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ヤクーチア(現、サハ共和国)のユカギール(1905年)
総人口
1,603人
居住地域
ロシア
言語
ユカギール語、ロシア語、ヤクート語
宗教
シャーマニズム、ロシア正教会
ユカギール人(Yukaghir/Yukagir、ロシア語: юкаги́ры、自称はロシア語: одул(odul)、ロシア語: деткиль(detkil)など)は、シベリア東部に住む先住民族である。コリマ川流域のサハ共和国、マガダン州とチュクチ自治管区に住んでいる。居住地域は2つに分かれ、北部ユカギール(ツンドラ・ユカギール)はサハ共和国コリマ川下流部に、南部ユカギール(タイガ・ユカギール)はコリマ川上流部とマガダン州スレドネカンスキー地区に住む。
概要ユカギール人の住む集落(2010年コンサスによる)
ユカギール人は北東アジアで最も古い民族の一つと考えられ、古くはバイカル湖から北極海まで住んでいたといわれる。17世紀にロシア人が入植した頃には、レナ川からアナディル川河口に至る広い範囲に住み、9,000人ほどいた。しかし19世紀にかけて伝染病などで人口が減少し、一部の人々はヤクートやエヴェンに同化した。 かつては多数の部族があり、現在はそのうち次の3部族のみ残っているとされるが、部族としてのアイデンティティも失われつつある。 母語であるユカギール諸語はウラル語族との同系説が有力である。これにチュクチ・カムチャツカ語族、エスキモー・アレウト語族も加えたウラル・シベリア語族を成すとする説[1]もある。ただし、Jager et al、2017 では、ユカギル語はカルトベリ語とクラスター化されています。[2] 現在多くの人がヤクート語かロシア語を使うようになっており、ユカギール語は話者が200人以下で絶滅の危機にある。 正教が布教されたが、古来のアニミズム・シャーマニズムも残る。太陽を最高として様々な精霊が世界を支配し、シャーマンも死後は神になると考えられていた。 ある研究では、13人のユカギール人男性のY染色体ハプログループはC2系統が4人(31%)、N1a1系統が4人(31%)、Q系統が4人(31%)、F-M89(xJ2-M172, N1a1-TatC, N1a2-P43, O2-M122, Q-P36, R1-M173)系統が1人(8%)となっている[3]。
部族
ヴァドゥル Vadul はツンドラ・ユカギールに当たり、主にトナカイを飼育している。人口は700人以上。
オドゥル Odul、はタイガ・ユカギールに当たり、狩猟採集生活をしている。人口は400人以下とされる。
ヴァドゥルとオドゥルを合わせた人口は1,509人(2002年)となっている。また、ヴァドゥル、オドゥルはいずれも「力強い」という意味である。
チュヴァン Chuvan:チュクチ語を用いているが元来ユカギールの部族である。人口1087人(2002年)。かつてはチュクチ人とともにいたが現在はコリマ川流域に住む。
言語
宗教ユカギールのシャーマン、1902年
遺伝子
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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