ヤンマイエン島
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ヤンマイエン島


所在地 ノルウェー
所在海域北極海グリーンランド海
北大西洋ノルウェー海
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯70度59分00秒 西経8度32分00秒 / 北緯70.98333度 西経8.53333度 / 70.98333; -8.53333座標: 北緯70度59分00秒 西経8度32分00秒 / 北緯70.98333度 西経8.53333度 / 70.98333; -8.53333
面積373 km²
OpenStreetMap
プロジェクト 地形
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ヤンマイエン島(ヤンマイエンとう、ノルウェー語: Jan Mayen)は、グリーンランド東方に位置するノルウェー領の。標高2277mのベーレンベルク山を擁する火山島である。民間人はいないが、電波航法LORAN)援助施設と気象観測施設があり、ノルウェー軍とノルウェー気象局の要員が駐在している。なお、西経8度に位置する島でありながら、ノルウェー本土と同じUTC+1を用いている。
名称

日本語文献や地図では「ヤンマイエン」という表記が一般的である[1][2][3][4]

ノルウェー語では [j?n ?m????n][5](ノルウェー語の発音例[6][7])、英語では /jan ?m???n/[8]や /?y?n ?ma? ?n/[9](英語の発音例[7][9][10][11])と発音される。発音の実勢を踏まえ、Jan Mayen に対するカナ表記として「ヤンマイン」を採る研究者もいる[12]
地理ヤンマイエン島の位置。
位置・広がり

グリーンランドノルウェーの間に位置している。アイスランドからは北東へ約600km、グリーンランド東海岸中部から東へ約550km、もっとも近いノルウェー本土(ヌールラン県)とは約950kmの距離がある。「ヨーロッパ最北の地」として知られるノールカップとほぼ同じ緯度で、約1000km隔たっている。ヤンマイエン島の地図。

島の面積は373km2。北東-南西方向に細長い島で、長さは55kmに及ぶ。島は幅2.5kmの地峡で2つの部分に分けられており、大きい側である北東側をノルド=ヤン(Nord-Jan)、小さい側である南西側をセル=ヤン(Sor-Jan)と呼ぶ。

国際水路機関(IHO)は、スピッツベルゲン島スヴァールバル諸島) - ヤンマイエン島 - アイスランドを結んだ線を境として、北西をグリーンランド海北極海の一部)、南東をノルウェー海(北大西洋の一部ともされる)と定義している。
地勢雪をいただくベーレンベルク山。

島はヤンマイエンプレートユーラシアプレートの一部)上にあり、ホットスポットの1つであるヤンマイエン・ホットスポット(英語版)によって形成された火山島である。島の地形は山がちで、最高峰は北部にある標高2,277mのベーレンベルク山。このベーレンベルク山周辺の 114.2km2 は氷河に覆われている。

島には3つの潟湖があり、このうち2つは地峡部に位置する。島最大の湖であるセルラグーナ(Sorlaguna 南の潟湖)とノルドラグーナ(Nordlaguna 北の潟湖)である。もう1つの湖は ウレレングラグーナ(Ullerenglaguna)と呼ばれる。
気候

ケッペンの気候区分ではツンドラ気候(ET)に属する。

ヤンマイエン島(1961-1990年、極値1921年以降)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)9.5
(49.1)10.0
(50)8.0
(46.4)10.3
(50.5)11.3
(52.3)18.1
(64.6)15.0
(59)15.7
(60.3)13.4
(56.1)15.0
(59)10.0
(50)12.3
(54.1)18.1
(64.6)
平均最高気温 °C (°F)?3.0
(26.6)?3.3
(26.1)?3.5
(25.7)?1.4
(29.5)1.2
(34.2)4.1
(39.4)6.4
(43.5)6.9
(44.4)4.5
(40.1)1.9
(35.4)?1.0
(30.2)?2.7
(27.1)0.8
(33.4)
日平均気温 °C (°F)?5.7
(21.7)?6.1
(21)?6.1
(21)?3.9
(25)?0.7
(30.7)2.0
(35.6)4.2
(39.6)4.9
(40.8)2.8
(37)0.1
(32.2)?3.3
(26.1)?5.2
(22.6)?1.4
(29.5)
平均最低気温 °C (°F)?8.4
(16.9)?9.0
(15.8)?8.5
(16.7)?6.0
(21.2)?2.2
(28)0.5
(32.9)2.7
(36.9)3.5
(38.3)1.3
(34.3)?1.7
(28.9)?5.4
(22.3)?7.7
(18.1)?3.4
(25.9)
最低気温記録 °C (°F)?26.9
(?16.4)?28.4
(?19.1)?26.8
(?16.2)?21.4
(?6.5)?12.0
(10.4)?5.1
(22.8)?3.2
(26.2)?2.3
(27.9)?5.2
(22.6)?18.0
(?0.4)?19.5
(?3.1)?24.2
(?11.6)?28.4
(?19.1)
降水量 mm (inch)56
(2.2)53
(2.09)55
(2.17)40
(1.57)40
(1.57)37
(1.46)47
(1.85)61
(2.4)82
(3.23)82
(3.23)65
(2.56)65
(2.56)683
(26.89)
平均降水日数 (?1 mm)12.611.112.19.17.67.69.211.113.314.612.913.0134.2
湿度83838483858789878383818284.2
平均月間日照時間0286212015515012493603100823
出典1:Norwegian Meteorological Institute[13]
出典2:The Weather Network (humidity),[14] World Climate data (sunshine hours)[15]

歴史

17世紀には北極海で各国の捕鯨船がしのぎを削っていたことを背景に、この島の発見に関するさまざまな主張が行われ、多くの名が与えられた。

この島は、1607年に探検家ヘンリー・ハドソンによって発見されたともされるが[1]、その主張には疑義も持たれている。1614年にオランダの捕鯨船によって発見されたと記述されることもある[16]。現在使われている「ヤンマイエン」という島の名は、この時のオランダ人捕鯨船長のひとりの名によるものである。なお、17世紀以前に島に到達した人々がいるとの主張もある。
17世紀以前

中世初期の書物『植民の書』(Landnamabok)には、ヴァイキングによって「スヴァールバル」(Svalbard 「冷たい浜辺」)と名付けられた島が登場するが、これはヤンマイエン島ではないかとされている(スピッツベルゲン島などを含む島々はスヴァールバル諸島と呼ばれているが、これは近代に入ってから命名されたものである)。アイスランドから「スヴァールバル」までの距離は海路2日と記されており、530kmのヤンマイエンは到達可能な距離である(スピッツベルゲンまでは1550kmあり、到達できない)[17]
1607年ハドソン発見説


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