界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
亜門:甲殻亜門 Crustacea
綱:軟甲綱 Malacostraca
目:十脚目 Decapoda
下目:ザリガニ下目 Astacidea
科:アカザエビ科 Nephropidae
亜科:アカザエビ亜科 Nephropinae
属:ヨーロッパアカザエビ属 Nephrops
Leach, 1814
種:ヨーロッパアカザエビ N. norvegicus
学名
Nephrops norvegicus
(Linnaeus, 1758)
シノニム
Cancer norvegicus Linnaeus, 1758[2]
Astacus norvegicus Fabricius, 1775
Homarus norvegicus Weber, 1795
Astacus rugosus Rafinesque, 1814[3]
Nephropsis cornubiensis Bate & Rowe, 1880[4]
英名
Norway lobster
Dublin Bay prawn、
Langoustine、
Scampi
ヨーロッパアカザエビ (欧州藜海老、Nephrops norvegicus) は、アカザエビ科に属するエビの一種。体色は薄橙色で全長25 cm程度、ヨーロッパで最も重要な食用甲殻類である[5]。アカザエビ等の近縁種がアカザエビ属(Metanephrops)に移動されたため、ヨーロッパアカザエビ属唯一の現生種となっている。大西洋北東部・地中海に生息するが、バルト海・黒海では見られない。成体は巣穴の中で生活し、夜間に外に出て多毛類や魚類などを食べる。
英語ではノーウェイ・ロブスター(Norway lobster)やダブリン・ベイ・プローン(Dublin Bay prawn)、フランス語ではラングスティーヌ(langoustine)、イタリア語ではスカンポ(Scampo)やスカンピなどと呼ばれる。 ウミザリガニに比べると細身であるが、その形態は典型的なアカザエビ科のものである[5]。体色は淡い橙で、通常は全長18-20 cm、最大で25 cmになる[6]。第1-3脚は鋏脚となるが、特に第1脚には棘があり大きい。2対の触角の内、第2触角は細く、長い[6]。額角は長く、棘がある。複眼は腎形 大西洋北東部や北海に生息し、北はアイスランド・ノルウェーから南はポルトガルに及ぶ。アドリア海北部を除き、地中海には少ない[7][8]。黒海・バルト海には分布しない[5]。非常に細かい堆積物上に生息することから、分布はまばらで、30以上の個体群に分けられる。成体が数百メートルを超えて移動することは少ない[5]。 生息深度は20-800 m[9]。成体はシルト・粘土を40%以上含む泥底を好み[5]、巣穴を掘ってその中で生活する[10]。巣穴は通常深さ20-30 cm、長さ50-80 cmほどになり[5]、そこを離れるのは摂餌・繁殖の時だけである[5]。
形態
分布
生態巣穴(モナコ海洋博物館)