モンスターファーム_(アニメ)
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モンスターファーム ?円盤石の秘密?(第1期)
モンスターファーム ?伝説への道?(第2期)
アニメ
原作
モンスターファームモンスターファーム2
監督矢野博之
シリーズ構成米村正二
キャラクターデザイン前田実(第1期)、吉川真一(第2期)
音楽鈴木清司BMF (Being MUSIC FACTORY INC.)
アニメーション制作キョクイチ東京ムービー(第1期)
トムス・エンタテインメント(第2期)
製作中部日本放送電通
キョクイチ東京ムービー(第1期)
トムス・エンタテインメント(第2期)
放送局TBS系列
放送期間第1期:1999年4月17日 - 2000年3月25日
第2期:2000年4月1日 - 9月30日
話数第1期:全48話 / 第2期:全25話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『モンスターファーム』は、テクモコンピュータゲームである『モンスターファーム』および『モンスターファーム2』を原作とするテレビアニメである。

本項では第1期『モンスターファーム ?円盤石の秘密?』(モンスターファーム えんばんせきのひみつ)と第2期『モンスターファーム ?伝説への道?』(モンスターファーム レジェンドへのみち)を合わせて解説する。
概要

中部日本放送(現・CBCテレビ)制作・TBS系列で放送された。アニメーション制作東京ムービー(キョクイチ東京ムービー→トムス・エンタテインメント、以下TMS)名義。それまで旅番組枠だった土曜7時30分から8時00分 (JST) の枠は、この番組からアニメ枠に転換された。

TMSのテレビアニメで最初にデジタル彩色を導入した作品であり、3DCGが随所に採り入れられている。
第1期(円盤石の秘密)

1999年4月3日 - 2000年3月25日(全48話)

前週の特番を経て放送された『モンスターファーム』初のテレビアニメである。原作は育成ゲームであるが、ファームでのモンスター育成の要素は全く取り入れておらず、冒険主体のストーリーとなっている。朝の放送枠ではあるが、モンスターの死を描いたストーリーが多く、人の業を多く描いたのも本作品の特徴である。ダチョウ倶楽部つボイノリオなどのタレントも声優として出演していた(特につボイは続編でも同じ役柄を演じている)。

主題歌は同じ制作会社による『名探偵コナン』で前例のあるビーイングGIZA studio)アーティストを起用している。

同時期に並行して『月刊少年ガンガン』にて幸宮チノによる漫画が連載された。幸宮側には前田実によるデザイン設定が主要キャラクターのもの以外は届かなかったため、アニメ版とは一部キャラクターのデザインが異なっている。

2018年1月2日よりテレビ埼玉で再放送されている[1]
第2期(伝説への道)

2000年4月1日 - 同年9月30日(全25話)

第1期『円盤石の秘密』からそのまま続いて放送された続編。本作では目標が、レジェンド杯に優勝してガイアを取り戻すことに切り替わっており、ゲームを意識した大会におけるバトルシーンを意識して描いている。ただし、実際のゲームとは設定が異なっている。前作でロストしたモンスターの復活・再会、かつての敵との和解や共闘、悪役の改心、コミカルな敵の登場など、重いテーマを多く扱っていた第1期から一転して明るい作風となっている。敵味方問わずモンスターの死も基本的に描かれなくなり、敵対したワルモンはいずれも逃走するか改心するかで、命までは奪っていない。

視聴率は前作が平均視聴率4.3%に対し、本作は平均視聴率が3.6%へと下がった事から番組は半年で打ち切られたため、終盤は急展開となった。本編の第2クールに変更されたOPの映像は、唯一本編に一つとして映像が流用されず、完全なOP専用のアニメーションとして初めて描かれたものが使用されており、本編では無かった四天王との再戦も描かれている。

第1期とは異なり、全ての主題歌を当時SMETRUE KiSS DiSC)に所属していた宇都宮隆が担当した。
ビデオソフト

ビデオソフトとして、『円盤石の秘密』についてはVHS版が1999年から2000年にかけてRooms RECORDS(現:Being)から発売された。『伝説への道』はVHSでは未発売である。

DVDビデオスーパー・ビジョンから、『円盤石の秘密』は各4枚組のDVD-BOX全2巻(計8巻)で発売(第1巻は2008年5月23日、第2巻は2008年6月27日)となり、レンタルDVD用に単巻で供給が行われている。初ソフト化となる『伝説への道』は4枚組のDVD-BOX全1巻で、2009年10月23日に発売された。こちらもレンタルDVD化されている。

2018年12月21日にはフロンティアワークスからBlu-ray-BOXが発売された[2]

なお、これら2作品は公式有料動画配信サイトの「東京ムービーONLINE」で配信されている。
ストーリー
円盤石の秘密

佐倉ゲンキは、「モンスターファーム」が大好きな小学5年生。ゲンキは「モンスターファーム」のゲーム大会「モンスター甲子園」に出場し優勝する。後日、優勝賞品であるシリーズ最新作「モンスターファーム200X」がゲンキのもとに贈られてきた。ゲンキはさっそくゲームを起動させるが、プレイ中に突然テレビの中に吸い込まれてしまう。

ゲンキが吸い込まれた先には、「モンスターファーム」に登場するホリィとスエゾーがいた。そこはゲンキが大好きな「モンスターファーム」の世界だった。そこに、ゲームに登場するモンスター、ブラックディノが走ってきた。しかし、どこか様子がおかしい。ゲームでは決してブリーダーを襲わないモンスターが、あろうことか人間に牙を向けてきたのだ。

からくもブラックディノをまいたゲンキは、ホリィとスエゾーから衝撃の事実を聞く。悪の魔王「ムー」により、イイモン(善いモンスター)がワルモン(悪いモンスター)に変えられてしまい、この世界はそのワルモンによって支配されていたのだ。しかし、伝説のモンスター「火の鳥」が誕生すれば、すべてのワルモンはイイモンに戻るという。

モンスターを悪用するムーを許すことができないゲンキ。彼はホリィたちと共に、「火の鳥」の円盤石を探す旅に出ることを決意したのだった。途中、ゲンキたちはさまざまな壁にぶつかったり、モンスター及びムーとヒノトリの出生の秘密や、発達しすぎた科学によって身を滅ぼした古代人達の様々な業の過去を知ることになるが、何事にも屈しない「勇気」、仲間たちとの「友情」、そして「ガッツ」で、数々の試練に敢然と立ち向かっていく。
伝説への道

ムーとの戦いは、ヒノトリとムーの双方が消滅する形で終結した。ロストしたモンスターの円盤石は全て復元され、ワルモン達もイイモンに戻った。それから1年。ゲンキは現実社会の生活に戻り、毎日を過ごしていた。しかし、現実世界に「モンスターファーム」の世界のような充実を感じることができず、日々「モンスターファーム」の世界に対する思いを募らせていた。

そんなある日、夕日の中モッチーらしい影を見たゲンキは、それを追って不思議な駄菓子屋へと迷い込む。誰もいないその店の奥に置いてあったのは、1台のゲーム機とモッチーが描かれたゲームディスクだった。それを起動したゲンキは、1年間「モンスターファーム」の世界で何が起こったのかを知る。あれからホリィは1人で旅を始め、モッチーと再会していた。しかし、それからは仲間を見つけることも出来ていなかったが、旅の末に「ムーの円盤石」を発見する。それを見つけたワルモンの生き残りは、2人に襲いかかる。

一度ロストして技を全て忘れてしまったモッチーが苦戦しているのを見たゲンキは、彼らを助けたいという思いをぶつけ、再び「モンスターファーム」の世界へと吸い込まれ、モッチーやホリィと再会する。ワルモンを撃退したゲンキたちは、それからバラバラになった仲間たちとも旅の末に合流を果たし、ムーの封印された円盤石を守りながら、ホリィの父親を復活させるために必要なガイア石を求め、レジェンド杯へと挑むため、様々な大会へ挑戦していく。
世界観
ファームの世界
ゲンキが召喚されたゲーム・モンスターファームの異世界のこと。ゲーム同様、人間の他に円盤石から再生されたモンスターという生命体が存在しており、基本的には共生しているものの、人間に牙をむく悪いモンスター・ワルモンやそれらを統治するムーに世界中は脅かされている。比較的平和に暮らしている場所もあれば、完全にワルモンに支配されて人間達が攻め滅ぼされた場所もある。文明は車や自販機がなかったりとゲンキの世界の方が上ではあるが、高度な文明だった頃の古代の機械遺物(アイアンバードなど)を再利用するなど、部分的に高いテクノロジーもある。
古代
遠い時代のファームの世界のこと。当時は
パンゲアという一つの大陸のみがあり、現在のファームの世界どころかゲンキの世界よりかなり高度な文明であった。かつてはより人間達が幸せになれるように、乗り物(現在のアイアンバード)といった機械技術やCD‐ROMペット(現在のモンスター)作成といった遺伝子操作の技術そして宇宙資源を得るための宇宙船など高度な技術を発展させ、まさに文明の絶頂期にあったが、ある大災害(モノリス曰く大いなる災い)が起きたのをきっかけに、人々の心は荒み、やがて大きな争いそして長き戦争が勃発することになる。 そして戦争の理由すら忘れ、憎しみだけが受け継がれた人々は最強最悪のCD‐ROMペット、ムーを開発する。しかしムーは後に破壊だけを喜びとする魔獣に変貌し敵味方関係なく攻撃するなど暴走していき、そんなムーを止めるべく技術者達はヒノトリとファイナルゲートを開発し、ヒノトリでムーを食い止めている間にファイナルゲートでヒノトリ諸共ムーの魂と肉体を分離させ、暴走は収まったものの、禁断とも言えるファイナルゲートの使用の代償として、国と文明は完全に滅び去った。だが、古代の遺物は現在でも残されており、ヘンガーが管理する都市は唯一完全に当時のままで残されている。
用語
モンスター
ゲーム同様、円盤石(CD‐ROM)という石に封印されている生命体。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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