ユースオリンピック
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ユースオリンピック
Youth Olympic Games
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ユースオリンピック(Youth Olympic Games, YOG)は、14歳から18歳までを対象[1]とした国際オリンピック委員会(IOC)が主催する世界的な総合スポーツ大会。夏季大会と冬季大会のそれぞれが4年に1度開催されるが、冬季大会の開催が閏年(西暦年が4の倍数)で夏季大会がその2年後と、一般世代のオリンピック大会とは逆順になっている。日本ではユース五輪とも呼ばれる。
概要2010年から2016年まで使われたロゴ。2018年から2020年まで使われたロゴ。

大会のアイデアは、1998年にオーストリアのヨハン・ロゼンツォフ(英語版)により紹介されたもの。2007年7月6日に、グアテマラ市での国際オリンピック委員会総会において、青少年版オリンピック大会の創設が承認された。IOCと開催都市との間で大会の開催費用を分担する意向が含まれており、一方で選手やコーチの移動費用はIOC側で支払われることになった。これらの大会は、文化交流プログラム(後述)や参加者がオリンピック選手に出会う機会があるのも特徴となっている。

ヨーロッパでは、ヨーロッパオリンピック委員会 (EOC) が主催するヨーロッパユースオリンピックフェスティバルが夏季は1991年から冬季は1993年から隔年に継続して開催されている。また、オーストラリアでは2001年からオーストラリアユースオリンピックフェスティバル(英語版)が開催されている。ユースオリンピックはこれらの大会に倣ったものである[2]。また、ユース五輪は廃止された世界ユース大会(英語版)の後継でもある。

ユースオリンピック最初の夏季大会は2010年8月14日から26日までシンガポールで開催され、最初の冬季大会は2012年1月13日から22日にオーストリアのインスブルックで開催された[3]。2010年シンガポールと2014年南京の夏季大会はそれぞれ3600人の選手が参加、13日間開催で、冬季大会は2012年インスブルックが1059人、2016年リレハンメルは1100人の選手が参加して、10日間開催であった。これは初期推定を上回る数字だったにもかかわらず[4][5]、ユース五輪は依然として大人世代のオリンピック大会よりも規模が小さく短期間である。
大会の格と規模

プロの大会を除く大会の格としては一般選手の最高峰がオリンピック(IOC主催)、障がい者の最高峰がパラリンピック(IPC主催、聴覚はデフリンピック)、大学生の最高峰がワールドユニバーシティゲームズ(FISU主催)、そしてユースの最高峰がユースオリンピック(IOC主催)となっている。

その背景として、各競技の世界大会や大陸総合大会の結果や世界ランキング上位者等のごくわずかな選手にのみ出場権が与えられるところにある。毎年開催される個人種目の世界大会に出場できる選手が1種目あたり200-300名程度に対し、ユースオリンピックは4年に1度しか開催されず、かつ世界で僅か8 - 16人程度しか出場できない。ユースの場合、世界ジュニア・世界カデ大会、大陸ジュニア大会、世界ジュニアランキングからの選出が多いが、競技によっては選考大会を別に行ったり、個人の成績とは関係なく競技団体が協議の上選出する場合もある。
規模と出場確率

大会の規模としてはオリンピックの3分の1程度。出場できる確率は対象年齢における世界人口で試算するとオリンピックに出場できる確率とほぼ同等である。

大会出場選手数個人種目1種目

あたりの選手数対象年齢の世界人口対象年齢の世界人口

に対し出場できる確率
オリンピック

(2016リオデジャネイロ)約1万1,000人24-48人約18億人

(選手の年齢の幅が15年と仮定)約16万人に1人
ユースオリンピック

(2018ブエノスアイレス)約4,000人8-16人約6億人

(14-18歳の5年)約15万人に1人
約3分の1約3分の1約3分の1ほぼ同等

歴史

1998年、ユースオリンピックの概念はオーストリアの業務改善専門家ヨハン・ロゼンツォフから提案された。この提案には、幼児期の肥満についての世界的な関心の高まりや、若年層、特に先進国での青少年のスポーツ活動参加が低下していること対応したものであった[6]。青少年版の大会は、オリンピック本大会への青少年の参加をさらに促進することが確認された[7]。このような青少年向けのオリンピック大会を開催するだけの理由があるにもかかわらず、純粋なスポーツイベント開催へのIOCの反応は否定的だった[8]。IOCの代表者らは、この大会がスポーツに関するのと同じくらい文化教育や交流の場であるべきだと望んでおり、そのため文化育成プログラム (CEP) が各大会の祭典の一環として開発された。2007年7月6日、グアテマラ市での第119回IOC総会で、IOC会長のジャック・ロゲがユースオリンピック大会を正式に発表した[9]。ユースオリンピックにはいくつかの目標があり、そのうち4つは世界最高のユース・アスリートを集め、オリンピズム(Olympism)を紹介し、オリンピックの価値を教育し、論じるという革新的なものである[10]。2008年2月21日、シンガポール市がユースオリンピック夏季大会の開催地として発表された[11]。2008年12月12日、IOCはインスブルック(1964年1976年の冬季五輪開催地)が2012年のユースオリンピック大会の開催地だと発表した[12]
開催都市の要件

ユースオリンピック大会の規模はオリンピック本大会の規模より小さいが、これは意図的なもので、小都市でのオリンピック開催を可能にしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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