ヤットデタマン
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タイムボカンシリーズ
通番題名放映期間
第4作タイムパトロール隊
オタスケマン
1980年2月
- 1981年1月
第5作ヤットデタマン1981年2月
- 1982年2月
第6作逆転イッパツマン1982年2月
- 1983年3月

アニメ:タイムボカンシリーズ ヤットデタマン
原作タツノコプロ企画室
総監督笹川ひろし
シリーズ構成小山高男
脚本小山高男ほか
キャラクターデザイン天野嘉孝
メカニックデザイン大河原邦男
音楽神保正明山本正之
アニメーション制作タツノコプロ
製作フジテレビ、タツノコプロ
放送局フジテレビ系列
放送期間1981年2月7日 - 1982年2月6日
話数全52話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』(英語表記:Firebird)は、1981年2月7日から1982年2月6日までフジテレビ系列で、毎週土曜18:30 - 19:00(JST)に全52話が放映された、タツノコプロ制作のテレビアニメ
概要

タイムボカンシリーズ』第5作目。本作品における新たな試みとして、ヒーローが従来の男女2人組から男性1人である点、そして動物型メカに代わる人型の巨大ヒーローロボット「大巨神」の登場が挙げられる。この大巨神は自我を持つだけでなく、「偏平足を気にする」「義理人情に厚い」「ロボットなのに(見かけ上)汗をかいたり涙を流したりする」などの人間的な個性が与えられた。大巨神の登場はメインスポンサーのタカトクトイスの要請によるもので、フジテレビ側からはギャグアニメであるとして登場に難色を示されたものの、総監督の笹川ひろしが最終的に登場の決断を下している。玩具の売上はシリーズ2作目の『ヤッターマン』に次ぐほど好評だったという[1]

前作に引き続き、悪玉トリオの増員が行われた。本作品では子供(コマロ王子)を加えて5人編成となり、ジュリー・コケマツとアラン・スカドンに関しては容姿のみならず口調までも、別人とも思えるデザインの変更が施された。また、シリーズを通して悪玉トリオの旗印に用いられたドクロマークも、本作品からは抽象化された。悪玉メカのモチーフの多彩さも前作より受け継いでおり、スポーツ → 伝説上の偉人 → おとぎ話や童話のキャラ → 伝説上の怪物へと1クール毎に変更された。他方で、本作品ではそれまでの恒例であった「お仕置き」に代わり、大巨神の「大激怒」によって「お仕置き」よりもさらに激しい仕打ちがなされている。

タイムトラベルのシーン、それに大馬神殿内の空間などの演出ではシリーズ1作目『タイムボカン』以来となるスキャニメイトが使用された。またメカバトルの舞台は前作までとは異なり、タイムトラベルした場所で一貫して行われるようになった。
ストーリー

私立探偵事務所で助手として働くワタルとコヨミのもとに、1000年後の未来から二人の遠い子孫であるカレン姫がタイムマシンでやって来る。彼女は未来の地球であるナンダーラ王国の王女だが、国王である父が亡くなったことで次期国王を決める必要が生じていることを告げる。しかし、ナンダーラ王位に就くには、王位継承の証である時空を越えることのできる鳥ジュジャクを探し出して捕まえる必要があった。そのために二人にジュジャク探しの助力を求めに来た。

しかし、ナンダーラ王国王位を狙うのがもう一組いた。賄賂の使い過ぎで没落したスカプラ王朝末裔のミレンジョとその一味である。ミレンジョは弟のコマロ王子をナンダーラの王位に就けて莫大な富を得んとし、さらにナンダーラの乗っ取りを企図していた。

行く先々でミレンジョ姫一味はメカを繰り出し、カレン姫一行を妨害してジュジャクの奪取を試みる。ワタルはカレンからヤットデタマンになる力を授かり、妨害するミレンジョ姫たちの悪巧みを、自意識を持った巨大ロボット大巨神とともに跳ね返す。
登場キャラクター
善玉キャラクター
時 ワタル(とき ワタル)
- 曽我部和行本作品の主人公。遠山探偵事務所の助手として働く15歳の少年。好物は麺類牛丼で、特にカップラーメンと「牛野家」(「吉野家」のパロディ)の牛丼が好き。祖父の代から大巨神を呼び出すための鍵を受け継いでおり第1話ではそれを取り出して見せている。ドジで臆病で少しエッチで軟弱だがときおり勇気を見せる。ヤットデタマンに変身してミレンジョ一味と戦う。第23話以降からは、ヤットデタマンになるまで自分で作った発明品で戦うことが多かったが(第23話のようにワタルの発明品コーナーが実施された回もある)、ほとんど役に立っていなかった。語尾に「っス」をつけて話すことが多い。名前の由来は「時わたり(タイムスリップ)」。曽我部は本作品以前にも、『ゼンダマン』で「鉄ちゃん(ゼンダマン1号)」役に決まっており、主題歌のレコーディングにもセリフ入れで参加していたものの、番組初収録前に体調不良となり降板したという経緯があり、本作品で満を持しての主演となった。
ヤットデタマン
地球アイドル」を自称する本作品のヒーロー。主な武器はバラ手裏剣ドレミ。ドレミ剣は剣先がスタンプの形をしており、突かれた相手は必ず○の中にyの入った赤い印が付く。コヨミが危機に陥ると、横笛の調べと共に「一気に時を渡り切り」登場する。気弱で消極的かつ少しエッチなワタルの時とは異なり、ヤットデタマンに変身したときは自信に溢れた紳士的な口調や性格となる。第1話ではカレン姫によって潜在的に持つヤットデタマンに変身する能力を引き出されたかのように描写され、ワタルが「勇気…、勇気…、勇気…」と念ずることでヤットデタマンに変身していた。しかし、第29話にてワタルの念波をカレン姫が未来に中継し、ナンダーラ王国からタイムハヤウマでやってきた「ヤットデタマン変身スタッフ」が時間を早め、スタミナの付く食事と戦闘トレーニング・笛のレッスン、着替えを3秒の間に施すことで変身していることが視聴者に明かされた。ワタル自身はトンカチによる麻酔で意識朦朧状態なので、スタッフに関する記憶は存在しない(第40話ではスタッフが特別にワタルの時間に合わせて、変身させた)。また第1話では大巨神の鍵を何の前触れも無く取り出している(視聴者にも説明が無かった。鍵をワタルから預かったと説明したのは第6話。第1話では、ワタルが慌てて落としていったとコヨミには説明している。)。コヨミと大巨神を召喚する時、セリフに合わせて具象化されたカットインが入る演出が行われる場合もある(鴫野彰演出による一部の回)。初期は登場時に「Y」の人文字を取って輝くという演出もあった。第42話ではミレンジョに「マタデタマン」、第51話ではコケマツに「ホラデタマン」と呼ばれた事がある。
姫栗 コヨミ(ひめくり コヨミ)
声 - 三浦雅子[2]本作品のヒロイン。遠山探偵事務所の助手として働く15歳の少女。頭髪は栗色のきついカーリーヘアであり勝気な性格でワタルを尻に敷いている。カレン姫の話では、コヨミとワタルは将来的に結ばれることになる。大巨神を呼び出すことのできる錠前を祖母の代から受け継いでおり、ワタルの持つ鍵で開けることで大巨神を呼び出す。武器はリャンケン(両側にグリップのあるレイピア型の剣状武器で剣の刀身にあたる部分には柄に届くと爆発する球体爆弾が備え付けられている)とバトンスター。ただし前半期はコケマツの武器に苦汁をなめさせられることが多く(ワイヤーに絡めとられ電撃を浴びせられたり足元をすくわれたりなど)、『ヤッターマン』とは善悪側の白兵戦時の優劣が逆転していた。第24話ではコケマツのリキッド銃で全裸にされたことまである。ヤットデタマンに憧れており、その正体がワタルだとは知らない。ミレンジョ姫から「かおわるい子ちゃん」(「かわい子ちゃん」のもじり)、コケマツから「蜂の巣ヘアーの姉ちゃん」、ドンファンファン伯爵から「雀の巣のような髪」と馬鹿にされたことがある(両方とも頭髪を揶揄したもの)。初期設定ではコヨミもヤットデタマンに変身する設定があった。
カレン姫(カレンひめ)
声 - 土井美加ナンダーラ王国の王族で、ワタルとコヨミの遠い子孫の18歳だが、金髪で二人よりも肌の色が白いといった白人的な風貌に加え、名前も西洋風である。王位継承権をコマロ王子と争うことになり、遠い先祖である二人に助けを求めてきた。普段は遠山探偵事務所の屋根裏に隠れて住んでいる。毎回の戦いでは何もしておらず、ミレンジョ達に「立ちんぼ姫」、「3秒間セリフ姫」、「でしゃばり姫」などとおちょくられていたが、後になって特技がスケートボード新体操アイススケートポケバイと多岐にわたっており、ミレンジョに一撃を食らわすほどの運動神経の持ち主であることが明らかになる[3]。ミレンジョからは一度だけ「ぶりっ子姫」と呼ばれたことがある。超能力で毎回ジュジャクの居所を覚知できる能力がある。最終回ではジュジャクに憑依され、資格なき者の王位継承による王国の崩壊を警告した。
ダイゴロン
声 - 屋良有作力士型のロボットでカレン姫の忠臣。球状になって戦うが容姿に反してあまり強くはなく、たいていの場合スカドンに負けてしまう。単体でタイムワープもできる。カレン姫に忠実だが、最終回で彼が姫にお供をしていたのはダーラ仙人の命を受けて姫のお目付け役として動向を監視するためだったことが明らかになる。語尾に「でごんす!」をつけて話すことが多い。力士型ロボットゆえに「どすこいっ!!」を言いながら四股を踏むクセがある。
遠山 金五郎(とおやま きんごろう)
声 - 阪脩遠山探偵事務所所長の68歳でワタルとコヨミの上司。元警視庁捜査一課の平刑事で「仏の金さん」と呼ばれていた。江戸っ子気質だが、関西弁を喋る。桜吹雪の刺繍をプリントしたTシャツを愛用している。ワタル達とミレンジョ姫達が住む「タカイマンション」の管理人でもあり、家賃を滞納しているミレンジョ達に家賃を払わせようとするが、いつも失敗している。探偵業を行うときにはつけ髭にハンチング帽を被る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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