ユニクロン
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ユニクロン(Unicron)は、『トランスフォーマー』シリーズの登場人物である。
概要

惑星から変形する、もっとも巨大なトランスフォーマーである。宇宙が誕生したころから存在し、天体を食料とする。サイバトロン総司令官が代々受け継ぐ叡智の結晶体マトリクスを恐れる。時間軸、世界観の違うシリーズに登場するが、イベント限定コミックなどで多用される、全ての世界観は時空移動手段さえあれば往来可能とする多世界解釈を採用した作品では、全て同一人物であり、時空を超えて存在するとされていたが、2015年のコミック作品「TRANSFORMERS:Another Light」にて多元宇宙間の障壁が強化(Shroud)されたことにより、各宇宙ごとにそれぞれのユニクロンが存在する設定に変更された。その存在はトランスフォーマーの世界において、作品や時代を超えて幾度となく最大の脅威として描かれ、場合によっては直接の登場はしなくとも、その裏で多大な影響を及ぼしうるため、トランスフォーマー史上最凶の敵とも言える。
オリジン

上述のように各作品に登場するユニクロンは全て同一人物という解釈がよく行われていたが、現在ではこの設定は変更されている。

これにより全て同一人物のはずのユニクロンが各シリーズ毎にそのオリジンから異なる設定となっている、という矛盾は解消されている。

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010第26話「原始の呼び声」の劇中では、ロボット生命体を創造した大天才プリマクロン/Primacronによって創造されたが、その後プリマクロンに反逆し勝手に行動するようになったと語られている。

アメコミ版ではセイバートロン星に憑依した光と秩序の神プライマス/Primusと善悪の対になる暗黒の神にして、またの名をカオス・ブリンガー(混沌をもたらす者)の異名を持つ闇の神霊的存在の実体化とされている。
登場作品

トランスフォーマー ザ・ムービー

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010

ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー

ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー

超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説

トランスフォーマー スーパーリンク

トランスフォーマー ギャラクシーフォース(設定のみ)

トランスフォーマー バイナルテック

トランスフォーマー キスぷれ

トランスフォーマー (ドリームウェーブ版)

トランスフォーマー (マーベルコミック版)

超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム

トランスフォーマー/最後の騎士王(言及のみ)

トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー

トランスフォーマー/ビースト覚醒

劇中での活躍
『トランスフォーマー ザ・ムービー』での活躍

声は鈴木瑞穂、原語版はオーソン・ウェルズ

2005年、ユニクロンは冒頭にて惑星リゾンなどの天体を喰らいながら宇宙を彷徨っていた。星の捕食プロセスは、近づいた星に二本の牙(角)を食い込ませ、その牙の間に開く口腔の超吸引力でその星の表面を吸い込みつつ、最後には直接噛み付いて飲み込んでしまう。喰われた星は内部のミキサーやプレス機で建物や住民ごと細かく砕かれ、ユニクロンのエネルギーに変換吸収される。生き残った者や体内への侵入者は爪のついた触手で捕獲し、溶鉱炉のような器官で消化してしまう。ある日、地球でサイバトロンとデストロンの大規模な戦闘が起こる。ユニクロンはその千里眼で瀕死のコンボイから取り出されるマトリクスを発見、自らにとって脅威となることを知った。セイバートロン星への退却途中で瀕死の状態のまま遺棄されていたデストロン破壊大帝メガトロンを回収し、ガルバトロンとして再生。共に遺棄されていた他のトランスフォーマーも再生し、ガルバトロンに部下として与え、マトリクスを破壊させるべく使役する。しかし、マトリクスを手中にしたガルバトロンはユニクロンを脅迫。ユニクロンはその報いとして巨人形態に変形しセイバートロン星に侵攻する。目から光線、口からプラズマ火炎を放ち、なによりその巨大な体躯の防御力と超質量攻撃はセイバートロン星のデストロン守備隊や駆けつけたサイバトロン戦士たちの攻撃をものともしない。だが最後はサイバトロンの若者ホットロディマスがマトリクスを奪回、発動させユニクロンは爆散した。残った頭部のみ、セイバートロン星の周りを不吉な衛星のように周回するようになった。

『ザ・ムービー』のサウンドトラックに収録されている『The Transformers』の日本語訳詞では、「ユニコーン」と翻訳されている。
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』での活躍

声は石井敏郎、原語版はロジャー・C・カーメル

『ザ・ムービー』で爆散して首だけとなり、セイバートロン星の衛星となっていた。休眠状態だが、内部に忍び込んだデストロンのスカージやスタースクリームによって意識を取り戻す。メトロフレックスの目、ダイナザウラーのトランスフォーム・コグ、そしてセイバートロン星をボディとして復活を画策したが失敗したため、再び衛星として浮かんでいる。
『トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ』での活躍

本作品において「ユニクロン」の名前は登場しないが、突如現れた帝王「ダークノヴァ」のメディア初登場時のイラストはユニクロンに酷似した姿だった。また本作品における「ダークノヴァ」の惑星サイズの巨大な身体や、メガトロンを再生強化するなどの描写に多くの共通点が見られる。ただし劇中では一切関係性が語られることはなく、終盤で姿を現したダークノヴァも共通点の皆無な完全新規デザインであった。
『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』での活躍

声は中村秀利

惑星エネルゴアにおいて(ビースト)コンボイと対峙した。これはこの惑星を監視するエイリアンが、コンボイ自身の記憶から作り出したユニクロンの頭の立体映像であり、本人ではない。最悪最強のトランスフォーマーとしてビースト戦士たちにも知られているという事実である。

また、ユニクロン戦争で戦死したスタースクリームの霊体が登場し、その回想シーンとして惑星状態のユニクロンが登場している。なお、スタースクリームは実際に『ザ・ムービー』で初代ガルバトロンに処刑されたので、その内容は自身の活躍を誇張した虚言のイメージ映像である。
『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』での活躍

声は小村哲生

前作『ビーストウォーズII』の惑星ガイアに眠るアンゴルモアエネルギーがユニクロンのエネルギーだったと言及され、本作品中盤にて配下であるブレントロンを送り出し、自らのエネルギーが封印されているアンゴルモアカプセルを集めさせ、そしてエネルギー体としてそのエネルギーを大量に吸収していた前破壊大帝(ビースト)ガルバトロンの姿で復活を果たす[注釈 1]。真っ先に挑んできたマグマトロンを倒した後、そのままセイバートロン星に侵攻。サイバトロン軍を壊滅させ、セイバートロンの全てを司るベクターシグマを乗っ取り、「ベクターシグマ・ユニクロン」としてセイバートロン星を新たなボディにして完全復活する。だが、復讐に燃えるマグマトロンにベクターシグマから追い出されて失敗し、生徒たちや帰還したライオコンボイの助力を得たビッグコンボイが放ったマトリクスバスターのエネルギーを吸収するも、最後はそのエネルギーに耐え切れずに消滅していった[注釈 2]。設定では過去に「グレート・ウォー」と呼ばれる宇宙大戦争を引き起こし、当時のデストロンの母星とされた惑星ダイナソアを破壊したと言われているが、これが『ザ・ムービー』での戦いのことを指すのかは不明である。なお、ビックコンボイたちと戦った時は「第二次グレート・ウォー」と呼ばれている。

コミックボンボンに連載された漫画版では最初はブラックボールと呼ばれる黒い球状の物体に姿を隠して、両軍にカプセル収集を示唆。


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