ラジエーションハウス
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ラジエーションハウス
ジャンル
医療
漫画
原作・原案など横幕智裕
作画モリタイシ
出版社集英社
掲載誌グランドジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号2015年22号 -
発表期間2015年10月21日 -
巻数既刊15巻(2023年9月19日現在)
ドラマ:ラジエーションハウス
?放射線科の診断レポート?
原作横幕智裕(原作)、モリタイシ(漫画)
脚本大北はるか、村上優、金沢達也横幕智裕
演出鈴木雅之 ほか
制作フジテレビ
放送局フジテレビ系
放送期間第1シリーズ
2019年4月8日 - 6月17日
特別編
2019年6月24日・2021年12月20日
第2シリーズ
2021年10月4日 - 12月13日
話数第1シリーズ:全11話(+特別編1話)
第2シリーズ:全11話(+特別編1話)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『ラジエーションハウス』は、原作:横幕智裕、作画:モリタイシによる日本漫画。『ラジハ』とも[1]。『グランドジャンプ』(集英社)にて、2015年22号から連載中[2]X線撮影などで病変を写す診療放射線技師画像診断をする放射線科医の活躍を描く。2019年にフジテレビ系「月9」枠にてテレビドラマ化され(全11話+特別編1話)、2021年には第2作が放送[3]。2022年には劇場版が公開されることも発表された[4]。2023年9月時点で累計部数は270万部を突破している[5]
登場人物
医療従事者
五十嵐唯織(いがらし いおり)
本作の主人公。
医師免許を取得しているが、幼少期の杏との約束を大切にして診療放射線技師として働く。天才的な読影技術とセンスを持ち、読影から病原を見つけ出す能力が高い。協調性に欠け、単独で患者に接触しながら周りを巻き込んで治癒へと導くために行動する。院長から引き抜かれて甘春総合病院に赴任する。
甘春杏(あまかす あん)
本作のヒロイン。甘春総合病院・放射線科医。院長の父親も放射線科医。技師は撮るだけ、診断するのは医師の仕事と考えていたが、唯織との仕事を通じて考えを改める。唯織とは幼馴染だが、本人は覚えていない。
広瀬裕乃(ひろせ ひろの)
甘春総合病院・新人診療放射線技師。周囲の人々の優秀さに圧倒されつつも、自分の仕事を懸命にこなしている。唯織のことが気になっている。
小野寺俊夫(おのでら としお)
甘春総合病院・診療放射線技師長。マイペースで適当に見えるが、実は熱血漢で部下思い。
鏑木安富(かぶらぎ やすとみ)
甘春総合病院・診療部長兼放射線科長。院長の座を得るべく放射線科の点数稼ぎを考え、患者の利益と反する部分も。
黒羽たまき(くろはね たまき)
甘春総合病院・診療放射線技師。バイセクシャルである。悠木に無理矢理お酒を飲ませて女装させたり、セクハラをした軒下に制裁を与えたりとドSな一面も持ち合わせている。
悠木倫(ゆうき りん)
甘春総合病院・診療放射線技師。パーツオタクで酔うと女装癖が出る。そのため、お酒は自分から飲まない。
軒下吾郎(のきした ごろう)
甘春総合病院・診療放射線技師。裕乃にセクハラをしてはたまきに制裁を与えられている。マッチングアプリで彼女探しをしている。性格は悪いが、技師としての実力は良い。
威能圭(いのう けい)
甘春総合病院・診療放射線技師。Ai(死亡時画像診断)のスペシャリスト。口数は少ないが、喋ると「イケボ(=イケメンボイス、美声)」であり、女性を魅了させたり、女性と相席もしている。
大森渚(おおもり なぎさ)
甘春総合病院院長。優しく接する母のような存在。アメリカのピレス教授の講義で唯織と出会い、彼を採用する。唯一、唯織が医師免許を持っていることを知っている。
辻村駿太郎(つじむら しゅんたろう)
京北大学の整形外科医。週に3回、外来で甘春総合病院を訪れており、他にもプロサッカーチームの契約ドクターと、ボランティアでスポーツ少年団のドクターも行っている。外見は2枚目で爽やか紳士だが、内面は強烈なドM。唯織と杏が二人でいるところを目撃し、同時に唯織が放射線技師だと知る。唯織の恋のライバル。
新井一貫(あらい いつかん)
甘春総合病院・外科長。
本山史郎(もとやま しろう)
甘春総合病院・病理科長。
武田博文(たけだ ひろふみ)
国内大手医療機器メーカー 田島メディカル営業主任。MR資格を持っている。パワフルな性格で現場主義。
奈良幸太郎(なら こうたろう)
東都大学病院の放射線科医。甘春総合病院へは派遣で来ている。医師としてのプライドがかなり高く、技師の意見は聞かない性格。
患者
菊島亨(きくじま とおる)
「病の写真家」編の患者。写真家。頭痛を訴え、甘春総合病院へやってくる。最初は銀歯があったため、CT、MRI共にアーチファクトが起きてしまい、彼には造影剤アレルギーがあること、甘春総合病院には歯科が無いことから窮地に立たされる。以前、脳動脈瘤の手術を受けており、再破裂が考えられ、時間がないと思い、杏が造影剤を使おうとした。しかし唯織が位相画像を使いアーチファクトを取り除いたことで、彼の病気が判明する。彼が侵されていたのはウェステルマン肺吸虫と呼ばれる寄生虫で、撮影旅行のためにボリビアを訪れ、現地の生の蟹を食べたことが原因で感染してしまった。その後、菊島の病気は治り、唯織に感謝の手紙を送る。娘の結婚写真でワールドグラフィック賞の金賞も受賞する。
蛭田真貴(ひるだ まき)
「ヒルダとマキシマム」編の患者。夫の四郎とは幼馴染で、今でもゲームを楽しむ仲である。
人間ドックでしこりが見つかり、乳がんの検診を受けるために甘春総合病院を訪れる。最初、裕乃がマンモグラフィーで撮影を行い、乳がんが疑われたが、次に唯織が乳房をしっかり潰して撮影した結果、真貴の胸にあったのはRSLと呼ばれるレアな良性腫瘍だった。その後、検査結果は経過観察となり、二人の幸せな日々が戻った。
千葉健太郎(ちば けんたろう)
「1 / 50万の少年」編の患者。美佐子の息子で、膝の痛みを訴える。最初は成長痛だと診断されるが、本人は本当は成長痛ではないかもしれないと言う。母子家庭で美佐子は毎日仕事のため、構ってほしさに大げさに痛がっていた。しかし唯織が健太郎や美佐子から美佐子の母が脳腫瘍、姉が白血病で亡くなったことを知り、千葉の家系がリ・フラウメニ症候群の可能性があると考え、健太郎の膝をT2強調画像とT1強調画像で見比べた結果、彼の膝の痛みの原因が骨肉腫であることが判明する。早期発見できたため、凍結療法で治療することとなり、大事には至らなかった。
千葉美佐子(ちば みさこ)
「雪原の白兎」編の患者。健太郎の母親で婦人誌の編集者。小柴伸一郎と結婚していたが、病気が見つかった後に離婚してしまう。以前、乳がんを患い乳房を片方全摘している。それ以来、再発のリスクを考え、毎年マンモグラフィー検査を受けている。最初は唯織が触診をしてしまい、敵対心を見せていたが、健太郎の病気が判明した後は和解する。マンモグラフィーの検査結果は異常なしだったが、千葉の家系がリ・フラウメニ症候群であり、デンスブレストの患者でもあったため、乳がんがある可能性を否定できなかった唯織が美佐子にデンスブレストについて話し、超音波検査を受けてほしいと伝える。超音波検査の結果も異常なしだったが、まだ乳がんが隠れているかもしれないと思った唯織は今度は造影剤を使ったMRI検査を提案する。これ以上の検査は患者の負担になると杏が言うが、唯織はそれでもリ・フラウメニ症候群かつデンスブレストの美佐子の体にがんが無いとはとても言い切れないと思っていたので、自分が責任を持って検査時間外に行うという約束で造影MRI検査を行った結果、美佐子の胸にクモの巣状の非浸潤性乳がんがあったことが判明する。その後、もう片方の乳房も全摘しなければならなくなってしまったが、伸一郎と再婚を誓い、後日デンスブレストを記事に掲載する。
坂元美月(さかもと みつき)
「FLY AGAIN」編の患者。ザ・カーテンライズのギタリスト。右肩の痛みを訴え、藤江クリニックから甘春総合病院にやってくる。単純撮影では骨による異常がなく、肩鍵盤断裂が疑われたが、原因となるものが見当たらないため、痛みの原因が全く分からない状況となっていた。ここで使われた写真はあまり慣れていない人が撮影したためか、関節の抜けが甘い状態となっており、すぐに痛みを取りたい美月の希望もあったので再撮影することに。その後裕乃とぶつかってしまったが、その時聴いていた「FLY AGAIN」の曲により二人は打ち解ける。裕乃は美月の最後のライブを成功させたいという思いから、自分のかつての思いをさせたくないと考え、単純撮影を行う。その際、裕乃は照射野を広げて撮影を行った。すぐに軒下がトリミングしたが、何とかしてあげてほしいと言う裕乃の言葉を聞いた杏が唯織の意見も聞いてみたいと言い、彼を呼ぶ。そこで写真を見た唯織は、トリミングがしてあるところから裕乃に、何故わざわざ設定を変えてまで広範囲で撮影をしたのか聞いたところ、美月が肩だけでなく、背中にかけて痛そうにさすっていたことから、唯織がトリミングされた写真を元に戻してS値を少しずつ上げてみたところ、肺尖部の濃度が他の肺野に比べてわずかに黒いことから、美月を今度は胸部の条件で再撮影を行った。その結果、痛みの原因は気胸だと判明した。痛みが出てからしばらく経っているため、胸腔ドレナージを検討することになった。早くて2・3日、長くて一週間で日常生活に復帰でき、その後、ザ・カーテンライズの最後のライブを成功させることができた。
藤本直樹(ふじもと なおき)
「死者からのメッセージ」編の患者。藤本家の長男で、家の近所の空き地で倒れているところを弟の雄太に発見され、その後死亡が確認された。再婚を快く思っていなかった時があり、父の勝彦には反抗気味で、夜遊びもするようになり、母の歩美の財布から金を抜き取ることもあった。最初は死因に繋がる外傷や持病がなく、上空にボールを投げ自らキャッチする練習を最近していたため、心臓震盪が考えられた。最初は勝彦と歩美がAiを拒否していたが、小野寺に諭された歩美がAiを承諾する。スライス厚1mmと5mm、肺野や3D、MPRなどの再構成画像、合わせて2000枚もの写真をチェックした結果、脳や心臓に異常は無く肝臓に肝右葉前側区挫傷があったことから、直樹の死因は肝臓破裂による出血性ショックだと判明する。ボール程度では肝臓は破裂しないので、事故あるいは殺人が確定する。直樹の腕には痣があり、裕乃は虐待の可能性を考える。小野寺たちは警察に連絡した後、勝彦と歩美にこのことを報告するが、聞き込みにて勝彦を怒らせてしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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