ライスワイン
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ライスワイン(英語:Ricewine、ドイツ語:Reiswein)は、から作られた醸造酒蒸留していない)。
日本

日本酒 - 澱粉糖化し(並行複発酵)、甘みが感じられる。アルコール度数は16から20%である。

みりん - 日本酒よりも発酵を抑えてあるため、糖度が高く、アルコール度数が低い。

甘酒 - 夏季などに短期間に発酵させることで、甘味を残した酒。乳酸発酵による弱い酸味がある。

ミーリン酒(ミーリンチェ) - 沖縄石垣島の酒。蒸したもち米を広げて1週間ほど乾かし、が自然に付くのを待つ。その米と泡盛に入れて、3ヶ月ほど発酵させる[1]

朝鮮半島器に注がれたマッコリ

チョンジュ(清酒、??) - 朝鮮半島で作られる清酒

法酒 (??、Beopju) チョンジュの一種。琥珀色で粘りがある。アルコール度数18%[2]


マッコリ(濁酒) - 朝鮮半島のどぶろく(濁り酒)。アルコール度数は6%から8%程度。甘酸っぱくコクがある[3]

シッケ(食醯、??、Sikhye) - 朝鮮半島の飲料で米を発酵させて作るが、アルコール分はほとんどない。麦芽で発酵させる [4]

ガムジュ (甘酒、??、Gamju) - 朝鮮半島のどぶろく。甘味が強い。

中国紹興酒

稠酒 (Choujiu) - 中国西安近辺のどぶろく。もち米を原料とする。

米酒(ミーチュウ) - 透明で甘味のある中国の米酒(台湾では蒸留酒を指す)。もち米から作る。中国南部では食後に供されることが多い。

紅酒(アンチュウ) - 中国南部の酒。もち米、紅麹、米酒を2週間ほど発酵させ、濾過してから数ヶ月熟成させる。アルコール分は21%から23%、やや酸味を感じる。長期熟成したものが好まれる[5]。(※中国では赤ワインのことも紅酒という。)

黄酒(ホアンチュウ) - もち米を原料とするが、小麦が使われることもある。日本酒よりも酸度が高い[6]

紹興酒 - 黄酒の一種。


南・東南アジア土器に入れられたルオウ・カンベトナムタイ・グエンのエデ族は米酒を好んで作る。サトのラベル

ブルム(Brem) - バリ島で作られる。甘味がある。蒸した米に麹を振りかけて、バナナの葉で包んで3日間発酵させる。3kgの米から2リットル取れる。絞った後、3ヶ月ほど熟成させることもあり、その場合、薄茶色となってアルコール度数も上がる[7]。バリ人は祭りのとき以外はあまり飲まない[8]

リヒン(Lihing) - インドネシアボルネオ島サバ州のカダザン族が造る、どぶろくの一種[9]

ルオウ・カン (Ruou can) - ベトナムの米酒。「R??u」は酒、「c?n」は瓶を意味する。カナ書きはズオウカン、ジウカーン、ルーカン、ジオカンなど。の筒を通して飲む。

サト (Sato) - サートゥとも書く。タイイーサーン地方を起源とする米酒。炊いたもち米(食事の残りを使うことも多い)を水でほぐし、軽くあぶった麹を粉にして混ぜ、1週間ほど発酵させる。布で絞って飲む。甘味が強く、アルコール度数は低い[10]

タプイ (Tapuy) - フィリピンの米酒。ルソン島北部で作られる。

タパイ (Tapai) - マレーシアボルネオ島サバ州の米酒。ババンガゾ村などで作られている[11][12]

トォン - ネパールのどぶろく。2度蒸した米に麦麹を混ぜ、甕に入れてその上に赤トウガラシなどを入れ、葉っぱやをして1週間ほど発酵させる[13]

トゥア(Tuak) - マレーシアボルネオ島サラワク州イバン族 (Iban people) が作るどぶろく。

アラ - ブータンのどぶろく。

注釈、出典[脚注の使い方]^ 貝原浩 1998, p. 44.
^ 韓国文化院 ⇒慶州法酒
^ 韓国文化院 ⇒マッコルリ
^ 韓国文化院 ⇒シッケ
^ 外池良三 2005, p. 28.
^ 外池良三 2005, p. 156.
^ 貝原浩 1998, p. 58.
^ 『インドネシアグルメガイド』日本アセアンセンター。 ⇒オリジナルの2009年7月20日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20090720235153/http://www.asean.or.jp/tourism/touristinfo/indonesia/gourmet.html。 
^ 『女王の食卓:VOL36・リヒン・アヤム?9、Sep 2004』2004年11月6日。 ⇒オリジナルの2004年12月18日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20041218022226/http://home.polepoleto.com/sofiafalls/10002761/album/essay/1099668672.html。 
^ 貝原浩 1998, p. 52.
^ 宗像 朗 ⇒マレーシア・サバ州ティナンゴール村における農村開発プロジェクトとその後の農村観光の展開について(PDF)[リンク切れ]
^ 宗像 朗 著「 ⇒第4章 マレーシア・サバ州ティナンゴール村における農村開発プロジェクトとその後の農村観光の展開について」、西川芳昭; 吉田栄一 編『地域振興の制度構築に関する予備的考察 : 調査研究報告書』(PDF)アジア経済研究所、2007年3月、106頁。


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