ユーカリが丘
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この項目では、ニュータウン全般の概要について説明しています。ニュータウンの区画の一部を成す佐倉市の町名については「ユーカリが丘 (町丁)」をご覧ください。

ユーカリが丘(ユーカリがおか)は、千葉県佐倉市にあるニュータウンユーカリが丘1-7丁目・南ユーカリが丘西ユーカリが丘1-7丁目・宮ノ台1-6丁目などを中心とする地域である。

不動産会社の山万が事業主体となって約245ヘクタールを開発し、1980年に住民の入居が始まった[1]。2018年3月末時点で住宅7600戸に1万8000人程度が暮らしており、最終的には8400戸、人口3万人を計画している[1]。山万はバブル経済期でも分譲戸数を年200?300に保つことでエリア内人口が一気に高齢化することを避け、空き地に保育所や公園を整備したり、中古住宅を買い取って移住希望者に販売したりしている[1]。こうした成長管理型の街づくりグッドデザイン賞[2]建設大臣賞、国際交通安全学会賞、日本都市計画学会賞計画設計賞など数々の賞を受賞している。同社は公共交通機関として山万ユーカリが丘線を自ら整備・運営してニュータウン内を結び、ユーカリが丘駅京成本線との乗換駅として東京都区部千葉市などとの通勤・通学の便を図っている。ユーカリが丘の超高層マンション群.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}ユーカリが丘 所在地地図ユーカリが丘駅京成電鉄山万
概要ユーカリプラザ(ユーカリプラザ

1971年に不動産会社の山万が開発を始め、1979年に分譲が開始されたニュータウン。ユーカリが丘駅(京成電鉄・山万)を中心に、ユーカリが丘1-7丁目、宮ノ台1-6丁目、西ユーカリが丘1-6丁目、南ユーカリが丘、井野南土地区画整理事業地が含まれる。

東京都心から約38キロメートル[1]成田国際空港から約25キロメートルの距離に位置するベッドタウンとして機能しており、東京駅までの鉄道所要時間は47分。成田空港駅までの鉄道所要時間は30分。都市機能のハード面とソフト面の両方を山万が整備している。

ユーカリが丘は、通常のニュータウン開発手法である「分譲撤退型」ではなく、長期的な街づくりを前提とした「成長管理型」の開発が行われており[3]、「自然と都市機能の調和」「少子高齢化」「安心・安全」「文化の発信」「高度情報通信化」の5つのキーワードに沿った、一貫した開発が行われている。キャッチコピーは「未来の見える街」。名称は開発元の山万が「殺菌作用や空気の清浄作用があり、環境にやさしい」というユーカリを自然環境と調和する都市の象徴として名付けたもの。これにちなんで駅前ロータリー、公園などタウン内には約20本のユーカリの木が植えてある。
ハード整備ニュータウン内を走る山万ユーカリが丘線

ニュータウン内には山万がVONAを用いて運行する[4]新交通システム(AGT)山万ユーカリが丘線が走っており、京成電鉄ユーカリが丘駅に接続している。ユーカリが丘駅前のユーカリが丘4丁目は、超高層住宅・商業施設・放送局・総合子育て支援センターの入る複合開発「スカイプラザ・ユーカリが丘」や、ウィシュトンホテル・ユーカリ、シネマコンプレックスを擁したショッピングセンターユーカリプラザ等の超高層住宅・商業立体開発エリアとして整備されている。ユーカリが丘4丁目の大部分は、佐倉市唯一の高度利用地区として設定されている[5]

ユーカリが丘駅を離れると、ユーカリが丘線の各駅周辺は、集合住宅の立体開発、それ以外のエリアは一戸建が主体の平面開発エリアとなっている。これは、商業の利便性と良好な住環境維持の両面を実現するための施策である。

良好な住環境を維持するため、ユーカリが丘の開発当初から全域に建築協定を設定。住宅間のブロック塀設置の制限や植栽による緑化を義務付けるとともに、一定面積以下の宅地分割を規制していた。現在では、佐倉市の制定する地区計画に継承され、条例化されている[6]

ユーカリが丘内に整備されている総合子育て支援センターや保育所、老人保健施設、グループホーム、温浴施設、ホテルなどの施設は、全て山万グループが整備・運営している。

ユーカリが丘は、都市計画の立案から都市機能の整備・運営まで民間会社主導で行われているのが特徴である。新交通システムであるユーカリが丘線も山万が立案した都市計画に盛り込まれていたが、これが提示された佐倉市はバスを並走させることも考えていた。しかし環境保護を重視した山万はこれに難色を示し、この時点でのバス路線は実現しなかった。
ソフト整備ユーカリが丘インフォメーションセンター

ユーカリが丘では、毎年の分譲件数を一定に決めており、コンスタントに若い世代を入居させることで、居住世代を分散化するように配慮されている。このため、日本各地のニュータウンで急速に進んでいる住民の高齢化による過疎化が起きにくくなっている。また、ユーカリが丘地域内での住替えを簡単にするための「ハッピーサークルシステム」が整備されており、生活スタイルに合った住替えが容易になる配慮がなされている。これも、居住世代を分散化する配慮の一環である[7]

ユーカリが丘内の市民の足であるユーカリが丘線の運営やユーカリが丘内の警備を請負うワイ・エム・セキュリティー、総合子育て支援センター ユーキッズ、認可保育所 ハローキッズ、認可外保育所ユーカリ・マイキッズなどの施設の運営も山万もしくは山万の関連会社が行っており、本来行政の行うべき機能も一部担っている。

独居高齢者対策や、市民の声をヒアリングしユーカリが丘の開発やサービス提供に反映するための専門チーム「エリアマネージメントグループ」が設置されており、ユーカリが丘内の約7,000世帯を直接訪問している。

2011年3月11日東日本大震災以後は、コミュニティづくりの先端事例として国内外の企業や自治体からの視察が相次いでいる[8]。山万自体も被災地復興への協力を打診されたが、街づくりは運命共同体であり、遠隔ではできないと辞退した[1]
地区

ユーカリが丘

南ユーカリが丘

西ユーカリが丘

宮ノ台

主な施設ウィシュトンホテル・ユーカリ

2019年4月時点で商業施設の総数は約400店舗、医療機関は30施設、高齢者福祉施設は3施設集積している[9]

大型商業施設

ユーカリプラザ

イオンタウンユーカリが丘[10]

スカイプラザ・モール


宿泊施設

ウィシュトンホテル・ユーカリ


娯楽施設

シネマサンシャイン ユーカリが丘

アクア・ユーカリ(お風呂のテーマパーク[11]


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