ヤマハ・FZ8
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FZ8 / Fazer8FZ8 2010年仕様[1]
Paris - Salon de la moto 2011
基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカーヤマハ発動機
エンジン779 cm3 4ストローク水冷DOHC4バルブ直列4気筒
内径×行程 / 圧縮比68.0 mm × 53.6 mm / 12.0:1
最高出力78.1 kW (106.2 PS) / 10,000 rpm
最大トルク82 N·m (8.4 kgf·m) / 8,000 rpm
車両重量(ABS 216 kg)211 kg

      詳細情報
製造国
製造期間 2010年-
タイプ ロードスポーツ
設計統括
デザイン
フレーム ダイヤモンド
全長×全幅×全高 2,140 mm × 770 mm × 1,065 mm
ホイールベース 1,460 mm
最低地上高 140 mm
シート高 815 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション ?43 倒立テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール 25.0° / 109 mm
ブレーキ 前?310 油圧式ダブルディスク
後?267 油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 前120/70 ZR17 M/C(58W)
後180/55 ZR17 M/C(73W)
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 17 L
燃費
カラーバリエーション FZ8?ブルーイッシュホワイトカクテル1?ディープパープリッシュブルーメタリックCFazer8?ブルーイッシュホワイトカクテル1?ビビッドパープリッシュブルーカクテル5?ブラックメタリックX
本体価格 FZ8 逆車 903,000円FZ8 ABS 逆車 955,500円Fazer8 逆車 955,500円Fazer8 ABS 逆車 1,008,000円(税込)
備考 Fazer8では全高が1,225 mmに、車両重量が215 kg(ABS 220 kg)になる[2]
先代
後継
姉妹車 / OEM ヤマハ・FZ1
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FZ8(エフゼットエイト)とは、ヤマハ発動機2010年から販売している、800 cc4ストロークエンジンを搭載した大型自動二輪車である。この車両にハーフカウルを装着したFazer8も存在し、本項では両車両を併せて説明する。
概要

スーパースポーツでは常套手段となったエンジンを車体剛性に利用するダイヤモンド方式が採用され、軽量で高剛性な鋳造アルミフレームにエンジンをリジッドマウントすることにより軽量でありながら高い縦剛性を実現した。

デザインコンセプトはマスフォワードフォルム。西洋の鎧の奥から睨みをきかすようなアグレッシブなデザインを採用[3]。シリーズコンセプトを共有しつつ、キャラクター、用途の違いを考慮し、設計の自由度に貢献するコンパクトなエンジンのメリットを生かし、シートとハンドルの位置を後ろに15 mm、下に10 mm移動するなどFZ1よりストップアンドゴーの多い街乗りであっても疲れにくいようにライディングポジションが改められた[3]

ネイキッド仕様のFZ8とカウルつきのFazer8が用意され、Fazer8のヘッドライトにはヤマハ伝統の異型二眼ヘッドライトが搭載される。日本ではプレストコーポレーションなどが日本国外向けに販売されている車両を逆輸入し、販売国での事情に沿い異なった販売が行われている[注釈 1]
車両解説搭載されるFZ1をベースに再構成されたエンジン

2010年、FZ8は従来の排気量区分にとらわれず、出力や使い方から新たな排気量区分を再検討し、実用性とスポーツ性能を満たす新たな排気量として800 ccを採用し発売された[3]。エンジンは2008年式YZF-R1に端を発するFZ1エンジンを基礎としつつも、800 ccとしてのこれまでにない新たな存在意義を演出するためにクランクマスの再設計を行い、シリンダーヘッドセラミックコンポジットシリンダーなどを新造し実用性と爽快感を両立するための新たに開発された[4]。安定した出力特性に貢献する7.8 Lの大容量エアクリーナーボックス内には外側と内側でインジェクション[要曖昧さ回避]ごとに長さの異なるファンネルが装着され、外側で125 mm、内側で150 mmと長さを変えることにより、相互に出力特性を補完しあい、全体として最適になるような工夫がなされている[3]。排気系統には白金ロジウム酸化反応を利用し、排気ガスから一酸化炭素炭化水素を減少させる機構や、ロジウムの還元反応によって、窒素酸化物を浄化するハニカム型三元触媒を装備。さらに残留酸素濃度を検知し、リアルタイムで燃料補正を行い、最適な空燃比を実現する燃料制御を組み合わせることによってEU3基準を達成している[3]

足廻りにはフロントにFZ1と同等の?43 mm倒立フォークを、スイングアームにも同様にFZ1譲りのCFアルミダイキャスト製629 mmロングスイングアームを搭載し、これらをFZ8用に高速域ではしっかり機能しつつも、低速度域で神経質にならない減衰性能を発揮するよう再調整が行われた[3]。ブレーキには住友製モノブロックブレーキキャリパーが採用され、フロントディスクには新たに開発された?310 mmフローティングディスクをダブルで、リアにはFZ1の245 mmと比較してやや大きめの?267 mmシングルディスクを搭載し、街乗りなどでのブレーキに対する考慮がうかがえる[3]ホイールには軽量で高い剛性を実現する5本スポークのキャストホイールを採用。リアホイールはリアタイヤのサイズがFZ1の190/50から180/55へ改められたため、専用のホイールが新造された[3]
モデル一覧
FZ8
2010年仕様ブルーの車両ミッドナイトブラック(現地名)の車両

日本ではプレストコーポレーションが4月27日XT1200Zスーパーテネレと同時に国内での逆輸入車の取り扱い決定を発表[5]5月13日に販売価格などの情報が公表された[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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