ヤマノイモ
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この項目では、ジネンジョ(自然薯)ともよばれるヤマノイモ属の一種について説明しています。

栽培作物の山芋(山いも)については「ナガイモ」をご覧ください。

その他の山芋については「山芋」をご覧ください。

「ジネンジョ」はこの項目へ転送されています。お笑いコンビについては「ジネンジョ (お笑いコンビ)」をご覧ください。

ヤマノイモ
ヤマノイモ
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:単子葉類 Monocots
:ヤマノイモ目 Dioscoreales
:ヤマノイモ科 Dioscoreaceae
:ヤマノイモ属 Dioscorea
:ヤマノイモ Dioscorea japonica

学名
Dioscorea japonica Thunb. (1784)[1]
和名
ヤマノイモ(山の芋)
英名
Japanese yam
glutinous yam

ヤマノイモ(山の芋[2]・山芋[3]学名: Dioscorea japonica)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、この植物のとして発達した担根体のこと。地下に生じる芋は、ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)ともよばれ、食用になり、とろろは粘性が非常に高い。また、ヤマノイモ属の食用種の総称ヤム(yam)をヤマノイモ、ヤマイモと訳すことがある。
名称

古くは中国原産のナガイモを意味する漢語の薯蕷を当ててヤマノイモと訓じた。日本特産で、英名はジャパニーズ・ヤム(Japanese yam)[4]中国植物名(漢名)では、日本薯蕷(にほんしょよ)という[5]。日本原産の種であり、学名はディオスコレア・ジャポニカ(Dioscorea japonica)である。

別名のジネンジョ(自然薯)は、自然に生えている芋であるところからついた呼び名である[5]。日本で「芋」といえば、ヤマノイモのことを指す言葉であったが、人里で栽培される南アジア原産のサトイモが普及するにつれて、これに対してヤマイモ(山芋)とよばれるようになったものである[2]。地方により、キリイモ(霧いも)、トロロイモ、ムカゴイモなどの別名でもよばれる[6]

畑で作られる中国原産のナガイモ(学名: Dioscorea polystachya)と一緒にして「やまいも」とよばれることもあるが、ナガイモとヤマノイモはぞれぞれ別々の植物であり、本来「山芋」といえば日本原産のヤマノイモのほうを指した[2]。ナガイモの一品種にはヤマトイモ(大和芋)があり、日本の大和地方から栽培が広がったと考えられているが、ヤマイモ(ヤマノイモ)とヤマトイモの音が似ているので混同が生じたとも考えられている[2]
分布と生育環境

日本原産で、北海道南西部[7]から本州四国九州沖縄に分布[8]、国外では台湾および、朝鮮半島中国に分布する[9]。平地から山地までの山野の林縁やなどに他の木に絡みついて自生し[10][9][3]里山の林道沿いや河川沿いの土手によく生えている。やや湿った土壌を好むが、鬱蒼とした林の中では自生しにくく少ない。高山には分布しない。発育条件が合えば公園の植え込みでも生育する。
形態・生態

雌雄異株多年生つる植物で、茎は淡緑色で他物に絡みつき、地上部は1年で枯れる[11][10]。茎は長く伸びて、まばらに枝分かれをする[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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