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出典検索?: "ラウンドバーニアン" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年1月)
ラウンドバーニアン (Round Vernian) は、ロボットアニメ『銀河漂流バイファム』に登場する架空のロボット兵器。 本作に登場するロボット群は、地球側勢力と異星人(ククトニアン)の2つの異なる文明の兵器という視点でデザインされている。「ラウンドバーニアン(略称: RV)」とは、地球側の機動兵器の総称であり、機体に装備された多数の姿勢制御用の可動式バーニア・スラスター、「ラウンドバーニア(回転する補助噴射装置)」がその名の由来となっている[1]。一方、ククト軍のARV=アストロゲーター・ラウンド・バーニアンは、「異星人のRV」という意味で、地球側が便宜上名付けたククト軍機動兵器を指す呼称である[1]。ククト側にはRVにあたる固有の名称は存在せず、単に機動兵器や機動メカと呼んでいる[1]。 RVは地球側もククト軍側も基本的に全て量産型の機体である[注釈 1][1]。主人公が搭乗するロボットが純粋な大量生産品というロボットアニメは本作と『装甲騎兵ボトムズ』くらいしか存在しない[2]。作中では、主人公側の各機体はたまたま利用可能な状態で残されていただけに過ぎず、機種間の明らかな性能差も見られない[注釈 2]。主役機であるバイファムですら同型機が多数登場し、物語序盤でいきなり撃墜されるシーンが描かれている[1][2]。 ラウンドバーニアンのデザインのキーとなったのは、他のロボットアニメとの差別化である[3]。特に当時は、スポンサーやテレビ局が違っても同じサンライズで制作するロボットアニメが多かったため、それが重要だった[3]。基本の核となる部分はメカニカルデザイナーの大河原邦男が新しいアイデアを持ち込んだが、それをどうやって活かしてゆくかをスタッフで話し合って基本コンセプトが出来上がった[3]。そして「ラウンドバーニアンは、全身に装備されたバーニアを噴射することによって宇宙空間を移動する」という、同じサンライズ作品の『機動戦士ガンダム』がテレビシリーズから劇場版へと移行する際にクローズアップされた「リアル」演出のための機能を前面に押し出したロボットとなった[4]。 RVのデザインはほぼすべて大河原邦男によるものだが、一部永野護によるラフ案がある[5][6]。また永野は、すでに大河原が原案を完成させていたバイファムとディルファムとネオファムのデザインを手伝って欲しいと言われて案を出したり、機体各部のディテール設定を描いたりしている[7]。 ラウンドバーニアンは宇宙開発初期に用いられていた船外活動機 (EVA) が発展したもので、それが大型のRVと小型のウェア・パペットに分かれて兵器として発展した[8][9]。イプザーロン太陽系植民計画が立ち上がったころは、まだ陸戦用人型機動兵器に有り合わせの宇宙活動用機材を装備した程度の、宇宙戦闘兵器としてはまだ満足できる性能ではなかった。しかし植民が始まり、おぼろげながら異星人存在を知った軍部の主導によりRVは戦闘兵器として急速に発展することとなる。コードネームに付く「FAM」は「連邦装甲機動兵器」の意味とされるが、俗に最初の制式RVネオファムの愛称をもじったものだと言われている。動力は液体水素と液体酸素を用いた燃料電池方式。
概要
地球側ラウンドバーニアン