この項目では、楽器メーカーのヤマハについて説明しています。
オートバイメーカーのヤマハについては「ヤマハ発動機」をご覧ください。
その他用法については「ヤマハ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ヤマハ株式会社
YAMAHA CORPORATION
本社(静岡県浜松市中央区)
(2017年11月11日)
種類株式会社
機関設計指名委員会等設置会社[1]
市場情報東証プライム 7951
ヤマハ株式会社(英: YAMAHA CORPORATION[3])は、静岡県浜松市中央区に本社を置く、楽器や半導体、音響機器(オーディオ・ビジュアル)、スポーツ用品、自動車部品、ネットワーク機器の製造発売を手がける日本のメーカー。日経平均株価の構成銘柄のひとつ。
1969年にピアノ生産台数で世界一となり、販売額ベースで現在でも世界首位である。このほかの楽器でも、ハーモニカやリコーダー、ピアニカといった学校教材用からエレクトリックギターやドラム、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、サクソフォーンなど100種類以上もの楽器を生産する世界最大の総合楽器・音響メーカーである。
傘下にベーゼンドルファー、スタインバーグ、Line 6、アンペグ、NEXOなどの子会社を持っている。なお、オートバイや船外機、産業用ロボットなどを製造するヤマハ発動機(静岡県磐田市)は、当社の二輪部門が独立したものである[注釈 1]。 明治時代に創業して以来の事業であるピアノ製造をはじめとする伝統的な楽器事業で売上トップブランド[4]。ピアノ生産量で世界シェア1位である。楽器はその品質の良さから、海外においても非常に知名度のあるブランドとなっている。 1897年(明治30年)10月12日に日本楽器製造株式会社(日楽・ニチガク)として発足し、ヤマハ・YAMAHAのブランド名で展開した。創業90周年にあたる1987年(昭和62年)10月1日に社名をヤマハ株式会社に改称した。 1960年代からエレクトーン、電子ピアノなどの電子楽器を開発・製造しており、電子的な音源を開発してMIDIなどの規格で制定企業のひとつとなるなど、高い技術力を持つ。これらの電子機器の開発から得られた技術力を活かし、半導体等の電子部品、ルーターなどのネットワーク機器、オーディオ機器などの製造を行うAV・IT事業でも知られる。これらの楽器製造から派生した事業として、ピアノの木工加工、塗装などのノウハウを活かし、高級車用の木工パネル製造などの自動車部品事業を展開した。 AV・IT事業内のピュアオーディオ部門においては、ディーアンドエムホールディングス(日本コロムビア→デノン、日本マランツのオーディオ事業を承継)、ラックスマン、アキュフェーズなどと同様、デジタルオーディオ勃興期、Hi-Fiオーディオ衰退期を生き延びた数少ない日本の音響メーカーのブランドの一つである。 一方、楽器・音楽の普及を目的とした音楽教室や楽譜・楽曲データ類の出版・ダウンロード販売、アーティストの発掘やそれに付随する音楽出版などの音楽関連事業、生活に彩りを与える事業として手がけられたリゾート施設などのレクリエーション事業、ゴルフクラブを製造するゴルフ・スポーツ用品事業などを本社および関連会社で行っている。 国内のアコースティックピアノにおけるシェアは約6割、河合楽器製作所が同4割で長らくこの比率は変わっていない。市場は1980年前後の約30万台をピークに縮小を続け、今や2万台を切るまでに縮小した。電子ピアノで世界シェアで5割と圧倒的な競争力を誇り、管楽器においても世界シェアで3割を占める。フルート、サクソフォン、トランペット、ホルンなど楽器ごとにそれぞれ競合メーカーは異なるが、ヤマハは特にトランペットに強く、近年は米国向けに引き合いが強いが、管楽器は検品など生産に時間を要すため需要を満たしていない[5]。サクソフォンについても、ヘンリー・セルマー・パリや柳澤管楽器と並び称される世界三大メーカーとされる。 2017年(平成29年)11月7日にヤマハ発動機とヤマハは、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発して2018年度内の発売を目指す[6]と発表し、ヤマハ発動機はファクトリーオートメーションのIoTビジネスへ本格的に参入する。
会社概要