下記は、ヨーロッパの主権国家及び属領の一覧である。ここで言う「ヨーロッパ」とは、地政学上・地理学上・政治上など、何らかの分類において「ヨーロッパ」と見なされる物のことを指す。66の主権国家(そのうち6つは一部からのみ認証されている)のヨーロッパにおける領土とヨーロッパの国際組織の会員資格をリストしている。そのほか、属領が8つある。
「ヨーロッパ大陸」の定義詳細は「ヨーロッパ」および「大陸の境界」を参照
広く使用されている地理的な定義では、アジアとヨーロッパの大陸の境界(英語版)は、東はウラル山脈[2]・ウラル川・カスピ海[3]、南は大コーカサス山脈[4]・黒海・ボスポラス海峡・ダーダネルス海峡である[5][6][6]。この定義によれば、アゼルバイジャン・ジョージア・カザフスタン・ロシア・トルコはヨーロッパとアジアの両大陸に国土が跨っていることになる(参考:2大陸以上に跨る国の一覧(英語版))。
西アジアのキプロス島はアナトリア半島(または小アジア)に近く、アナトリアプレート上に位置している[7] が、欧州連合(EU)加盟国からはしばしばヨーロッパの一部と見なされる。アルメニアは西アジアにあるが、いくつかのヨーロッパの組織に加盟している[8]。 地政学上、イスラエルはよくヨーロッパに分類される。
地中海はアフリカとヨーロッパの明確な境界を示しているが、マルタ島・シチリア島・パンテッレリーア島・ペラージェ諸島などの伝統的にヨーロッパとされてきた地中海の一部の島はアフリカプレートの上にある[9]。アイスランド島は、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界である大西洋中央海嶺の一部が海上に出たものである[10]。
地理的にヨーロッパの外にあるいくつかの領域には、ヨーロッパの国との強い関係がある。グリーンランドにはヨーロッパとの社会的・政治的な関係があり、デンマーク王国の構成国となっている。しかし、地理的にはヨーロッパの国よりも北アメリカ大陸により近く、通常は北アメリカ大陸の一部とされる[11]。
また、ヨーロッパの国の国土の一部であるが、地理的に他の大陸に位置する物もある。例えばフランスの海外県・海外領土[12]、アフリカの海岸にあるスペインの都市であるセウタとメリリャ[13]、ボネール島・シント・ユースタティウス島・サバ島からなるオランダ領カリブ[14] などである。ヨーロッパとその周辺の、国別に色分けした地図 主権国家は、国益を決定をする国民による効果的な主権との政治関係である[15]。モンテビデオ条約によれば、国家には、永久的住民・明確な領域・政府・外交能力がなければならない[16]。 国際的に承認された主権国家であり、ヨーロッパの国際組織に加盟しているかヨーロッパに領土が存在する国家は50あり、そのうち44か国はヨーロッパに首都がある。バチカン市国以外はすべて国際連盟の加盟国であり[17]、ベラルーシ・カザフスタン・バチカン市国以外は欧州評議会の加盟国である[18]。この内、28の国は2013年以降は欧州連合(EU)の加盟国であり、それは、主権を互いに高度に集積し、欧州連合の機構と共有することを意味する。 下記のリストの各々の項目には、ヨーロッパにおけるその国の所在地の地図が含まれている。ヨーロッパの範囲内の領土は、濃い緑色で、ヨーロッパの範囲外の領土は少し薄い緑色で示される。最も薄い緑色は、その国がEU加盟国である場合の、EUの領域を示す。 *= 欧州連合(EU)加盟国[19] 国旗位置名称と正式名称
主権国家
承認された国家
[20][21][22]現地語の名称と正式名称
[20][21]首都
[22][23][24]人口