「ラハイナ」のその他の用法については「ラハイナ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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この記事は最新の出来事(ハワイ・マウイ島山火事)に影響を受ける可能性があります。情報は出来事の進行によって急速に変更される可能性があります。(2023年8月)
ラハイナ
Lahaina
CDP
Scenic L?hain? oceanfront
ラハイナのマウイ郡内での位置とハワイ州の地図
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ラハイナ(ハワイ語: L?hain? ラーハイナー、英: Lahaina) は、アメリカ合衆国ハワイ州のマウイ島西部にある町。19世紀にはハワイ王国の首都が置かれ、捕鯨の拠点港として繁栄した。その歴史的な街並みはアメリカ合衆国国定歴史建造物地区に指定されており、観光地としても知られていたが、2023年8月に発生した山火事により、壊滅的な被害を受けた。 ハワイ州では郡以下のレベルで自治体が編成されておらず、地域を把握する単位としては国勢調査指定地域 (CDP) が使用される。ラハイナの町は、行政上はマウイ郡管下のCDPである。2020年の米国勢調査
概要
ラハイナの町はマウイ島の西部に所在し、マウイ郡庁のあるワイルクからは直線距離で西へ約18km、州都ホノルル(オアフ島)からは西南西へ約130kmに位置する[2]。町の北にはカアナパリ(英語版)やカパルア(英語版)といった著名なビーチリゾートがある。カアナパリやカパルアなどはラハイナと別のCDPに区分されるが、一般には一連の地域として見なされる。広義のラハイナ地域は、マウイ島西部の沿岸部を半周するハワイ州道30号(英語版)(ホノアピイラニ・ハイウェイ)に沿い、南はオロワル・トンネル (Olowalu Tunnel) から、北はナピリ・ホノコワイ(英語版)CDPまでを含む。旅行者で賑わう繁忙期には、町の人口は4万を数えるほどに膨れ上がる事がある。
おおむね1820年から1845年にかけて、ラハイナはハワイ王国の首都であった[3]。 ラハイナは、古くはレレ (Lele)と呼ばれ[4]、パンノキで知られる土地であった[5]。レレという語は「跳ぶ」(英: jump)・「飛ぶ」(英: fly)といった意味を持つ。歴史家の Albert Pierce Taylor
歴史「ラハイナ歴史地区」も参照
地名
ラハイナのハワイ語での古い発音はラーハイナー (L?hain?) である。この地名は「苛烈な太陽」を意味する L? hain? と解することができ、この場合は晴天続きで乾燥した気候を表現していると見られる[6][7][8]。これについては、カウアウラ渓谷 (Kaua?ula Valley) に住んできた禿頭のアリイ(首長)が帽子もかぶらずに出歩いた際、太陽に向かって "He keu hoi keia o ka l? hain?"(「何と無慈悲な太陽だ!」)と呪ったのだという説話がある[7][8]。
歴史家でマウイ歴史協会の創設者であるイネス・マクフィー・アッシュダウン(Inez MacPhee Ashdown, 1899年 - 1992年)は、この地域にはカフナ・ヌイ(大祭司)の託宣が多く残されていることから、「託宣の土地」(英: land (of) prophesy) を意味するLaha?aina が由来であると主張した[5]。ほかに、ラハイナの語源は「犠牲の日」(英: day (of) sacrifice) や 「解釈の日」(英: day (of) explanation) といった意味を含むのではないかと提起するものもある[7]。 マウイ島西部を治めた最初の大首長
西洋との接触以前
レレという地名は、カカアラネオ王 (Kakaalaneo) の治世に採用された。彼はケカア (Keka?a) と呼ばれる丘に住んでいたが、兄と共同統治を行っていた間はこの地に宮廷を置いた。 最初にパンノキを植えたのはカカアラネオ王であった[10]。
ハワイの統一以前より、ラハイナの地はマウイ島の王たちが好んだ居住地であった[11][12]。モクヒニア (Mokuhinia)と呼ばれる池(養殖設備としても用いられた)の中に浮かぶ、モクウラという小島には、14世紀以来王たちが住居を構えており、聖地と見なされていた[13]。また、ラハイナは島と島を結ぶ交易の港であった[11][12]。強力な王であったカヘキリ2世(英語版)は1794年に没するまでラハイナを拠点とした[11]。ハワイ諸島の統一に乗り出したカメハメハ1世(大王)は、マウイ島征服のためにラハイナに上陸した[11]。
西洋との接触以後「ラハイナ歴史地区」および「ラハイナ・バニヤン・コート・パーク」も参照