ライブ・アット・リーズ
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『ライヴ・アット・リーズ』
ザ・フーライブ・アルバム
リリース1970年5月16日 US
1970年5月23日 UK
録音1970年2月14日
ジャンルロック, ハードロック
時間36:24 (original)
76:59 (remaster)
レーベルTrack, Polydor (UK)
Decca, MCA (U.S.)
プロデュースザ・フー, キット・ランバート, ジョン・アシュトレイ(英語版)
専門評論家によるレビュー


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ジョージー・スタロスティン (15/15) ⇒link

ザ・フー アルバム 年表

トミー
(1969)ライヴ・アット・リーズ
(1970)フーズ・ネクスト
(1971)

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『ライヴ・アット・リーズ』 (Live at Leeds) は、イギリスのロック・バンド、ザ・フー1970年に発表したライブ・アルバム。1970年2月14日のリーズ大学におけるコンサートの模様を収録したものである。

オリジナル版の収録曲は6曲だが、1995年に発表された「25周年エディション」では15曲に収録曲が増えた。2001年にはコンサートのほぼ全般を収録した「デラックス・エディション」が、さらに2010年には、リリース40周年を記念し、リーズ公演の翌日のハル・シティ・ホール(通称ハル)でのコンサートの模様を追加収録した「コレクターズ・エディション」が発表された。
解説

本作はザ・フーにとって初のライブ盤であるが、それまでにもライブ盤を作る計画は何度か立てられており、1968年、3rdアルバム『セル・アウト』に伴うツアーで初のライブ録音が行われた。だが、日増しにセットリストが充実していくのにつれ、録音したものが古く色褪せたものになってしまったためにリリースは見送られた[1]

1969年、初のロック・オペラ・アルバム『トミー』がリリースされ、それに伴うツアーでもライブ録音が行われた。このツアーでは『トミー』のほぼ全曲をノンストップで再現するという試みがなされ、2時間以上にも及ぶ長尺のコンサートとなり、それだけに録音素材も豊富だったが、80時間という[2]膨大な録音テープの中から最良のものを吟味する作業に疲れ果てたピート・タウンゼントは、再びこの素材も放棄してしまう。なお、ここでの録音素材は、タウンゼントによれば海賊盤として流出するのを避け、全て破棄されたとの事だが、いくつかの音源は現存している[2]

しかし今回ばかりは諦めずに、1970年2月、リーズ大学にパイ・レコードの移動式スタジオを持ち込んでライブ録音を行った。リーズ公演での録音に問題があった場合を考慮し、翌日のハル公演でも同様に録音が行われた[1]

2日間のコンサートは非常に盛況で、タウンゼントが後に「最高の観客」と語るほどだった。ロジャー・ダルトリーによれば「ハルの方がリーズよりもすごかった」とのことだが[3]、ハル公演の音源はベースの音が機材のトラブルにより使用できなくなったため、録音状態が良好だったリーズ公演の音源を編集し、1970年5月に『ライブ・アット・リーズ』と題してリリースした。アルバムはこれまでのスタジオ・アルバムでは表現しきれなかったザ・フーのヘヴィな一面がより前面に押し出されている。収録曲は6曲のみであったが、解散後の1984年に『フーズ・ラスト』がリリースされるまでは、ザ・フー唯一の公式ライブ・アルバムであった[1]

本作からは「サマータイム・ブルース」(エディ・コクランのカバー)がシングル・カットされ、全英38位を記録。B面の「ヘヴン・アンド・ヘル」(ジョン・エントウィッスル作)は、ライブ音源ではなくスタジオ録音バージョンである[4]同アルバムを記念してリーズ大学に掲示されているブルー・プラーク
パッケージ

アルバムのカバーは、無地で薄茶色の厚紙にブロック体で"The Who Live At Leedsと青または赤のインクでスタンプされており、当時出回っていた海賊盤を模したデザインとなっている。スタンプの色は赤と青のどちらが初回版かは判然としていないが、リイシュー版では大体青色のものが採用されている。また、かなり希少だが黒色スタンプのものも存在し、これはミスプリントの可能性が高い[5]

オリジナル版では、見開きのジャケットを開封すると両側にポケットがあり、片側にはレコードが、もう片側にはバンドの写真、領収書、ハイ・ナンバーズ時代の宣伝写真、「マイ・ジェネレーション」の歌詞のタイプ打ち、タウンゼントがリッケンバッカーを抱えウインドミル奏法を披露している"Maximum R&B"のポスターなど、様々なガジェットが納められている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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