ヨーナス・コッコネン
Joonas Kokkonen
基本情報
生誕1921年11月13日
フィンランド
クオピオ州 イーサルミ
ヨーナス・コッコネン(Joonas Kokkonen ( pronunciation[ヘルプ/ファイル]) 1921年11月13日 - 1996年10月2日)は、フィンランドの作曲家。彼はシベリウスの後、20世紀の最も国際的に有名なフィンランド人作曲家の1人である。彼のオペラ「最後の誘惑 Viimeiset kiusaukset」は世界中で500回以上上演され、フィンランドの最も著名な国民的オペラであると見なされている。 コッコネンはフィンランドのイーサルミ
生涯
彼の命日に関しては様々な報告がある。「グローヴ新音楽辞典(英語版)」や多くのインターネット上の情報源では1996年の10月1日となっており、フィンランド音楽センターを含むたのインターネット上の情報では1996年10月2日、「グローヴ新オペラ辞典」では1996年10月20日となっている。彼の伝記作家のペッカ・ハコ(Pekka Hako)は、彼は10月2日の早朝に息を引き取ったとしている[2]。 コッコネンはシベリウスアカデミーで学びはしたものの、作曲に関しては主に独学であった。一般に、彼の作曲様式は3つの時期に区分される。新古典主義をとった1948年から1958年の初期、十二音技法を用いた1959年から1966年の比較的短い中期、そして1967年から彼の死に至るまで続いた、自由な調性とそれまでに用いた技法の一部を取り入れた新ロマン主義の後期である。 彼の初期作品の大半は室内楽であり、ピアノ三重奏曲やピアノ五重奏曲がある。作曲様式は対位法的であり、バルトークの影響が見られるが、ルネサンス音楽やバロック音楽も同様に模範としている。中期には彼が完成した四つの交響曲の最初の二曲が書かれている。十二音技法を用いていながらも三度やオクターブをときおり使用することで、正統な流派とは距離を置いている。彼は同じ音色で隣り合う音を鳴らす旋律的な音の配置を好んで用いており、他の多くの十二音技法の作曲家が連なる音の配置を異なる楽器に与えることで旋律的用を排したのと対照的である。 後期に作曲した作品により、コッコネンは国際的に有名になった。最期の2つの交響曲、12の独奏弦楽器のための「鏡の向こうへ・・・ ...durch einen Spiegel」、レクイエム、フィンランドの信仰復興論伝道者パーヴォ・ルオトサライネン[注 3]の生涯と死を題材としたオペラ「最後の誘惑 Viimeiset kiusaukset」(1975年)である。オペラはバッハにまで遡るコラールで何度も中断される。これはティペットがオラトリオ「我らが時代の子」で同じ目的のためにアフリカ系アメリカ人の霊歌を用いたことの追憶でもある。
作品と影響