ヤマハ・FG
YAMAHA FG
1969年に生産されたFG-150赤ラベル
メーカー/ブランドヤマハ
製造時期1966年 -
構造
ボディタイプウエスタン
ウエスタンカッタウェイ
ミニウエスタン
フォーク
ヤマハジャンボ
セミジャンボ
ヤマハドレッドノート
スケール長540 / 623 / 634 / 636 / 637 / 650 / 651 (mm)
材質
ボディアガチス
アメリカンウォルナット
インドローズ
エゾ松
A.マホガニー
オバンコール
楓
カランタス
クインズランドウォルナット
コーラルローズ
サテンシカモア
サペリ
シカモア
スプルース
竹
トーグ
ナトー
ニューハカランダ
ハカランダ
パリサンドル
マホガニー
メランティ
ラワン
ネックA.マホガニー
H.マホガニー
ナトー
マホガニー
フィンガーボードインドローズ
オバンコール
カリン
黒檀
ナトー
パリサンドル
ブビンガ
ローズウッド
ナットセルロイド
プラスチック
ハードウェア
ペグオリジナルFGオープンギア
テンプレート | カテゴリ
ヤマハFGは、日本の楽器メーカーヤマハが1966年より製造している、日本国産初のアコースティックギターのシリーズ名である。第1号機は1966年10月に発売されたFG-180とFG-150の2機種。主に普及価格帯が中心であり、フォークタイプとウエスタンタイプのボディがある[1]。2008年現在も生産は続けられているが、現行ラインナップではFG-150の様なフォークタイプのボディシェイプのギターはFSに改称されFGと区別されている。 ヤマハのFGは日本の楽器メーカーの量産アコースティックギターの中では最も歴史が古いものである。FGという名称は「ヤマハの『フ』ォーク・『ギ』ター」が由来である[2]。独特の音色、オリジナルのボディやヘッドの形状が特徴。1966年に最初のモデルFG-180とFG-150[3]が「国産フォークギター第1号」として発売された。ボディ内のラベル。 初期のFGには、ボディ内のラベルの色により最初期型の通称ライトグリーンラベルと後期の赤ラベルがある。また、ギターのヘッドも変化し1968年までは「YAMAHA」の横ロゴでロッドカバーは釣鐘型、1969年から1972年はロッドカバーの形が変わり、音叉を組み合わせたヤマハのマークが付く。 最初のFG以後、マイナーチェンジを繰り返しながらシリーズ化して販売され、緑ラベル、黒ラベル、オレンジラベル、ベージュラベル、アイボリーラベル等に区別される。 マーティンやギブソンなどの高級品とはまた別の良さをFGに見る愛用者も多く、「マーティンも持っているが、昔買ったFGが今でも一番のお気に入りだ」という感想も散見される(外部リンク「FG Stories」参照)。 2018年5月現在ではFGタイプはFG850、FG840、FG830、FG820-12、FG820L、FG820、FG800が、FSタイプはFS850、FS830、FS820、FS800が販売されている。なお長年愛されてきたThe FGは2018年2月頃に生産が終了し、流通品のみとなった。また、The FGはゆずの岩沢厚治が使用しているFG-Customをもとに作られたと言われており(メーカーからの発表はない)表板、側裏板、スケールが同じであり、現行しているFGで音や外見が一番近いと言われている。 1960年代から1970年代における日本のフォークムーブメントのなかで、三上寛や中川五郎、友川かずきいった多くのミュージシャンがこのFGシリーズに触れ[4]、それ以降もゆずの岩沢厚治や[5]坂本サトルらが使用している[6]。 国内ではゆずの岩沢厚治、遠藤賢司、福山雅治、竹原ピストルらが、日本国外でもボブ・ディランやジェイムス・テイラーらが使用した[7]。 FG-180等に代表される初期の赤ラベルのギターは低価格ながら丁寧な作り、ラッカー塗装、鳴りの良さなどから銘器と呼ばれる(しかしオール合板にしてはということ)。初期FGは近年中古市場での評価も高まってきており、インターネットオークションなどで定価の数倍の値段で取引されている。また国外に目を向けると、1980年代初期以前のモデルは「赤ラベル」や「日本製」に限らず、新品時の定価とさほど変わらない値段で取引されている。 西垣成雄編集『エイムック506 Vintage Guitars Vol.6 丸ごと一冊YAMAHA FG』竢o版社、2002年。 (ISBN 4-87099-637-5)
概要
現行品
フォーク・ブームとFG
FGを使用した主な演奏家
中古市場の動向
参考文献
出典^ 白井英一郎「YAMAHA FGをもっとよく知るための用語集」(前掲『丸ごと一冊』)110ページ。
^ 編集部(インタビュー)「FG開発者・植田秀男さんが語るFG誕生秘話」(前掲『丸ごと一冊』)58ページ。
^ 1966年?1972年販売。FG-180は1995年に一度再発売された。
^ 編集部(インタビュー)「対談 三上寛×中川五郎」(前掲『丸ごと一冊』)88 - 91ページ。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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