ヤコバ・ムルダー(ヤコバ・ムルデル、Jacoba Mulder, 1900-1988)オランダの女性建築家。都市計画家。造園家。公的な立場からアムステルダムの住棟配置計画などで中心的役割を果たす。ヤコバ・ムルダー(1968年) 1926年にデルフト工科大学を卒業し、デルフトの都市計画に関わっていた。1930年以降、コーネリアス・ファン・エーステレン率いるアムステルダム市の公共事業局都市計画部都市開発課(DPWAS)に副建築家として迎え入れられている。実質この都市計画部は、主任建築家であり部長のファン・エーステレンが計画の大枠をつくり、ムルダーはそれらのプロジェクトの詳細を検討して具体的な計画案にすることを担当していたが、エーステレンと違い彼女は反CIAMとして知られていた。彼女は1952 年には主任建築家に昇格し、1958 年のファン・エーステレンの退職にともない部長に就任。都市の拡大のための計画、アムステルダムの一般エクステンションプラン(AUP、1934年策定、1935年市議会で採択)などを手がけ、アムステルダムの異なる拡張領域に彼女の力量が原動力となっている。 その後は集合住宅の住棟配置計画設計や公園緑地の設計に力をいれる。1948年から1950年にかけてL字型配置のフランケンダールなどやボッシュの計画
略歴
1990年、アムステルダムセントラム(オランダ語版)内に彼女にちなんで名付けられた広場Ir・ヤコバ・マルダープレイン(オランダ語版)が造られ、芸術作品記念Ir・ヤコバ・マルダー(オランダ語版)が設置された。ベアトリクス公園にあるマルダーを称える記念碑「Future past glory(オランダ語版)(未来の過去の栄光)」(2018年)
参考文献
テキスト ランドスケープデザインの歴史 武田史朗, 山崎亮編著他 学芸出版社 2010 ISBN 978-4761531874
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