ヤマハ・SR
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SR(エスアール)は、ヤマハ発動機が製造・販売している単気筒エンジンを搭載するオートバイのシリーズ車種。販売当初から大きな変更なく受け継がれるスタイルに全ての年代で人気がある車種。オートバイの原型とされるスタイル。美しいデザインにファンが多い。後述の通り、エイプリルフールとしてのフェイクニュースがきっかけとして生まれた経緯がある。車名のSRは「Single Road sports」の略[1]である。

本稿では、同様の単気筒エンジンを搭載するSRXシリーズ、またV型2気筒エンジンを搭載するSRVシリーズについても解説を行う。
モデル一覧
SR400

SR4002001年モデル

基本情報
排気量クラス普通自動二輪車
車体型式BC-RH01J
エンジンH313E型 399 cm3 4ストローク空冷SOHC2バルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比87.0 mm × 67.2 mm / 8.5:1
最高出力27ps/7000rpm
最大トルク3.0kgf・m/6500rpm
乾燥重量152 kg
車両重量168 kg

      詳細情報
製造国 日本
製造期間 1978年-2008年
タイプ スタンダード
設計統括
デザイン
フレーム 鋼管セミダブルクレードル
全長×全幅×全高 2085 mm × 750 mm × 1105 mm
ホイールベース 1410 mm
最低地上高 140 mm
シート高 790 mm
燃料供給装置 キャブレター (BSR33)
始動方式 キック式
潤滑方式 強制圧送ドライサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式5速リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール 27.7° / 111.0 mm
ブレーキ 前油圧式シングルディスクブレーキ
後機械式リーディングトレーリングドラムブレーキ
タイヤサイズ 前90/100-18M/C 54S
後110/90-18M/C 61S
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 12 L
燃費 48 km/L
カラーバリエーション ベリーダークグリーンメタリック1、ニューブラックブルー、シルバー3
本体価格
備考
先代 ヤマハ・XT500、ヤマハ・TT500
後継
姉妹車 / OEM SR500
同クラスの車 ホンダ・CB400SSスズキ・テンプターカワサキ・W400

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SR4002021年モデル
SR400FinalEdition(ダークグレーメタリックN)
基本情報
メーカーヤマハ発動機
車体型式2BL-RH16J
エンジンH342E型 399 cm3 4ストローク空冷SOHC2バルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比87.0mm mm × 67.2mm mm / 8.5:1:1
最高出力24ps/6500rpm
最大トルク2.9kgf・m/3000rpm
車両重量175 kg

      詳細情報
製造国
製造期間 2021年
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム セミダブルクレドール
全長×全幅×全高 2085 mm × 750 mm × 1100 mm
ホイールベース 1410 mm
最低地上高 130 mm
シート高 790 mm
燃料供給装置 フューエルインジェクション
始動方式 キック式
潤滑方式
駆動方式 チェーン
変速機 常時噛合式5速
サスペンション

キャスター / トレール 27°40`° / 111mm mm
ブレーキ 前油圧式シングルディスクブレーキ
後機械式リーディングトレーリングドラムブレーキ
タイヤサイズ 前90/100-18M/C 54S(チューブタイヤ)
後110/90-18M/C 61S(チューブタイヤ)
最高速度
乗車定員 2名人
燃料タンク容量 12L L
燃費
カラーバリエーション
本体価格 550000
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車

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SR400はそれまで大排気量のオンロード単気筒モデルが存在しなかった1978年に発売された[2]。オフロードモデルのXT500のエンジン、フレームレイアウトをベースに、ショートストローク化して日本の運転免許区分に対応した400ccのエンジンを搭載。足回りなどは数回にわたって変更されたが、2008年まで基本設計とデザインを変更せずに販売し続けたロングセラー車種であった。2008年に一度生産終了となり、排ガス規制に対応した設計変更を加えて2009年末に再び生産が開始されたものの、2021年に日本国内向け生産が終了する。

発売当初はワイヤースポークホイール仕様であったが、翌年1979年に、アルミキャストホイール仕様となったSR400SPが発売された[3][4]。ラインナップ[5]が入れ替わると結果的に販売台数は激減し、購買層からの要望もあってスポークホイールへと戻された。キャストホイールは1983年を最後に姿を消した。

1985年、フロントブレーキをディスクからドラムに変えるという、当時としては異例の退行的モデルチェンジを行った。またこの年式以降、フロントホイールのリムサイズが19インチから18インチへと小径化され、前後で18インチとなりハンドリングが向上した。一見、退化とも受け取れるマイナーチェンジだが、このドラムブレーキ化は当時のディスクブレーキと比較しても制動能力はさほど変わらず、車格と出力からすれば充分な制動性能を備えているものであり、同年スポーツバイクとしてSRX400およびSRX600が発売されたこともあり、その差別化を図るために趣向的なクラシックバイクという面に振られたマイナーチェンジだった。この時、同時にフューエルタンクのサイドが丸みを帯びて大きくなり、容量が公称12Lから公称14Lへと変わり、航続可能距離がより長くなった。またハンドルがやや低くなり、ステップの位置が100mmほど後ろに変更された。

2001年に各種の保安基準が強化され、フロントブレーキが16年ぶりにディスクブレーキに回帰(再変更)となった。また自動車排出ガス規制の強化を受け、「A.I.S(エアインダクションシステム)」を採用することで自動車排出ガス規制をクリアした。またこの年式以降、ステップの位置が1978年発売当初の位置に近付けられ、リアブレーキのタッチも適正化された。

2008年に販売30周年を迎え記念モデル(SR400 30th アニバーサリー・リミテッドエディション)を500台限定で販売したが、翌年から適用される自動車排出ガス規制強化に対応できなかったことから生産を終了した。

SR400およびSR500は2008年の生産終了までに累計12万7千台が販売された人気車種であったことから[6]、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}購買層から規制への対応による復活が期待され、SRの今後をうかがう内容が雑誌などで話題になっていた[要出典]。生産停止の間にフューエルインジェクションを搭載した環境規制対応モデルが開発され、 2009年の第41回東京モーターショーにおいてSR400(F.I.)として参考出品された[7]後、2010年モデルの SR400 として2009年12月21日に発売された[6]

2010年モデルの希望小売価格は550,000円(税抜)であったが、2013年の発売35周年記念モデルは塗装などを変更した特別仕様にもかかわらず謝恩価格[8]として510,000円(税抜)で発売され、2014年モデルからは通常仕様も510,000円(税抜)で発売されている。


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