ラディック・ムッサー (Ludwig-Musser)[注釈 1] は、アメリカ合衆国の総合打楽器ブランド。ラディック 及び ムッサーの両ブランドを持っていた。現在は、スタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ傘下、コーン・セルマー内の一部門である。日本では、野中貿易株式会社が代理店契約を結んでいる。
本ブランド公式のカタカナ転写は定められていなく多くの方法があるが、本項では上記の正規輸入元である野中貿易が使用する「ラディック」及び「ムッサー」と記述する。目次 ラディック 及び ムッサーの両ブランドで、打楽器 及び その付帯品を製造・販売する。 打楽器のうち、以下のような膜鳴楽器と鍵盤打楽器、及び それぞれの楽器群の付帯品を製品群に持つ。 [脚注の使い方]
1 概要
1.1 沿革
2 主な製品
2.1 ラディック
2.2 ムッサー
3 使用ミュージシャン
3.1 楽団
3.1.1 日本
3.1.2 海外
4 脚注
4.1 注釈
4.2 出典
5 参考文献
6 関連項目
7 外部リンク
概要
沿革
(1887年、ヴィルヘルム・フリードリヒ・ルートヴィヒ(Wilhelm Friedrich Ludwig, 1879年生まれ)、トロンボーン奏者の父ヴィルヘルム・フリードリヒに連れられてドイツからアメリカに移住し、名前もアメリカ風にウィリアム・フレデリック・ラディック(William Frederic Ludwig)に改められる。)
1909年、パーカッション奏者として活躍していたウィリアムが移民2世の弟シーオーボルド(Theobald Ludwig,1888年生まれ)と共にシカゴで打楽器販売店Ludwig & Ludwigを設立。
1918年、シーオーボルドがスペイン風邪のため30歳の若さで急死。
1930年、世界恐慌の影響から経営不振に陥り、C.G. コーン
1937年、新経営陣と袂を分かったウィリアムが独立しThe W. F. L. Drum Company[注釈 2]を設立[注釈 3]。
1948年、鍵盤打楽器メーカーJ.C. Deaganの従業員で、マリンバ・シロフォン奏者のクレア・オマー・ムッサーがアメリカのシカゴに鍵盤楽器メーカーThe Musser Marimba Companyを設立。
1955年、ウィリアムはコーンより会社を買い戻し、名称をThe Ludwig Drum Companyに変更。
1964年、「エド・サリバン・ショー」におけるザ・ビートルズの伝説的TVデビューにより、リンゴ・スターが使用していたラディックのドラムセットが一挙に全米の注目を集め、年商1300万ドルを記録。
1966年、The Ludwig Drum CompanyがThe Musser Marimba Companyを買収する。
1971年、ウィリアムの死去にともない、息子のウィリアム・F・ラディック・ジュニア(1916年生まれ)が会社を引き継ぐ。
1981年、The Selmer Companyによって買収される。
1984年、ノースカロライナ州モンローに移転する。
2003年、グループ内の再編につき、コーン・セルマーの一部門となる。
(2008年、ウィリアム・F・ラディック・ジュニア死去。)
主な製品
ラディック
スネアドラム
ティンパニ
バスドラム
ドラムセット
マレット
ドラムスティック
ムッサー
シロフォン
マリンバ
ヴィブラフォン
グロッケンシュピール
チューブラーベル
マレット
使用ミュージシャンが望まれています。
コージー・パウエル
リンゴ・スター
ジョン・ボーナム
イアン・ペイス
ジンジャー・ベイカー
ロジャー・テイラー
カーマイン・アピス
スティーヴ・ガッド
ミッチ・ミッチェル
ニール・パート
アレックス・ヴァン・ヘイレン
ジョー・モレロ
カレン・カーペンター
鈴木英哉
リヴォン・ヘルム
ジョン・ハイズマン
マイケル・シュリーヴ
バディ・リッチ
アラン・ホワイト
楽団
日本
NHK交響楽団[注釈 4]
海外が望まれています。
脚注
注釈^ ドイツ語の姓名ルートヴィヒ(Ludwig)の英語での発音はルドヴィグまたはより英語化したラドウィグ(/?ludv??/, /?l?dw??/)であり、日本でのラディックという慣用的な呼称は後者に基づく。また語源不詳の姓Musserの一般的な米語発音はマサー(/?m?s?/)である。
^ 当初はThe William F. Ludwig Drum Companyという名前だったが、コーンよりLudwigの名を使う事を禁じられる。