ラゴン_(ウルトラ怪獣)
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ラゴン
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場『ウルトラQ』第20話
作者成田亨(デザイン)
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ラゴンは、特撮テレビドラマウルトラQ』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する、架空の怪獣。別名は海底原人(かいていげんじん)。
『ウルトラQ』に登場するラゴン

諸元ラゴン


RAGON
[出典 1]

SEARAGON[5]

別名海底原人
身長2 m[出典 2]
体重100 kg[出典 2]
出身地日本海溝5,000 mの深海[出典 3]

『ウルトラQ』第20話「海底原人ラゴン」に登場。

2億年前に地球を支配していた爬虫類から進化した海底原人。深海2万メートル(5千メートル[13])に棲息する陸海両生物[11]。この個体は雌であり、乳房を持っているのが確認できる。卵生であり、数年に1度の繁殖期になると中心核がゼリー状に包まれた20センチメートルほどの卵を産む。卵は数日間かけ、カエルの卵と同じように中心核が胚発生を通じて肉体が形成され、親と同じ姿をした子供が孵化する。高い知能を持ち、基本的に温厚な性質だが、一撃で人体を砕くほどの凄まじい怪力を持つ[13]。音楽を聴くと闘争心が抑制される[13]。誤って水揚げされた自分の卵を取り返すために岩根島へ上陸し、遭遇した漁師や村人をその怪力で殺害したり家屋を破壊したりするなど暴れ回ったが、孵化した子供を返されて共に海底へ戻っていった。

スーツアクター:古谷敏[9][3]

大伴昌司による原案では探検隊ものであったが、監督の野長瀬三摩地はそれでは映画『大アマゾンの半魚人』と変わらないと考え、映画『フランケンシュタイン』を意識したホラーに日本的な母子のメロドラマを加味したものとなった[3][14]

書籍によっては、子供の名称をラゴンJr.[15]、ラゴンの子供[13]と記述している。

本作品でラゴンが音楽好きであることが紹介されており、後述の『ウルトラマン』における設定に生かされることになった。

デザインは成田亨[3][16]。成田は一般的な半魚人像を描いたものとしている[16]

造型は高山良策、目の電飾は倉方茂雄による[3]。撮影で使用されたスーツは、ウェットスーツにラテックスの鱗を張り付け、スプレットサテンで彩色したもの[17][18]。瞼と口は手の中にある握りによって開閉している[19]。子供の造形物はマリオネットのような構造で製作されている[20]。頭部は『ウルトラマン』の巨大ラゴンに流用された[21]。1994年時点で目と骨組みだけが現存していた[18]

鳴き声はキングコングバラゴンのそれを加工したものである[3]

『総天然色ウルトラQ』では『ウルトラマン』登場時の色が参考にされたが、両作品に出演した桜井浩子のカラー放送用に塗り直されていたという証言をもとに、より落ち着いた色として着色された[6][4]。プロップも現存していたが劣化が激しく、目の色のみが参考にされた[6][4]

『ウルトラマン』に登場するラゴン

諸元ラゴン
(巨大ラゴン)
別名海底原人
身長

50 m
[出典 4]

30 m[30][31]

体重2万 t[出典 4]
出身地

深海[出典 5]

日本海溝5,000 mの深海[出典 6]

日本海溝[10]

ウルトラマン』第4話「大爆発五秒前」に登場。関連書籍では巨大ラゴンとも表記される[30]

太平洋上に墜落した木星開発用原子爆弾の1個が日本海溝の深海5000メートルで爆発し、その放射能を浴びた影響で突然変異を起こして巨大化した雄の個体[注釈 1]。左肩に未発見であった安全装置の外れた原爆をぶら下げている。小笠原海域を北上中に原爆捜索中の調査船を沈め、神奈川県三浦半島の葉山マリーナ[33]へ上陸して暴れ回る。放射能の影響で精神状態に異常を来しており、かつて大好きだったショパンのピアノ曲にも激しい嫌悪反応を示し、さらに凶暴化する[30]。口から放射する白色光線[出典 7][注釈 2]と放射能の影響によって有した深海の水圧にも耐える強靭な体と凄まじい怪力でウルトラマンを苦しめるが、原爆が体から落ちた後、最後はスペシウム光線を浴びて深海へ飛ばされて沈む。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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