ユービーアイソフト
Ubisoft Entertainment SA
モントルイユの本部
種類SA(株式会社)
市場情報Euronext: UBI
ユービーアイソフト(英: Ubisoft Entertainment SA)は、フランスに本社を置くコンピュータゲームの開発・販売会社。
概要
事業内容
2015年現在、世界96ヵ国にて事業展開、19ヵ国に29の開発スタジオがあり、開発スタッフ約7,800人を含む約10,000人のスタッフを抱える世界3位のパブリッシャー。アクションゲームやファーストパーソン・シューティングゲームやオープンワールドの分野で世界的に高い評価を受けている。2001年、アメリカの老舗ゲームメーカー「ブローダーバンド」の有する知的財産権を取得し、『MYST』、『プリンス・オブ・ペルシャ』など旧ブローダーバンドのゲームは現在ユービーアイソフトから発売されている。また、2003年には連邦倒産法第11章を申請した3DO社より130万ドルで人気RPG『マイト・アンド・マジック』シリーズの権利を取得している。2007年5月23日、フランス版E3と位置づけた「UbiDays」を地元フランスのパリで開催。年内発売予定の自社タイトル約20作品を披露した。2009年4月1日以降、日本国内でのタイトル販売はスクウェア・エニックスが行う事が発表された。主な関連会社として、Ubisoftの日本の開発スタジオであるUbisoft Osaka株式会社、ゲームロフトがある。
社名
社名の由来は「Ubiquity」(広く、いつ、どこにでも存在する)から取ったもので創業者の一人であるジェラールが世界中どこにでも在りたいという想いから考案した[2]。「Ubi」はフランス語では「ウビ」[y'bi](IPAを参照)、英語では「ユビ」[注釈 1]と発音される事もある。最近では「ウービィ」「ユービィ」と発音するのが一般的だが、創設者の一人であるイヴ・ギユモは「好きに呼んでほしい」と答えている[3]。日本では日本語での覚えやすさを考慮して、登記上も含め「ユービーアイ(UBI)」の読み方を採用している[4][5]。
歴史
1986年:クロード、ミシェル、ジェラール、クリスティアン、イヴのギユモ5兄弟によって、生まれ故郷であるブルターニュ地方モルビアンにて創業[6]。海外のゲームメーカーと提携し、主にゲームソフトをフランス国内で流通、販売を始める[4]。ミシェル・ギユモはのちに1999年、ゲームロフトを創立する。
1987年:同社初のゲーム『ゾンビ』を開発[7]。
1990年:ゲームデザイナーを社員に迎え、本格的なゲーム開発に着手。それに伴い、本社をパリに移す[4]。
1992年:同社のマスコットキャラクター「レイマン」が誕生。以降、レイマンを登場させたゲームが製作される。
1994年:モントルイユに開発スタジオを設立[4][8]。
1996年:株式市場に公開。同時に上海、モントリオールに開発スタジオを開設[4]。
2000年:アメリカのゲーム企業レッド・ストーム・エンターテインメント(Red Storm Entertainment)[9]およびドイツのゲーム企業ブルーバイト(Blue Byte)を買収[4]。
2001年:販売支社を世界に展開。11月、オンラインサービスubi.comを開始[4]。
2002年:モントリオールのスタジオで開発された『スプリンターセル』が、Academy of Interactive Arts & Sciencesにおいて、「コンソール・ゲーム・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞[10]。
2006年:『ゴーストリコン アドバンスウォーファイター』が英国アカデミー賞ゲーム部門において「ベストゲーム」賞を受賞[11]。
2008年:7月にカナダのVFX制作会社ハイブリッド・テクノロジーズを買収[12][13]。11月にはアクティビジョン・ブリザード傘下の企業マッシヴ・エンターテインメント(Massive Entertainment)を買収[14][15]。
2009年:『アサシン クリード II』が日本ゲーム大賞においてフューチャー部門を受賞[4]。
2011年:映像制作スタジオUbisoft Motion Picturesを設立。同スタジオはユービーアイソフトのゲームタイトルを基にした映画およびテレビ番組の製作を手がけている[16]。
2012年:単独イベント「UbiDay」を日本で初めて開催。開催地は東京・秋葉原[4]。
2015年:フランスのメディア企業ヴィヴェンディから1億4000万ユーロの出資を受ける[17]。