ヨンギー・パクパーン
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ヨンギー・パクパーン
朴 泳姫
生誕 (1945-11-30)
1945年11月30日
出身地 南朝鮮(現大韓民国
清州市
ジャンル現代音楽
職業作曲家
公式サイト ⇒公式サイト
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ヨンギー・パクパーン(Younghi Pagh-Paan、朴泳姫、1945年 -)は、大韓民国現代音楽作曲家。パーンは琵琶の称号「琶庵」を表す[1][2][3][4][5]。夫のフーバー逝去後は、Younghi Huber-Bahk[6]と改名している。
略歴

連合軍軍政期清州市に生まれる[7]。1960年代までは、現代音楽に関する書物は日本語のものしかなく、まず日本語を覚えることから始まったという。やがてドイツへ留学し、フライブルク音楽大学クラウス・フーバーなどに師事。のちにフーバーの妻となり、イタリアパニカーレブレーメンを往復している。第5回ボスヴィル現代音楽フォーラム第一位、インターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズ一般部門グランプリなどのいくつかの受賞歴があるが、ハイデルベルク賞をアジア人ではじめて受賞したことが大きい。MONTAIGNEからアジア人として初のCDリリースを行ったことが話題となり、1995年に秋吉台セミナーの講師として初来日。武生国際作曲ワークショップにも2001年2003年の2度招待されている。早期にドイツに渡り独韓の往復を行うことが無かったことから、韓国では長らく主流から外されていた。

旋法的な音組織を多用し、素材を丁寧に変容させて良いシステムとともに豊かな世界を築きあげるのが特徴。初期にはプロポーショナル・ノーテーションやポリ・テンポなどの複雑な様相が残っていたが、現在は完全な確定記譜で作曲している。オーケストラを数箇所の音源に分割して、別々の音楽が同時進行する大オーケストラのための「SORI(1979/1980)」、SORIの成功を受けて書かれた「NIM(1986/1987)」で名声を確実にした。反戦などの社会的メッセージを折り込んだテクストを使うことも、彼女の個性とみなされていた。小さなパーカッションを担当する2人のクラリネット奏者とのための「Ta-Ryong V(1995)」ではクラリネット奏者が爪弾く小型の打楽器を、常に空いた手でさわり、その打楽器の余韻が塗されたなかを笙とクラリネットの線が、持続音で太い音楽性を彩ってゆく。通常の笙の書法は一段で済ますが、複雑な持続を達成するために数段で書かれており、大変至難な練習を強いられる。しかし、聴衆にはその苦労が聞き取られること無く、高音域のドローンの移り変わりを自然に認知できる。

6人の奏者の為の「U-Mul/Der Brunnen (泉)」は音空間が徐々に広がってゆく様子が耳で聞き取れるくらいに平明であり、現代音楽の持つ難解さをできるだけ払拭する努力が認められる。最小限の道具で、できる限り慎ましくなおかつ強くといった態度が、ドイツで認められた。これ以後、旋法性が顕著となり音場判定のしやすい構成に傾斜する。長らくの懸案であった韓国の寓話に基づく室内オペラ「月影」も、2006年にISCM音楽祭の枠内で初演された。2008年の、ヴィオッティ国際音楽コンクール作曲部門の審査員メンバーでもあった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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