドランド島セントジョンズ地域の入植者には、イングランド人とアイルランド人が多かった。この地方の漁師は漁船同士の間に綱を渡す、小船を牽引させる、水中の魚網を回収させるなど、様々な用途にセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグを用いていた。そしてセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグの忠誠心と作業を好む性質は、漁師にとってこの上なく価値ある財産となっていった[10]

19世紀初頭に、ニューファンドランド島との漁業貿易が盛んだったイングランドのドーセット州の港湾都市プール (英語: Poole) へ多くのセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグが持ち込まれ[9]、当地の紳士階級の間で水鳥猟に適合した狩猟犬としての能力を高く評価されるようになった[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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