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ヤンバルテナガコガネ
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:コウチュウ目 Coleoptera
科:コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科:テナガコガネ亜科 Euchirinae
属:テナガコガネ属 Cheirotonus
種:ヤンバルテナガコガネ
C. jambar
学名
Cheirotonus jambar
Kurosawa, 1984[1][2][3]
和名
ヤンバルテナガコガネ[2][3]
英名
Yanbaru long-armed scarab beetle[1]
ヤンバルテナガコガネ(山原手長黄金、Cheirotonus jambar)は、昆虫綱甲虫目コガネムシ科に分類される甲虫類。 日本の沖縄島北部(山原)のみに分布する固有種である[2][3]。 成虫の体長は、オスで4.7 - 6.2 cm、メスで4.6 - 6 cmである[2]。 ミトコンドリアDNAの16S rRNAの分子系統解析では、属内では中華人民共和国南部からベトナムに分布するヤンソンテナガコガネCheirotonus jansoniに近縁という解析結果が得られている[3]。 これは、かつて近縁種が広く分布していたものが、地殻変動を始めとする環境の変化や生存競争等により絶滅した結果、大陸と島嶼で近縁種が別々に生き残ったものと考えられており、本種のような分布の特徴を持つ種は遺存種と呼ばれる(日本では鳥取県国府町の中新世の地層からイナバテナガコガネ 似たような分布の特徴を持つ甲虫の例では、御蔵島に生息しているミクラミヤマクワガタが挙げられる。 学問的に正式な発見、記載がされる以前から、その存在について薄々知られてはいた。カミキリムシ採集家伊藤敏仁によって1982年4月2日に死骸の上翅と腹部だけが拾われたり、また、生息地にほど近い製材所の従業員が、原生林から運び込まれた大木を切断加工中に度々本種の姿を見出していたりもする。 正式な発見は1983年で、1984年に黒澤良彦によって記載された。新種記載のタイプ標本として発見された個体は、1983年9月15日に国頭村普久川ダム構内で採集されたものである。しかし発見した時には既に絶滅の危機が迫っており、1984年2月に沖縄県の天然記念物に、その後1985年5月に国の天然記念物に指定され、採集は全面的に禁止、繁殖プログラムも計画されている。
分布
形態
分類