ラクダムシ目
生息年代: 前期ジュラ紀?現世 Pre??OSDCPTJKPgN[1]
Dichrostigma flavipes
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
上目:脈翅上目 Neuropterida
目:ラクダムシ目 Raphidiodea
学名
Raphidiodea
Burmeister, 1838[2]
ラクダムシ目(ラクダムシもく、駱駝虫目、Raphidiodea)は脈翅上目(Neuroptera)に属す昆虫の一群。かつてはヘビトンボ目とともにアミメカゲロウ目(Neuroptera)に含まれていたが、今日では独立した目とされている[3][4][5]。古い分類ではアミメカゲロウ目のラクダムシ亜目となる。
完全変態で肉食性。体は細長く、幼虫は成虫に比べて扁平。幼虫は陸生で、森林の樹皮の隙間などに棲む。ラクダムシという和名は、成虫の頚が長く、中胸が膨れている点がラクダを思わせることによる。ユーラシア周辺、北アフリカ、北アメリカ西部に生息する。
現生種は210種ほど[6]。 成虫では前胸部が長く伸びるが、前脚は通常の形態で、カマキリモドキのように変形することはない。口器は強力で、あまり特殊化しない。複眼は大きく、単眼を持つ種もいる。雌は長い産卵管を持ち、木材や腐朽材に産卵する。翅は前後ともほぼ同じ大きさで、翅脈は原始的で縁紋
形態・生態
幼虫は大きな頭部と突き出した大顎を持つ。頭部と胸部の第1節は硬化するが、それ以外の部位は柔らかい。脚は3対で腹脚はないが、腹端には吸着器官がある[7]。
終齢幼虫は蛹室を作るが、繭は作らない。蛹は幼虫と同じように歩くことができ、羽化前には蛹室を離れることが多い。幼虫から成虫までは2年ほどかかる[7]。 ヘビトンボ目・アミメカゲロウ目と近縁で、共に脈翅上目を構成する。脈翅上目自体は鞘翅目と近縁である。 形態的には、以下の点で他の分類群から区別される[8]。 現生科はキスジラクダムシ科 以下の分類はEngel (2002)・Bechly and Wolf-Schwenninger (2011) ・Ricardo Perez-de la Fuente et al (2012)などによる[1][9][10]。
分類
前胸部が長く伸びる
眼は突き出し、長い触角と大顎を持つ
翅は2対でほぼ同形
腹部は10節で尾角はない
産卵管が長く伸びる
下位分類
†Priscaenigmatomorpha Engel
Family †Priscaenigmatidae Engel, 2002
Genus †Hondelagia Bode, 1953 (ジュラ紀前期; ドイツ)
Genus †Priscaenigma Whalley, 1985 (ジュラ紀前期; イギリス)
Raphidiomorpha
Family †Baissopteridae Martynova, 1961
Genus †Austroraphidia Willmann, 1994 (白亜紀前期; ブラジル)
Genus †Baissoptera Martynova, 1961 (ジュラ紀後期-白亜紀前期; ブラジル, 中国, ロシア)
Genus †Cretoraphidia Ponomarenko, 1993 (ジュラ紀後期-白亜紀前期; ロシア)
Genus †Cretoraphidiopsis Engel, 2002 (白亜紀前期; モンゴル)
Genus †Lugala Willmann, 1994 (白亜紀前期; モンゴル)
Family Inocelliidae Navas
Subfamily †Electrinocelliinae Engel, 1995
Genus †Electrinocellia Engel, 1995 (暁新世; Baltic amber)
Subfamily Inocelliinae Engel, 1995
Genus Amurinocellia Aspock & Aspock, 1973 (現生)
Genus Fibla Navas, 1915 (暁新世-現生; Fossils: Baltic amber, スペイン, 米国)
Genus Indianoinocellia (現生)
Genus Inocellia Schneider, 1843 (現生)
Genus Negha Navas 1916 (現生)
Genus Parainocellia (現生)
Genus Sininocellia (現生)
Genus †Succinofibla Aspock & Aspock, 2004 (暁新世; Baltic amber)
Family †Metaraphidiidae Bechly and Wolf-Schwenninger, 2011