ラテン語の文法
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本項ではラテン語の文法 (: grammatica) について述べる。
概要

ラテン語は、他のすべての古インド・ヨーロッパ語族と同様に、強い屈折を持ち、それゆえに語順が柔軟である。従って、古典ラテン語はインド・ヨーロッパ祖語の形態を保存した古風な言語と言える。名詞には主格、呼格、属格、与格、対格、奪格、所格という最大で7種類の格変化が、動詞には4種類の活用がある。ラテン語は冠詞、類別詞を持たない。例えば、英語における "a girl" と "the girl" の区別はなく、同じ意味の語 "puella" が両方の意味で使われる。 構文は一般的にSOV型であるが、詩歌においてはこれ以外の語順も普通に見られる。ラテン語は前置詞を使用し、通常は修飾する名詞の後に形容詞を置くライト・ブランチング言語 (Right-branching) である。ラテン語はまた、pro脱落言語及び動詞枠付け言語でもある。
語順

ラテン語は強い屈折を持つ言語であるため、語順を柔軟に変えることができる。通常の散文においては主語、間接目的語、直接目的語、修飾語・句、動詞という語順になる傾向があった。従属動詞を含む他の成分、例えば不定詞などは、動詞の前に置かれた。

形容詞および分詞は通常名詞の直後であるが、美しさや大きさ、量、質、真理を表す修飾語は修飾する名詞に先行した。関係節は関係代名詞が示す先行詞の後が普通であった。こういった語順が古典ラテン語の文章語にありふれていた時代でも、しばしば異なった語順が見られた。また、口語での語順がどうであったかを示す決定的な証拠はない。(俗ラテン語も参照)

一方で、詩歌では韻律を守るために語順が変わることがあった。ラテン語では、強勢ではなく、母音の長短(長母音・二重母音と、短母音とでの対立)や子音の結合が韻律を支配した。ローマ世界の詩人が目で読むためでなく、耳で聞くために詩を創作したことを念頭に置く必要がある。なぜなら創作物の多くは聴衆の娯楽のために供されたためである。それ故に語順の変化は韻律のためならず、修辞的な意味もあり、聴衆の理解を妨げないように工夫された。ウェルギリウスの『選集』では次のような例がある。"Omnia vincit amor, et nos cedamus amori!": "Omnia", "amor", "amori"は個々の句の中であまりこない位置に置かれているため、印象が鮮明になっている。なお、この文の韻律はヘクサメトロスと呼ばれるものであり、同じくウェルギリウスが編纂した古代ローマ帝国の国民的叙事詩『アエネイス』でも用いられている。

以下に文例を示す。なお、この例ではローマ人に一般的な名前である"Marcus"が、文中での文法的な役割に応じて末尾が変化している。英語などの場合には語順の変化は文法違反になったり意味が曖昧になったりするが、ラテン語の場合これらの例文の語順は、文法的に完全に正しく、意味も明確である。

Marcus ferit Corneliam. (主・動・対) 訳:「マルクスがぶった、コルネリアを」

Marcus Corneliam ferit. (主・対・動) 訳:「マルクスがコルネリアをぶった」

Cornelia dedit Marco donum. (主・動・与・対) 訳:「コルネリアが贈った、マルクスにプレゼントを」

Cornelia Marco donum dedit. (主・与・対・動) 訳:「コルネリアがマルクスにプレゼントを贈った」

奪格、地格、副詞、前置詞句についても同様に自由に動かすことができる。

Sermo vester semper in gratia sale (a vobis) conditus sit. (主・副詞・前置詞句・奪・前置詞句・動)訳:「いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。」[1]

Ea eccl?siae cum sol?s su?s amic?s sola sua themata loqu?tur. (主・地・前置詞句・対・動)訳:「彼女は教会では自分の気の合う人達だけと、自分の興味のあることしか話さない。」

名詞節や不定詞でさえも文節を崩さない範囲で自由に語順を並び替えられる。

qui mendacia loqu?tur peribit. (主・対・動・動)訳:「偽りをいう者は滅びる。」(英語ではshallで表現)

Vos quomodo vos unicuique respondere oporteat sciatis (主・接続詞・対・動・動・動)訳:「そうすれば、ひとりびとりに対してどう答えるべきか、わかるであろう。」[2]

動詞

活用の詳細は、活用の節を参照。「ラテン語の動詞」を参照

ラテン語の動詞は三つの(直説法、接続法、命令法)と六つの時制(現在、未完了過去、未来、完了、過去完了、未来完了)、二つの(能動態、受動態)、二つの数(単数、複数)、三つの人称(一人称、二人称、三人称)に応じて活用する。他に、準動詞として不定詞分詞動名詞動形容詞がある。これらはすべて、動詞の4基本形に基いて作られる。

ラテン語の殆どの動詞は規則動詞である。規則動詞には第1変化動詞(-?re)、第2変化動詞(-?re)、第3変化動詞(-ere)、第4変化動詞(-?re)の四つに識別される。

時制(: tempus)


現在(: praesens)

発話の時点で起きている事象を表す。Servus v?num ad villam portat.奴隷はワインを館へ運ぶ。


未完了過去(: imperfectum)


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