モールス信号
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「SOS」のモールス符号

モールス符号(モールスふごう、英語: Morse code)は、電信で用いられている可変長符号化された文字コードである。モールス符号を使った信号はモールス信号と呼ばれる。

「Wikipedia」のモールス信号
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モールス符号を打つための電鍵
概要 ブルー・リッジの艦上で回光通信機を用いてモールス通信を行う乗組員

国際電気通信連合(ITU)は、国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則(RR:Radio Regulations)に対する勧告(Recommendation[1])に欧文符号を定義している。

日本では、総務省令無線局運用規則別表第1号に和文と欧文の符号が定められ、総合無線通信士は、無線従事者国家試験において和文および欧文の送受信の、国内電信級陸上特殊無線技士は、国家試験および養成課程修了試験において、和文の送受信の電気通信術実技試験があり、また第一級・第二級・第三級アマチュア無線技士では、国家試験および修了試験の法規において、モールス符号に関する知識が問われる。

日本語では、モールス符号の短点を「トン」(あるいは「ト」)、長点を「ツー」と表現することが多いため、俗に「トンツー」とも呼ばれる。短点と長点の組み合わせだけで構成されている単純な符号であることから、修得者は無線通信に限らず音響や発光信号でも会話や通信に活用している(投光・遮光が一挙動で自由に出来て信号を送れる、回光通信機を持つ大型船舶が存在する)。
歴史

アメリカ合衆国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスは、1837年9月4日ニューヨーク大学で現在のものと全く異なった符号で電信実験を行い、ジョセフ・ヘンリープリンストン大学教授)の指導との協力の下、改良した符号と電信機との特許1840年6月20日に取得した。さらに改良した符号により1844年5月24日に実際の送信実験に成功した 1849年フリードリヒ・クレメンズ・ゲールケが改良した符号をもとに、DOTVドイツ語: Deutsch-Osterreichischer Telegraphen-Verein)の1851年10月ウィーン会議において標準規格として条約が結ばれた。その後、1868年7月にウィーンで開催されたUTI(フランス語: Union Telegraphique Internationale、万国電信連合ITUの前身の一つ)において、現在のものの原型が国際規格として承認された。 船舶の無線室に備えられていた時計。毎時0・15・30・45分から3分間の間に色が塗られているが、これは聴守態勢をとらねばならない時間帯(沈黙時間)を表している。画像はアメリカ製の物。日本製の物は緑の部分が青になっている

陸上同士の通信においては、電報などの文字通信で多く使われたが、1920年代からテレタイプ端末による電信・1930年代からテレックス1980年代からファクシミリ1990年代後半から電子メールなど他のデジタル通信方式の発達により、次第に使われなくなった。

一方、遠洋航海の船舶間、または船舶と陸上との通信においては、通常の通信から万一の際の遭難信号SOS)まで、長い間中波および短波を使ったモールス通信が行われ、映画などで船舶内の無線室でモールス通信を行うシーンも良く出ていた。しかし、通信衛星の登場によって短波によるモールス通信は縮小し、非常用の通信手段としても国際海事機関(IMO)の決定により、国際的な船舶安全通信がGMDSS1999年2月に完全に移行したため、モールス通信は基本的に使われなくなった。 日本では、1996年に海上保安庁がまた1999年までにNTTグループやKDD(現KDDI)もモールス符号を用いた通信業務を停止した。残るのは、一部の漁業無線(遠洋漁業)・自衛隊の一部の通信・アマチュア無線である。

以上のように双方向の通信に用いられることは稀になったが、同報通信[2]における識別信号の送信にはいまだに利用される。


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