ライヴ・アット・ウッドストック
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『ライヴ・アット・ウッドストック』
ジミ・ヘンドリックスライブ・アルバム
リリース1999年6月6日
録音1969年8月18日 ニューヨーク州ウッドストック
ジャンルブルースロック
ハードロック
サイケデリック・ロック
時間96分38秒
レーベルMCAレコード
プロデュースジェイニー・ヘンドリックス、エディ・クレイマー、ジョン・マクダーモット
専門評論家によるレビュー


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チャート最高順位

90位(米国)

ジミ・ヘンドリックス アルバム 年表

ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト
(1999年)ライヴ・アット・ウッドストック
(1999年)ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス?アンリリースト&レア・マスターズ
(2000年)

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『ライヴ・アット・ウッドストック』(Live at Woodstock)とは、ジミ・ヘンドリックス1969年ウッドストック・フェスティバルに出演した時の演奏を収録したライブ・アルバム。フェスティバルから30年を経た1999年、財団エクスペリエンス・ヘンドリックスの監修により、2枚組CDとして発売された。
解説

1969年にエクスペリエンスが解散すると、ジミは旧友のベーシスト、ビリー・コックスをバンドに迎える。そして、サイド・ギタリストやパーカッション奏者も加えた大編成のバンド、ジプシー・サン・アンド・レインボーズを結成し、ウッドストック・フェスティバルに出演。ジミがフェスティバルの主催者から受け取ったギャラは、出演者の中で最高額の1万8千ドルであった[1]。映像の中ではコンサートスタッフからは「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」と紹介されているが、MCではヘンドリックスは「ジプシー・サン・アンド・レインボーズ」と名乗っており、同バンドとしてはこのライブが初めてのギグであると語っている。

フェスティバルも終盤となった8月18日の午前9時に演奏が始められた。この頃には多くの観客が既に帰っており、残ったのは2万5千人程度であった[1]が、フィードバック奏法を多用した「星条旗」(アメリカ国歌)は語り草となり、フェスティバルを記録したドキュメンタリー映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970年公開)でもクライマックスで紹介された。このアメリカ国歌の演奏について、ローリング・ストーン誌では『まるで元々エレクトリック・ギターのソロ用に作られた曲のように響く』と評している[2]

この時の音源の一部は、オムニバス・アルバム『ウッドストック』(1970年)、『ウッドストック2』(1971年)で断片的にリリースされた。1994年には、ジミ名義のライブCD『ウッドストック(英語版)』(1994年)として発表されたが、実際の演奏曲目より7曲少なく、曲順も大幅に変えられていた(実際のライブでは中盤に演奏された「ファイア」から始まっている)。

エクスペリエンス・ヘンドリックスが監修した本作では、これまで未発表テイクとなっていた「スパニッシュ・キャッスル・マジック」「ラヴァー・マン」「フォクシー・レディ」「ヘイ・ジョー」を加え、曲順も実際のセット・リストに準じて並べ替えられた。ただし、サイド・ギタリストのラリー・リーがボーカルを担当した「マスターマインド」(ラリーのオリジナル曲)と「ジプシー・ウーマン」(インプレッションズのカヴァー)は収録されず[1]、2010年12月現在も未発表のままである。

2010年12月、限定版が発売された[3]
収録曲

「星条旗」「ヘイ・ジョー」以外の楽曲はジミ・ヘンドリックス作。
ディスク1
イントロダクション[MC] - Introduction

愛のメッセージ - Message To Love

ヒア・マイ・トレインAカミン - Hear My Train A Comin'

スパニッシュ・キャッスル・マジック - Spanish Castle Magic

レッド・ハウス - Red House

ラヴァー・マン - Lover Man

フォクシー・レディ - Foxy Lady

ジャム・バック・アット・ザ・ハウス - Jam Back At The House

ディスク2
イザベラ - Izabella

ファイア - Fire

ヴードゥー・チャイルド (スライト・リターン) - Voodoo Child (Slight Return) ? ステッピング・ストーン - Stepping Stone

星条旗 - Star Spangled Banner (Francis Scott Key, John Stafford Smith)

紫のけむり - Purple Haze

ウッドストック・インプロヴィゼーション - Woodstock Improvisation

ヴィラノヴァ・ジャンクション - Villanova Junction

ヘイ・ジョー - Hey Joe (Billy Roberts)

参加ミュージシャン

ジミ・ヘンドリックス - ボーカルギター

ビリー・コックス - ベース

ミッチ・ミッチェル - ドラムス

ラリー・リー(英語版) - ギター、ボーカル

ジェリー・ヴェレツ(英語版) - パーカッション

ジュマ・サルタン(英語版) - パーカッション

脚注^ a b c オリジナル英文ライナーノーツ(デヴィッド・フリック、日本語訳:宇都宮祥)
^Rollingstone.com
^ “ライヴ・アット・ウッドストック【完全生産限定盤】”. Sony Music Shop (2010年12月8日). 2017年6月12日閲覧。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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