ヤマボウシ
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「山法師」はこの項目へ転送されています。延暦寺の僧兵については「僧兵」をご覧ください。

ヤマボウシ
ヤマボウシの花(6月)
分類

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
:ミズキ目 Cornales
:ミズキ科 Cornaceae
:ミズキ属 Cornus
亜属:ヤマボウシ亜属 Benthamidia
:ヤマボウシ C. kousa subsp. kousa

学名
Cornus kousa Buerger ex Hance subsp. kousa (1865)[1]
シノニム


Dendrobenthamia japonica (Siebold et Zucc.) Hutch. (1942)[2]

Benthamidia japonica (Siebold et Zucc.) H.Hara (1948)[3]

和名
ヤマボウシ(山法師)
英名
Kousa Dogwood
Japanese Flowering Dogwood

ヤマボウシ(山法師[4]・四応花[5]学名: Cornus kousa subsp. kousa)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木ないし落葉中高木。初夏を代表する花木で、花びらのように白く見える総苞片をつけて花を咲かせる。山林などに自生する木であるが、花、実、紅葉が観賞の対象にされ、街路樹や庭木などにも植えられる。
名称

和名ヤマボウシの由来は、中心に多数の花が集まる頭状の花序を法師(僧兵)の坊主頭に、花びらに見える白い総苞片を白い頭巾に見立てたもので、「山に咲く法師」(山法師)を意味するといわれている[6][7][8][4]

果実が食用になりクワの実に見立てたことから、別名でヤマグワとよぶ地域も多く[9][7][10]、赤い実からヤマボウ(山坊)[11]やヤマモモ(山桃)[11]、実の味からワランベナカセ(童泣かせの意)[11]の地方名でよばれるところもある。実の形からついたと思われる別名に、ダンゴギ(団子木)、ヤマダンゴ(山団子)、ダンゴバラ(団子薔薇)、ダンゴボク(団子木)、シゾウアタマ(地蔵頭)というものもある[12]

ヤマボウシの日本一の名所といわれる箱根[13]では昔「クサ」と呼ばれていたので学名種小名に kousa とつけられた[8]

ヤマボウシの花言葉は、「友情」とされている[14]
分布・生育地

日本では本州東北地方南部から、四国九州琉球諸島が南限で[15][9]、国外では朝鮮半島中国の原産地に分布する[14]。山地や野山の林内などにふつうに見られ[16][10]、やや湿った林縁に生える[17]。植栽では北海道でも育ち、札幌市周辺が北限となり、耐寒性ではハナミズキよりも強い[15]。庭や公園に植えられる[18]
形態・生態

落葉広葉樹小高木から中高木[19][9]。通常高さ5 - 10メートル (m) [7]、幹の直径50センチメートル (cm) 程度までの小高木だが、稀に高さ15 m、直径70 cmに達する[12]。株立ちと1本立ちのものある[19]。成木の幹は灰褐色で、不規則に剥がれて濃淡のある斑模様になる[10]。樹皮の剥がれた痕は、うすい赤色に見える[14]。若木では樹皮の表面はほぼ滑らかで皮目がある[10]。枝は横に張り出す[12]。小枝は幹よりもやや暗い褐色で、細くてほぼ無毛である[20]

対生し、卵状楕円形で葉先は尖り、長さ4 - 12 cm、幅4 - 7 cmある[20][7]。葉縁は全縁でやや波打つ[20][17]。葉の表面は濃緑色、裏面は白味を帯び、両面とも軟毛が生える[20]葉脈は特に裏面ではっきりと目立ち、主脈から4 - 5本の側脈が弧を描いて延びる[20]。秋になると紅葉し、条件によって赤色、黄色、橙色、紫褐色とさまざまな色に染まる[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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