ラスベガス・バレー
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ラスベガス・バレー
Las Vegas Valley
ラスベガス・ストリップ
アメリカ合衆国
州 ネバダ州

ラスベガス・バレー(: Las Vegas Valley)は、アメリカ合衆国ネバダ州の南部、クラーク郡の全域を含むラスベガス・パラダイス都市圏、あるいはラスベガス・パラダイス・ヘンダーソン都市圏の中心部を指し、また都市圏そのものを言うこともある[1]。ラスベガス・バレーはネバダ州最大の人口集中部を含む面積600平方マイル (1,550 km2) の河川流域である地形としてのラスベガス・バレーで定義されている。その歴史はラスベガス市、および国勢調査指定地域であるパラダイスの歴史と密接に結びついている。領域内にはネバダ州の人口が多い方から3番目までの法人化都市、ラスベガス、ヘンダーソンノースラスベガスの各市が含まれている。

「ラスベガス」および「ベガス」という名前はバレーそのもの、大通りのラスベガス・ストリップ、ラスベガス市を示すために使われ、またラスベガス会議観光局はブランドとして用い、地域全体を指すためにも使われている。都市圏の人口は1990年に約74万人だったが[2]、2010年では約200万人にまで成長してきた[3]

この地域は大々的なギャンブルショッピングおよび高級料理を食する機会を提供することで知られている。多くの観光目的の建物には華美な照明が付けられている。宇宙から見れば、世界でも最も明るい都市と呼ぶことができる[4]。「世界の娯楽首都」を自称するラスベガスはカジノのあるリゾート施設と関連娯楽が多くあることで有名である。また退職者の集まる地域社会が形成され成長している。
歴史

この地域は1854年にモルモン教徒の農夫が入植したのが始まりであり、1864年にアメリカ陸軍の砦ができて、ネバダ州南部とアメリカ軍の長い関係が始まった。1930年代以降は主に成人をターゲットにしたギャンブルの中心地かつリゾート地として一般に認められてきた。不動産価格が比較的安価であったことで、1990年代に人口の大きな流入が始まり、現在でも全方位に拡大を続けている。

ラスベガス・バレーの北東隅にネリス空軍基地がある。ここのパイロットが使う地域、およびその他の連邦政府機関が使用する地域があり、地理的にはラスベガス・バレーの成長限界になっている。このために地域内には中高層ビルが建設されるようになってきた。

1960年代後半に実業家のハワード・ヒューズがこの地域を訪れ、多くのカジノ・ホテルやテレビ・ラジオ放送局を買収した。他の法人がカジノ・ホテルの買収を始めた。観光客がホテルやカジノで落とす金が途切れず、ネリス空軍基地の設立による連邦政府の資金という新しい収入源で補われた。軍関係者やカジノで職を求める人々が流入し、土地開発ブームが始まったが、現在は落ち着いている。

ラスベガスのギャンブルによる収入はマカオに追い越されたが、世界でも最上級の娯楽目的地であり続けている[5]
領域ラスベガス・バレーの都市と町

ラスベガス・バレーは地形としてのラスベガス・バレーに含まれている。ここにはラスベガス、ヘンダーソン、ノースラスベガスの各市と、未編入の町であるパラダイス、スプリングバレーサンライズマナーエンタープライズ、ウィンチェスター、ホイットニーなどが入っている。

クラーク郡政府はラスベガスの「都市計画」を持っている。この定義では東西約20マイル (32 km)、南北約30マイル (48 km) のほぼ矩形になっている。ただし、レッドロック・キャニオン、ブルーダイアモンドおよびチャールストン山は除外されている。

ラスベガス都市圏警察署が地域最大の警察組織であり、クラーク郡全体の治安を維持している。約3,000名の警官がおり、ラスベガス市、未編入領域、ラスベガス中心街から約90マイル (140 km) 南のラフリン、および郡内の砂漠や公園を管轄している。ノースラスベガスヘンダーソンおよびボールダーシティのように独自の警察組織がある都市は管轄外である。

バレーの住人は「バレー」の同義語として「都市圏」という言葉を使うことが多いが、これは誤った使い方であり、「バレー」は地形上の流域(低地)である。このバレーは一般に、西はスプリング山脈、北はシープ山脈、東はマッディ山脈とミード湖、南はブラック山脈で仕切られる平原である。
地理と環境高度438マイル (700 km) の人工衛星「テラ」から撮影したラスベガス・バレー、ゴルフ場などの草地が赤色で表示されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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