ヨスジフエダイ
[Wikipedia|▼Menu]

ヨスジフエダイ

保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
:スズキ目 Perciformes
:フエダイ科 Lutjanidae
亜科:フエダイ亜科 Lutjaninae
:フエダイ属 Lutjanus
:ヨスジフエダイ L. kasmira

学名
Lutjanus kasmira
(Forsskal, 1775)
シノニム


Sciaena kasmira Forsskal, 1775

Diacope octolineata G. Cuvier, 1828

Mesoprion etaape Lesson, 1830

Perca lineata Gronow, 1854

Mesoprion pomacanthus Bleeker, 1855

英名
Bluestripe snapper
生息域

ヨスジフエダイ(学名: Lutjanus kasmira )はフエダイ科に属する中型の海水魚である。別名としてスジタルミ[2][3]や、ビタロー(琉球列島)[3]がある。アフリカ沿岸から紅海に至るインド洋、および西太平洋熱帯亜熱帯域にかけて広く分布し、日本においても南日本で普通にみられる。鮮やかな体色をもち、観賞魚として飼育されることがある。食用にもなる。
形態

最大で全長50 cmに達するが、よくみられるのは体長25 cmほどの個体である[4]。体高はやや高く、頭部背側の輪郭は急峻である[5]。吻はやや突出する[2]。前鰓蓋骨には欠刻と瘤状の隆起がよく発達する。第1鰓弓の下枝上の鰓耙数は13か14で、本種の識別形質の一つである。第一鰓弓全体の鰓耙数は20から22である。 背鰭は10棘、14-15軟条をもち、臀鰭は3棘、7-8軟条をもつ。胸鰭は15-16軟条をもち、尾鰭は中央がわずかに凹んだ形状を示す。側線上には48-51の鱗が存在する[5]

生時の体色は本種を識別する際のおそらく最大の特徴である。背中と側面は明るい黄色で、腹側にいたるにつれて白色となる。体の側面には黒く縁取られた明るい青色の縦線が4本入る。この青色の縞よりもさらに腹側には、淡い灰色の縦帯が数本存在する。ほとんどの鰭は黄色である[2][5]。腹部には微小な赤い斑点があり、薄く赤く見える[6]幼魚では、背中に黒い斑点がみられることもある[7]

よく似た同属種のロクセンフエダイL. quinquelineatus は、体側面の青色縞が5本である点で本種と区別される[3]。ベンガルフエダイはさらに本種に酷似している。この種はインド?太平洋に広く分布するとされたが、西インド洋産のもの2種は別種とされた。
分布

本種はフエダイ科の中でも最も広範囲に生息する種のひとつで、インド洋太平洋の広い海域でみられる。生息域はエジプト沿岸の紅海から、南はマダガスカル、東はインド中国東南アジアオーストラリア、そして太平洋の島々まで広がっている[8]

日本においても、琉球列島小笠原諸島をはじめとした南日本でみられ、特に幼魚は頻繁に観察される普通種である[6][7]。太平洋側では静岡県以南、日本海側では富山県以南でみられる[3]

フエダイ科の他の種と同様、サンゴ礁に生息し、浅いラグーンでもみられるほか、礁の外周部の水深60 mより浅い海域でもみられる。ただし、マルキーズ諸島では水深180 m、紅海では水深265 mの地点からも記録がある。ハワイでは、砂底や海草の生えた海底で過ごすことが多い[9]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:29 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef