ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
The Last Black Man in San Francisco
監督ジョー・タルボット
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(The Last Black Man in San Francisco)は2019年のアメリカ合衆国のドラマ映画。ジョー・タルボット(英語版)監督の長編初作品で、出演はジミー・フェイルズ(英語版)とジョナサン・メジャースなど。タルボットとフェイルズの実体験をもとに[4]、サンフランシスコの都市開発によって取り残されてしまった人たちのリアルな姿を描いている[1]。「ジェントリフィケーション」も参照 サンフランシスコのベイエリア。ジミー・フェイルズ青年は親友のモンゴメリー(モント)と一緒に町をぶらぶらして日々を過ごしていた。目的地までのバスを待っている間、2人は富裕層向けの住宅地へと変貌していく街並みとその変化に抗おうとする住民たちの姿を眺めていた。2人の目的地はフィルモア地区
ストーリー
ジミーとモントが不動産屋に問い合わせたところ、夫婦は遺産の相続問題に巻き込まれ、家を退去せざるを得なくなったのだという。がら空きになった邸宅を見た2人はこれを好機と捉え、邸宅のリフォームを行うことにした。2人はジミーの叔母であるワンダから家具をもらい受けた。その家具は元々邸宅で使用されていたものであった。ジミーの叔父、リッキーの協力を得て、2人は家具を全て邸宅に運び込んで模様替えをした。
ある日の夜、ジミーとモントは旧友コフィーを邸宅に招待して楽しい時間を過ごした。しかし、コフィーはどうにも浮かない顔をしていた。コフィーの父親は息子が友人たちから「女々しい男」と馬鹿にされていることを知り、異常なほど厳しく息子に接するようになった。それ以来、コフィーは父親との関係で思い悩んでいたのである。ほどなくして、コフィーは喧嘩相手に殺されてしまった。その頃、2人が邸宅を訪れると、家具類が全て屋敷の外に出されていた。ジミーが家具を元に戻そうとする一方で、事態を不審に思ったモントは不動産屋の元に行った。不動産屋は「あの邸宅はジミーの祖父が建てたものではない。1850年代に建てられた本物のヴィクトリア朝建築だ。」と言い、その証拠となる書類をモントに見せた。
その後、モントはコフィーの死を題材にした演劇の執筆に没頭したが、その一方で、ジミーはある決断を下すのだった。
キャスト
ジミー・フェイルズ(英語版): 本人 - 介護士。
モンゴメリー・アレン: ジョナサン・メジャース - ジミーの親友。劇作家志望。魚屋勤務。
グランパ・アレン: ダニー・グローヴァー - モンゴメリーの祖父。目が不自由。
ワンダ・フェイルズ: ティシーナ・アーノルド(英語版) - ジミーの叔母。
ジェームズ・シニア: ロブ・モーガン - ジミーの父。
ボビー: マイク・エップス
クレイトン・ニューサム: フィン・ウィットロック - 不動産屋。
コフィー: ジャマル・トゥルーラヴ(英語版)
メアリー: マクシミリアン・エウォルト
ツアーガイド: ジェロ・ビアフラ