ヨ・ジング
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ヨ・ジング
2019年12月
生年月日 (1997-08-13) 1997年8月13日(26歳)
出生地 韓国ソウル特別市
身長177cm
血液型O型
職業俳優
ジャンル映画テレビドラマ
活動期間2005年 -
事務所JANUSエンターテインメント
公式サイト ⇒韓国公式サイト
日本公式サイト
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ヨ・ジング
各種表記
ハングル:???
漢字:呂珍九
発音:ヨ・ジング
英語表記:Yeo Jin-goo
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ヨ・ジング(ハングル:???、1997年8月13日 - )は、韓国俳優ソウル特別市出身。身長177cm。O型。JANUSエンターテインメント所属。中央大学校演劇映画学科在学中。子役出身である。
経歴

2005年、8歳の時に映画『
サッド・ムービー』に出演し、デビュー。以降は子役として、主に韓国の映画・ドラマの主人公の子ども時代を演じた。2008年のドラマ『イルジメ?一枝梅』や、2012年のドラマ『太陽を抱く月』でも主人公の子ども時代を演じたが、子役とは思われない集中力の高さが評価され、テレビ局(SBSMBC)の主催する演技大賞の最優秀子役賞を受賞している。特に『太陽を抱く月』では彼と同年代のアイドルとは一線を画す迫真の演技を披露し、単なる子役ではないことを証明するとともに、このドラマの最高視聴率42.2%というメガヒットに貢献している[1]。また、『イルジメ?一枝梅』『太陽を抱く月』では、女性主人公の子ども時代を演じたキム・ユジョンとの共演も話題となった[2]

演技者としてのターニングポイントは、2013年の映画『ファイ 悪魔に育てられた少年』で主役を演じたことにあったと思われる。この映画で彼は誘拐犯に育てられた少年の愛憎の葛藤と狂気を演じて、韓国国内の映画祭の新人賞を総なめにしている[3][4]。この映画を指揮したチャン・ジュンファン監督はインタビュー(2013年10月21日)[5]で、名立たる子役が列をなしたオーディションを経てヨ・ジングを選択した理由について、子役には上手な人が多いものの、幼少期から獲得した人為的な演技テクニックを使う点が気になったが、ヨ・ジングにはそれがなかったと説明している。さらに監督は、撮影に入るまでは10代の少年に本当に主役の複雑な心理が演じられるのかと悩んでいたが、それは杞憂に終わったと述べている。ヨ・ジングは撮影に入る前は子どもと大人の狭間にある腕白な少年なのに、カメラが回り始めるといつからそうしていたのかとぞっとするくらい一変したという。監督はヨ・ジングがクリスタルのように変わる瞬間、様々な不思議な光を放つ瞬間にはモニターを見ていて鳥肌が立ったと語っている。それに加えて監督は、10代の少年がこの役を演じた後には悪い影響が出るかもしれないと心配していたが、そのようなことも起こらず、ヨ・ジングの心身の健康さに感謝したと述べている。

映画『ファイ 悪魔に育てられた子』を撮影した時点で彼はわずか15歳(映画公開時には16歳)であったが、その後は子役ではなく一人前の演技者として認められるようになっている。2013年のドラマ『じゃがいも星』では実年齢よりも8歳上の成人の役柄を、あるときはコミカルに、あるときはシリアスに演じている。2014年のドラマ『オレンジ・マーマレード』では時代劇、ファンタジー、ラブロマンスの要素が含まれた作品の主役を見事に演じてKBS演技大賞・新人男優賞を受賞している[6]。一般的に子役のイメージを払拭し大人の俳優へと生まれ変わる道のりは険しいといわれているが、ヨ・ジングは彼自身が望んだように自然な形で変貌を遂げたと考えられる。2021年にはオーディション番組「Girls Planet 999」のマスターとしてアイドルグループ「kep1er」の誕生に携わった。

人物

ヨ・ジングという名前は本名であるが、命名の段階では別の名前も候補にあがっていたという。インタビュー(2014年9月13日)
[7]によれば、ヨ・ジングは祖父母・父母・子の三世代が同居する古風な家柄に生まれ、祖父が孫の命名を行う風習があったという。一族のトルリムチャ(韓国では名前に親戚間で共通する文字を入れる習慣があり、その文字はトルリムチャとよばれている)は「ク(グ)」であり、トルリムチャに基づいて最初に候補にあがった名前は「ドゥック」「ガプク」であった。これらの名前は祖父が依頼した作名家(韓国の名付けの専門家)によって提示されたものであったが、厳格な家柄のため、彼の母は祖父に反対意見を言うことはできず、これらの名前を聞いて泣きそうになったという。ヨ・ジングの母がこれらの名前について不安を感じた理由は、これらの名前が一般的でないうえに、珍しい名字である「ヨ(呂)」と一緒に呼ぶと、やや不自然に聞こえることにあった。その後、幸いにも作名家から「ジング(珍九)」という名前が示され、九つの宝に恵まれるという意味をもったこの名前が選択されたという。

ヨ・ジングの両親は子どものやりたいことを尊重し温かく支援したため、彼はこのような両親に支えられながら、子役として浮き沈みの激しい芸能界を生き抜いてきた。インタビュー(2012年12月13日)[8]によれば、15歳の少年ヨ・ジングは演技で困ったときには両親や監督、および先輩方に相談すると答えており、謙虚な姿勢がうかがわれる。彼にとって母は最も温かく、同時に最も厳しい演技の助言者・評価者であるという。また、彼は思春期の心身の変化にふれて、無理に大人の役を演じる必要は感じておらず、マイペースでやっていきたいと答えている。

ヨ・ジングは大きな瞳が印象的な個性溢れる顔立ちと中低音の艶のある声をもっている。だが、完璧な美男ではない。身長も決して低くはないが特筆するほど高くもない。インタビュー(2013年10月28日)[9]では16歳になったヨ・ジング自身が、自分は「花美男」、つまりイケメンではなく、「石男子」であると述べている。では、ヨ・ジングの最大の強みは何なのか。それは演劇に関する天賦の才に恵まれたうえに、幼少の頃から映画やドラマの現場で監督・役者・スタッフに可愛がられながら育ち、様々な経験を積んだ点にあると思われる。その意味では彼は「演劇の申し子」といえるで/あろう。映画やドラマの共演者からは、ヨ・ジングは自身が精一杯に演じるとともに、共演者の深い演技を引き出そうと努力する安定感に満ちた俳優として大きな信頼を得ている。前述の三つのインタビュー[7][8][9]でヨ・ジングが語った点を総括すると、彼は真面目で礼儀正しいと同時に、明るさやユーモアももち合わせていると思われる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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