ライフ_(漫画)
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出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2016年1月)


大言壮語的な記述になっています。(2019年10月)
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ライフ
ジャンルヒューマン漫画学園青春
漫画
作者すえのぶけいこ
出版社講談社
掲載誌別冊フレンド
レーベル講談社コミックスフレンドB
発表号2002年5月号 - 2009年3月号
巻数全20巻
話数全80話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ライフ』は、すえのぶけいこによる日本漫画作品。2006年講談社漫画賞少女漫画部門を受賞。2016年4月時点で、累計発行部数は1000万部を突破している[1]

2007年フジテレビ系列で『ライフ?壮絶なイジメと闘う少女の物語?』としてテレビドラマ化された(詳細は#テレビドラマを参照)。

すえのぶの他作品である『ライフ2 ギバーテイカー』とは関連性がない。
あらすじ

椎葉歩は中学3年生の時、親友・篠塚夕子の志望校・西館高校に共に通う事を約束していた。しかし高校受験では歩一人が合格してしまい、夕子に絶交を言い渡される。永遠と思っていた友情の崩壊に大きなショックを受けた歩はリストカットを覚え、内向的な性格になり、入学した西舘高校でも周囲と馴染めず、新しい人間関係を築くことを諦めていた。

そんな中、クラスメイトの安西愛海を中心とした数名に迎えられた歩は彼女達と仲良くなり、再び前向きになっていく。ある時、歩は愛海が自殺を図ろうとしているところを目撃、彼女を必死に引き止める。愛海が恋人の佐古克己に別れを告げられ、そのショックから自殺を図った事を知った歩は彼女のために佐古の家へ向かったが、そこで彼の秘密を偶然見てしまったために佐古に監禁暴行され、自分の秘密を明かせばリストカット癖や監禁の際に撮った写真をばらまくと脅迫されてしまう。更に、愛海はその後起こったある出来事から歩が佐古を奪おうとしていると誤解し、歩は愛海を中心とする女子達のグループから恐ろしいいじめを受けるようになる。

だが歩は目を覆いたくなるような残酷ないじめを受けながらも、クラスメイトの羽鳥未来と真の友情を築き、やがて自分に味方してくれた未来に支えられながら、いじめに立ち向かっていく勇気と強さを身につけていく。
登場人物
主要キャラクター
椎葉 歩(しいば あゆむ)
本作の
主人公。西舘高校1年2組所属。愛称は「アユム」。中学時代から勉強が苦手な劣等生。優等生であった親友の夕子に依存した結果、夕子は不合格で自分だけ志望校の西舘高校に合格したことで友情が崩壊し、そのことがトラウマとなりリストカットをした過去を持つ。それゆえに性格も人間不信かつ内向的で、高校入学直後はクラス内でも目立たず、友達も居場所もない孤独な生活を送っていたが、愛海に声をかけられたことを機に徐々に明るさを取り戻し始めた。しかしその直後、佐古から別れ話を切り出されて自殺を図った愛海を助けようとして、偶然佐古の異常な性的嗜好を知ってしまう。それが原因で彼に脅迫され暴行を受けた上、愛海には佐古を略奪したと誤解されてしまう。愛海だけでなく他のクラスメイト全員から冷たい目で見られ、一時は自殺を考えるほど追い詰められたものの、唯一の味方となった未来に支えられ、徐々に希望を見出すとともに精神的な強さも身につけていく。その後、愛海の差金による不良たちからの襲撃や愛海の父親からの要求で退学処分にされかけるといった暴虐に耐えていくうちに、未来とは真の親友関係になったほか、薗田を始めとする一部のクラスメイトとも良い関係になりつつあり、未来と親しくなる中でリストカット癖も克服する。未来と親しくなった際に、ヘアサロンに一緒に行き髪をショートカットにした。のちに起きたカンニング偽装事件で、愛海のいじめに打ち勝つが、翌日の愛海への土下座要求騒動の際に「望んでいたのはこんなことじゃない」と呆然となり、彼女が学校から逃げる所を目撃し、未来の制止を振り払って愛海の本心を知るため彼女の後を追い駆け、佐古の家へ辿り着く。そこで強い憎悪の念にかられていた愛海に強引に家の中へ引きずり込まれ、包丁で切りつけられ重傷を負いながらも奮闘し、最後には愛海と和解する。その後は駆け着けた薗田の通報により病院に運ばれて治療を受け、入院中に母・文子とも和解する。退院直後、未来が父の手術のためこの地を去ることを知る。後日姿を消した未来を捜していた際に病院から抜け出した愛海と再会し、彼女から自分を警察に告訴して欲しいと言われ、悩んだ末に愛海を警察に告訴するが、これが西舘高校関係者が自らの過ちに気付くきっかけともなる。駅で引っ越すため列車に乗り込む未来を笑顔と涙で送り出し、漠然とではあるが今まで全く考えていなかった進路を見い出したことを薗田に告げ、数日後、復学する。そこでクラスメイト達から笑顔で迎えられ、自分はここで生きていくと力強く決心する。
安西 愛海(あんざい まなみ)
西舘高校1年2組所属。一人称及び愛称は「マナ」。いつも化粧をしており、セミロングの巻き髪と若干小柄な体格が特徴の、一見すると純粋無垢で可愛らしい容姿[注 1]の持ち主で、明るく社交的な性格でクラスの人気者に見えるが、その実態は思いこみが激しく、徐々に友人をも恐怖で支配するようになっていく。学校外で取り巻きを連れて飲酒・喫煙、薬物に興じている描写もあり、素行も良いとは言えない。彼氏だった佐古には、最初から「性悪女」と本性を見透かされており、表面的な優しさだけしか向けられず、セックスはおろかキスすら拒まれていた。歩に近づいたのも自分の引き立て役として利用するためであり、夕子やクラスメイトの三人組(後述)を「ダサい」と馬鹿にしたり、未来へのいじめに参加しなかった歩を殴るなど、当初から本性を露呈していた。廣瀬の情報による「歩が佐古を奪おうとしている」という誤解から、自らが率いるグループの女子と共に歩をいじめ始める。一方、別れ話を切り出されて自殺未遂を図るほどべた惚れだった佐古への感情は、中盤時点ですっかり冷め切っており、以降はアリバイ作りのために彼をも駒として利用した。その後、中学時代の先輩である凶悪な不良・アキラや、絶大な権力を誇る県会議員の父・富美男などあらゆる人物を利用して歩を追い詰めたが、いずれも失敗に終わる。アキラとは体の関係に至っており、アキラと関係を持つ以前にも佐古以外の男性と体の関係を持ったことを自供している。目的のためなら手段を選ばない狡猾さを持つ一方で、廃墟の事件の顛末をニュースで知ったり、父・富美男が学校に警察を呼ぼうとしたりした際には一転して恐れる様子を見せている(特に前者に関しては両親と朝食を食べている時で、直後にアキラから電話が来たこともあり普段の様子からは考えられないくらいに慌ててトイレに駆け込んだ為、母親に心配された)。歩に対して「オモチャ」と人間扱いしない発言までする卑劣さを持つ反面、一見人気者でも彼女の本心を理解し、向き合ってくれる人間が一人もいないため、実際は愛海自身が孤独に弱く愛に飢えている[注 2]。自分を溺愛する富美男ですら自分の意思に構うことはなく、勝手に物事を決めて進めるため、愛海の本性を知ることはなかった。そのため他人から拒絶され愛されなくなると情緒不安定になり、それが数々の奇行や自暴自棄な行動として現れることもある。作中で、クラスメイト全員に本性が知られ、見向きもされなくなった際、「いじめてもいいから」自分を見てと訴えている描写がある。そんな中、自分の本性と事件の真相を知った廣瀬がグループから離れようとしていることを知り、今度は彼女のことをいじめ始めるが、廣瀬が自殺を図った為にクラスメイトにいじめの首謀者は愛海ではないかと疑われ始め、クラス内における歩との立場も徐々に逆転し始める。その後、廣瀬を脅迫して嘘の告白をさせたり、富美男を利用していじめの真相を突き止めた平岡を強引に異動させたりと様々な手段でいじめの真相を隠そうとしたが、担任の戸田を利用してカンニング偽装事件を起こした際、戸田が墓穴を掘ったことで今までの悪事がクラスに露見。ついにチカとエミにも見放され、完全に孤立してしまった。翌日には、教師の不手際から自らの行いが学校中に知れ渡ってしまい、全校生徒に敵対され、戸田の退職が知らされたことを機に生徒から「戸田を退職させたのも愛海ではないか」と疑われ、遂に追い詰められて土下座を要求される。その際、現場にいた佐古が突発的に非常ボタンを押したため逃げるチャンスが生まれ、彼が「守ってくれた」と勘違いし、学校を抜け出して佐古宅に向かう[注 3]。その後、佐古宅でかつての彼や友人たちとの思い出に浸っていると、後を追ってきた歩に対して憎悪が再燃し、彼女を殺害しようと包丁で切りつけ大けがを負わせ、佐古の部屋で歩を追い詰めるが、その際に偶然緊縛写真の収められたアルバムを発見する。その直後、帰宅してきた佐古を問い詰めた結果、遂に本性を露わにした彼に「お前の友達(歩以外)は、お前のことを裏切って喜んで写真に撮られていた。この中(アルバム)に、お前の友達なんているのか?」と嘲笑され、さらに「お前のことなんか、最初から好きじゃなかった」と突きつけられ、自分には最初から何もなかったことを悟り、絶望に駆られて佐古の背を包丁で切りつけ、彼にも重傷を負わせる[注 4]。自分には最初から何もなかった絶望に駆られた末に大粒の涙をこぼしながら、自身も割腹自殺を図るが歩に「生きて」と一喝されて止められ、本心を語り合い和解。その後、駆け着けた薗田の通報で歩とは別の病院に運ばれた。入院して意識を回復し、見舞いに来た富美男に自分がいじめを行っていたことを打ち明けた[注 5]。その後は入院生活を続けていたが、病室でとあるニュースを目にしたことがきっかけで病院を抜け出し歩と再会。父が権力で罪を揉み消すことを予測し、「自分のことは自分で決めたい」と伝え、自身を警察に告訴するよう依頼し、罪を償うことを選ぶ。最終回では、歩の告訴により少年院に送致され更生プログラムを受けている。農業実習などが行われる収容生活に思わず音を上げてしまうが、歩の言葉を思い出し、前向きに生きていく姿が見られた。
羽鳥 未来(はとり みき)
歩の同級生。西舘高校1年2組所属。


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