ラッキーナンバー7
Lucky Number Slevin
監督ポール・マクギガン
脚本ジェイソン・スマイロヴィック
『ラッキーナンバー7』(ラッキーナンバーセブン、原題:Lucky Number Slevin )は、2006年公開のアメリカ映画。20年前の出来事をきっかけに、NYにやってきた不運な青年を軸に展開するサスペンス映画。
2人のマフィアのボスをモーガン・フリーマンとベン・キングズレーが演じ、暗殺者グッドキャットをブルース・ウィリスが演じる。 空港の待合室で、車椅子に乗った初老の男が若い男に、「カンザス・シティー・シャッフル
ストーリー
遡ること20年前、ニューヨークの競馬場で興奮剤を使った八百長が計画され、偶然その情報を知った男・マックスはノミ屋から2万ドルを借金して、7番の馬に賭ける。しかし、その馬はゴール直前で転倒し失格に。借金が返せなくなったマックスは、ノミ屋の背後にいたギャングに拉致され、見せしめに妻子もろとも殺される。
現在。スレヴンという若い男が友人のニックを尋ねてニューヨークにやってくるが、ニックは部屋を留守にしている。スレヴンが勝手に部屋へ入ってシャワーを浴びていると、部屋にやってきたギャング二人組にニックと間違われ、裸のまま彼らの「ボス」のもとへ連れていかれる。ニックに多額の金を貸しているボスは、自分の息子が暗殺されたことに対する報復として、ライバル組織のリーダー「ラビ」の息子を暗殺するようニック(スレヴン)に強要する。スレヴンは人違いだと主張するが受け入れられず、諦めて暗殺を引き受ける。
しかし、ボスはプロの殺し屋・グッドキャットにも暗殺を依頼しており、ニック(スレヴン)を偽装工作の犠牲にする計画であることがほのめかされる。またグッドキャットはラビのもとにも顔を出す。ボスやラビの下に出入りするスレヴンを怪しいと感じたブリコウスキー刑事は彼を追い始め、ニックの隣室の女性監察医・リンジーはスレヴンが巻き込まれた事件の謎解きを始める。
そうした周囲に翻弄されつつも、ラビの息子に会って彼の部屋に招かれたスレヴンは暗殺を敢行。さらに、そこへやってきたグッドキャットと協力して、息子の護衛や事件現場を始末し、ボスとラビをも拉致・拘束する。実は、グッドキャットとスレヴンは共謀しており、両組織のノミ屋を殺して帳簿を奪ったのも、ボスの息子を暗殺したのも、二人の仕業だった。そして、20年前、当時は仲間だったボスとラビが八百長事件でマックスを殺したこと、マックスの子供を殺すよう命じられたグッドキャットはその子を連れてニューヨークを去ったこと、負けた馬の名は「ラッキー・ナンバー・スレヴン」であったことが明かされる。こうしてスレヴンと名乗る男は両親を殺した一味に復讐を遂げる。 原題、及び物語の鍵となる馬の名前は「ラッキー・ナンバー・スレヴィン(Lucky Number Slevin)」だが、邦題では「ラッキーナンバー7(Lucky Number Seven)」となっている。7はスレヴィンのレースにおける番号である。 ※括弧内は日本語吹替
原題と邦題の違い
キャスト
スレヴン - ジョシュ・ハートネット(平田広明)
青年。失業し、浮気され、家を追い出された不憫な男。ニックと間違えられて連れてかれる。
グッドキャット - ブルース・ウィリス(内田直哉)
殺し屋。
リンジー - ルーシー・リュー(湯屋敦子)
ニックの隣人。
ボス - モーガン・フリーマン(勝部演之)
黒人犯罪組織のボス。
ラビ - ベン・キングズレー(小川真司)