ヤプール人
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ヤプール人
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場『ウルトラマンA』第1話
作者高橋昭彦(デザイン)
鈴木儀雄(巨大ヤプールデザイン)
高田裕史(『A』)
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ヤプール人(ヤプールじん)は、特撮テレビドラマウルトラマンA』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の異次元人。単にヤプールと呼ばれることも多い。別名は異次元人。
能力・特徴

諸元ヤプール
YAPOOL
[1][2]
別名異次元人
身長不明[3][注釈 1]
体重不明[3][注釈 1]
出身地異次元[3]

『ウルトラマンA』に登場した架空の異次元人。「ウルトラシリーズ」としては初の番組を通しての悪役であり、テーマ曲の歌詞にも登場している。

異次元空間に生息する正体不明の知的生命体で、地球生物と宇宙怪獣や異次元生物を合成・改造する「超獣製造機」によって超獣を製造し、三次元世界(地球)へ送り込み[4]地球を我が物にしようと企む侵略者。配下にはギロン人マザロン人など、多くの宇宙人や異次元人をエージェントとして従えている。

外見上は歪んだ異次元の時空の中でうごめく頭部のとがった影法師のような姿で現れ、リーダー格は頭部や腹部に装飾を施している。言動は基本的に冷静沈着であるが、『A』第17話で南夕子に作戦が露見した際には焦る様子を見せたり、ブラックピジョンにTACを倒すよう命令する際は高揚した一面も見せ、一人称に「私」「わし」「俺」「我ら」を使うなど、複数の人格が確認されるが意識は共有されているらしい。

自在に異次元のゲートを開閉することができ、自身や配下の超獣の出入りは勿論、『ウルトラマンメビウス』第43話や『ウルトラマンデッカー』第18話では地面や空にゲートを開き、標的を異次元へと引きずり込んでいる。また、変身能力を有しており、姿を変化させて暗躍したり欺いたりすることも得意としている。

性格はきわめて卑劣かつ陰湿で執念深く、ウルトラ戦士たちを精神的に追い詰めて苦しめる策をたびたび実行する。人間のことを総じて下等な存在と見下しているが、人間が抱く憎悪、欲望、猜疑心などのマイナス面に着目し、『A』第4話に登場する劇画作家の久里虫太郎や『メビウス』第44話に登場する悪徳記者のヒルカワ・ミツヒコなどといった邪心やエゴに満ち溢れる悪人たちを甘言で唆しては作戦に利用している。その非道さゆえ、Aからは「本物の悪魔」、『メビウス』劇場版の予告やCMでは「ウルトラシリーズ最凶の悪魔」と称されており、後年の『デッカー』の作中では「暗黒から生まれし不滅の悪魔」と自称している。人間の負の心(特に恐怖や絶望)を好んで自らのエネルギー源としているため、完全に倒すことは不可能であるとされ、『A』第23話で一度は滅ぼされるが、不滅の怨念で『A』の終盤や『ウルトラマンタロウ』、『メビウス』などで復活を遂げており、ギャラクシークライシス以降はM78世界以外のウルトラシリーズの世界にも出現してはウルトラ戦士たちを苦しめ、「ヤプール」の名や存在は世界間を越えて知れ渡るようになっている。

声:高田裕史[5]

名前は沼正三の小説作品『家畜人ヤプー』から来ている[6]

『A』の企画段階の『ウルトラファイター』では市井に潜んで怪獣を操る竹中博士、『ウルトラV』では超獣(地球上の生物と宇宙生物の合成生物であり、完成作品の超獣と同じ設定)を操るサタン星人がレギュラーの敵として設定されており[7][8]、これらがヤプールの前身となっている。

等身大時のスーツはレボール星人に流用された[9]

異次元の表現の撮影プロセスは、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}TAC作戦室のセットにて着ぐるみ撮影を行い、[要出典]ネガポジ反転で映像処理を施したものである[10]

井口昭彦による初稿デザイン[11]では、魚のミノカサゴのような姿だった[12]

2014年には『HGウルトラシレイ』でフィギュア化された[13]

『ウルトラマンデッカー』に登場するヤプール

諸元ヤプール
別名異次元人
[14]
身長不明[14][15]
体重不明[14][15]

ウルトラマンデッカー』第18話「異次元からのいざない」、第19話「月面の戦士たち」に登場。

光に与する者たちへの計り知れない怨念があると思われる謎の異次元人であり、歪んだ空間に遮られて揺らめく人影のような姿をしている。

第18話では、TPU偵察隊に追われるバズド星人アガムスを衝撃波で救い、彼と結託してアリブンタを出現させ、テラフェイザーと連携してウルトラマンデッカーを倒そうと目論む。アリブンタを倒された後には、空間を割って異次元ゲートへデッカーを引き込み、地球外に追放する[16][15]

第19話では、TPU月面基地を探索中のアスミカナタとマナカケンゴに、機能停止状態で無造作に倒れていたゾンボーグ兵を再起動させるなどして襲いかかるが、カナタとケンゴを襲っていたスフィアソルジャーに自身も襲われ、自我が崩壊するまで記憶を奪われてしまう。最後は徘徊していたところを、等身大サイズで戦っていたデッカーのセルジェンド光線とウルトラマントリガーのゼペリオン光線によって雲散霧消した[15]

スーツアクター:桑原義樹[15]

声:菊池康弘[17]

ヤプール人が今後登場する際にレギュラーで声優が必要となるため、Amazon Prime Videoの海外配信ドラマ『ザ・ボーイズ』でスタン・エドガー役のジャンカルロ・エスポジートの吹き替えを担当していた掴みどころない怪しい声であった菊池にオファーを掛けたという[10]


第18話・第19話の監督を担当した坂本浩一からのオーダーで、「巨大ヤプール」ではなく「ヤプール人」を登場させることとなった[10]。等身大のヤプール人の姿での登場は『A』の本放送以来50年ぶりであり[18]、第18話放送直後のTwitterの日本トレンドでは第6位を記録した[19]

スーツは新規造形で、映像ではエフェクト処理を施している[10]。『A』当時の資料が現存していなかったため、同作品の映像を見て当時のスーツを想像しながら制作した[10]。原典がネガポジ反転で、緑色のスーツであったという説があったが、造形では紫となっている[10]。合成前提ではあるが、スーツでも不思議な感じやもやもや感を出したいという気持ちがあったため、ただのタイツではなく、色味が見る角度によって変わるベロアの生地を使っている[10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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