ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン
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University College London
モットーCuncti adsint meritaeque expectent praemia palmae
モットー (英語)Let all come who by merit deserve the most reward
種別国立
設立年1826年
総長アン王女ロンドン大学連合)
プロヴォストマイケル・スペンス
資金1億3870万ポンド(2015年)
職員数9,783人(2011年平均)
学生総数43,836人(2019年)[1]
学部生19,994人
大学院生23,842人
所在地 イギリス
イングランドロンドン
スクールカラー

           

公式サイト ⇒ucl.ac.uk
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Rockefeller Building

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London, 略称UCL - University of London)は、イギリスロンドン市中心部ブルームズベリー及びカナリー・ワーフキャンパスを置く、イギリスの総合大学である。全英屈指の名門校として知られ、世界大学ランキングでは最上位の常連校である。QS World University Rankings 2024では、世界第9位[2]にランクインし、教育学では10年連続で世界第1位と評価されている。[3]

イギリスのエリート大学群「ゴールデン・トライアングル」の1校[4] 。建学の父である哲学者ジェレミ・ベンサムの「すべての人に開かれた大学を」という理念のもと、1826年に創設された。

UCLはロンドン大学連合の旗艦校として設立され、現在ではロンドン大学を構成する他の教育・研究機関同様、独立して学位を授与している。イギリスの名門研究大学連盟ラッセル・グループ、およびヨーロッパ研究大学連盟 (LERU) に加盟している。現在までに、卒業生・教員・創立者から計30人のノーベル賞受賞者と3人のフィールズ賞受賞者を輩出している。

1859年にチャールズ・ダーウィンが「種の起源」を発表したことでも世界的に有名。日本では、初代内閣総理大臣・伊藤博文五代友厚森有礼などの明治維新に大きく影響を与えた人物達が学んだことで有名で、構内には記念碑が建てられている[5]。また、夏目漱石もイギリス留学時に英文学の授業を聴講した。近年の著名人では元首相小泉純一郎が留学したことでも知られている。
概要

UCL(University College London)は、ロンドン大学(University of London)を構成する、イギリスを代表する研究志向の総合大学であり、ロンドン最大の高等教育機関である。UCLは、QS World University Rankings において、2007年以降、常に世界のトップ10以上の評価を受けている。現在までUCLは卒業生、教員、創立者から計30人のノーベル賞受賞者と3人のフィールズ賞受賞者を輩出している。

2003年8月、マルコム・グラント(英語版) が学長に就任後、それまでイギリスの大学では稀だった、大学献金 (Fund Raising) のキャンペーンを行い、8,100万ポンド(約170億円)を拠出し、大学の財政状態を大きく好転させた。また、同学長は、就任以来UCLの研究志向型大学への転換を推進し、学部教育よりも大学院教育を重視するようになった。Thomson ISI(英語版)が2008年7月に発表したScience Citation Index では、自然科学分野の教員1人当たり論文の引用回数が、世界で13位とイギリスの大学でトップとなった。さらにGrantは、"London's Global University" を合言葉に、UCLのグローバル化を推進した。現在、世界140ヶ国以上の国から留学生を受け入れ、アメリカのイェール大学コロンビア大学ペンシルベニア大学カリフォルニア工科大学、フランスのエコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)、日本の東京大学京都大学一橋大学大阪大学など、世界中の大学との提携を実現させている。2006年1月には、UCLはヨーロッパ研究大学連盟 (LERU) の加盟校として招待されUCLはこれに合意した。イギリスでLERUに加盟を許可されている大学としては、オックスフォード大学ケンブリッジ大学エディンバラ大学に続く4校目である。

UCLは日本の近代化に大きな影響を与えた。人種宗教といった入学制限がなかったことから、幕末から明治維新にかけて、長州五傑をはじめ、松下村塾出身者や薩摩藩留学生を中心とする多くの日本人留学生がUCLで学び、明治政府の設立・発展に貢献した。現在の日本がイギリスと同じ議会制民主主義を採用しているのは、彼らがUCLに留学し学んだことの影響が大きい。さらに、夏目漱石が明治政府から派遣されてきたのもUCLであった。元首相の小泉純一郎もUCLに留学し、学位未取得のまま帰国したが、後年名誉学位を授与された。

上記のような経緯から、2014年に当時の安倍晋三首相(長州藩のあった現在の山口県選出)が訪英の際にUCLを訪問し、当時の学長プロヴォスト)であったマイケル・アーサーと会談した。政治的中立性を重んじる英国の大学へ現役の政治家が訪問することは異例であり、日本とUCLの深い歴史を象徴する出来事となった[6]

UCLでは、2021年1月11日に新たな学長人事が行われ、前任のマイケル・アーサー(物理学者)に代わって、新たに法学者であるマイケル・スペンスが就任した。なお、UCLはロンドン大学連合の加盟校である関係上、総長は英国王室アン王女チャールズ3世の妹)が名誉職として務めている[7]
歴史ジェレミ・ベンサムの自己標本

UCLは1826年、「ロンドン ユニヴァーシティ」(London University) の名称で設立された。哲学者ジェレミ・ベンサムがUCLの建学の父であり、UCLの発展に大きな影響を与えた。ベンサムは、高等教育の大衆化を強く唱え「すべての人に開かれた大学を」と、UCLを開学した。当時のオックスフォード大学ケンブリッジ大学が、男性・イギリス国教徒貴族出身者という差別的な入学条件を設けていたのに対して、UCLはイギリスで初めて平等な基準によって女性を受け入れ、宗教・政治的思想・人種による入学差別を撤廃した。このような歴史から、UCLは自由主義平等主義の大学として知られている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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