「ユー・センド・ミー」
サム・クック の シングル
B面サマータイム
リリース1957年9月7日
録音1957年6月1日
ジャンルR&B、ソウル
時間2分43秒
レーベルキーン・レコード
ユー・センド・ミー
(1957年)I'll Come Running Back to You
(1957年)
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「ユー・センド・ミー」(You Send Me)は、アメリカ合衆国の歌手サム・クックが1957年に発表した楽曲。クックはそれまでゴスペル・グループのソウル・スターラーズ(英語版)のメンバーとして知られていたが、この曲でソロ・シンガーとして成功を収めた。また、多くのアーティストによってカヴァーされている。 サム・クックは1956年12月に「デイル・クック」名義で初のソロ・レコーディングを行うが、この時に録音された「Loveable」は、殆どプロモーションされることなく終わった[3]。その後クックはキーン・レコード
背景
クレジット上では、「ユー・センド・ミー」の作詞・作曲者はL. C. クック(サム・クックの弟[4])となっていた[5]。しかし、当時サム・クックはソウル・スターラーズ時代の所属レーベルであったスペシャルティ・レコードとの間に契約上の問題を抱えていたため、L. C.の名前を使ったという[3][6]。なお、クックは1987年にソングライターの殿堂入りを果たしており、ここでは「ユー・センド・ミー」はサム・クックが単独で作った曲という扱いになっている[7]。
レコーディングは1957年6月1日に行われ[8][9]、シングルのB面には「サマータイム」(ジョージ・ガーシュウィン作曲)のカヴァーが収録された[5]。 「ユー・センド・ミー」は、アメリカでは『ビルボード』のトップ100とR&Bシングル・チャートの両方で1位を獲得し、トップ100では自身唯一の1位獲得作品となった[1]。また、1958年1月23日付の全英シングルチャートで29位を記録[2]。 アメリカの『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・ソング500」では115位[10]、イギリスの『NME』誌が選出した「50年代のベスト・ソング100」では7位にランク・イン[11]。また、ロックの殿堂公式サイトで選出された「ロックン・ロールを形作った500曲」の中にも含まれている[12]。 サム・クックの歌唱による「ユー・センド・ミー」は、『アメリカン・ポップ』(1981年公開)[13]、『ジェシカ・ラングのスウィート・ドリーム』(1985年公開)[14]といった映画のサウンドトラックで使用された。 「ユー・センド・ミー」 1950年代には白人の歌手による黒人の曲のカヴァーがしばしばヒットしていたが、この曲もテレサ・ブリュワーにカヴァーされており[16]、ブリュワーのヴァージョンは1957年に『ビルボード』トップ100で8位に達した[15]。 アレサ・フランクリンは1968年4月16日に「ユー・センド・ミー」のカヴァーを録音し、同年5月2日、アルバム『アレサ・ナウ』の先行シングル「シンク」のB面曲としてリリースした[17]。「ユー・センド・ミー」はB面曲ながらチャート入りを果たし、Billboard Hot 100で56位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで28位に達した[18]。 フランクリンのヴァージョンは、映画『ホリデイ』(2006年公開)のサウンドトラックで使用された[19]。 ロッド・スチュワートは、アルバム『スマイラー』(1974年)において、同じくサム・クックのカヴァーである「悲しき叫び」とのメドレーとして取り上げた。このメドレーは、アルバムに先駆けて「君に別離を」との両A面シングルとしてもリリースされ、全英シングルチャートで7位に達した[20]。 また、スチュワートのカヴァー・アルバム『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.4』(2005年)には、チャカ・カーンとのデュエットによる「ユー・センド・ミー」のカヴァーが収録された[21]。
反響・評価
他メディアでの使用例
カヴァー
テレサ・ブリュワー の シングル
B面Would I Were
リリース1957年
ジャンルポップス
レーベルコーラル・レコード
チャート最高順位
8位(アメリカ[15])
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テレサ・ブリュワーによるカヴァー
アレサ・フランクリンによるカヴァー
ロッド・スチュワートによるカヴァー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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